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エンシェントドラゴン③

「カシウス……」

 おれは、彼の言葉を繰り返した。

 反乱者たちのリーダーの名前だ。


「そうだ、カシウスだ。奴は、わしの側近だったが、ある日、この天空城を出奔し、地下に潜伏したのだ。地下にはわたしの力が及ばない結界を張っているので、わたしは手出しができないのだ」

「そいつの目的は、なんですか?」


「秩序の崩壊だ」

 短い言葉だったが、ズシリとした質量を持っていた。


「おれたちは、一体なにをすればいいのでしょうか?」

「お主たち人間たちならば、結界を無効化できる。どうか、奴を亡ぼして世界を救ってほしい」


 この世界を救う。つまりは、世界の未来を救う。

 おれたちの目標とも一致した願いだった。


「わかりました」

 おれたちはうなづいた。


「ありがとう。それでは、明日の朝、ここに来てくれ。地上へと繋がる門を開けておこう」

 彼は静かに笑っていた。

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