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次の世界へ

 翌日、おれたちふたりは、再び遺跡に来ていた。

「じゃあ、行こうか」

「うん」

 短く決意を示すと、おれたちは遺跡の中へと進んだ。

 おれは、遺跡が希望の象徴のような錯覚におちいっていたのだ。


 一番奥の部屋には、博士が待っていた。

「やあ、ふたりとも。決心はついたかい?」

 博士はにこやかに、そう言った。彼もすでに決心はついているような様子だった。

 そもそも、博士の気持ちは決まっていたのだろう。

 衰えぬ好奇心が、まるでこどものような表情になって出現していた。


「はい」

 おれは、できるかぎり力強く答える。そうしなければいけない気持ちだった。

 博士の好奇心が作り出す雰囲気に酔っていただけなのかもしれない。

 さくらは、少しだけ不安そうにうなづいた。


「そうか。じゃあ、行こうか」

 おれたちはうなづくと、時の泉へと足を進める。

 こうして、おれたちは再び時を超えた……。

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