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社会不適合者はダウンロード機能で異世界を無双する。  作者: AZ
第1章 『社会不適合者の異世界生活』
5/13

4話 初夜は良いものでした。

よければ、ブックマークと評価をお願いします。

応援、よろしくお願いします。

精進して執筆します。

「お待ちしておりました、旦那様」

「え?誰…?」


 屋敷の扉が内側から開き現れたのはセバスと同じ格好をしていた男性だった。

 中には数人のメイドも見える。…見覚えのある顔ばかりだった。


「この屋敷を仕切らせてもらいます執事の『リスト』でございます。こちらはすでにご存じかともいますが…」

「メイドのリズと申します」

「同じく、マーナと申します」

「同じくイルマと申します」

「こちらは屋敷の中のことを担当します…」

「ロンドと申します」

「こちらが庭師の…」

「ハンスと申します」

「こちらの2人が警備を担当します…」

「ブルスと申します」

「ベアートと申します」

「以上8名で旦那様や奥方様の生活を支えてまいります」

「よ、よろしくお願いします…」


 執事のリストが頭を下げると、残りの7人も一糸乱れることなく同時に頭を下げる。

 そのあまりにも見事な姿に龍壱は圧倒されて彼らを容認していた。


「…ねぇ、彼らの給料っていかほどなんでしょうか?」

「そうですね…執事のリストは1ヶ月で金貨10枚、残りは金貨5枚と言うところが相場でしょうか?」

「あ…そう……」


 つまり8人で1ヶ月金貨45枚の支給になるわけだ。

 そこにプラス食事や諸経費などを入れると…少なく見積もっても、1ヶ月で金貨80~90枚の出費となる計算だ。すぐにどうこうなることはないとはいえ長い目で見れば10億円では心もとない。

 働くにしてもここは異世界。俺の常識が通用するわけじゃない。

 まあ、元々の世界でも働けたとは思えないが…。


「ジャニス…良い働き口ってあるの?」

「そうですね。リュウイチ様なら冒険者が手っ取り早いかもしれません」

「…冒険者?それって何する人?」


 知識としてあるのは、魔物討伐や素材採取などの依頼を受けて達成して報酬を得ると言うことらしいが、いまいちピンとこない。

 ゲームで言うところのモンスター狩りと言ったところだろうか?RPGはやったことはあるが、それは純粋にストーリーのあるゲームばかりで何かを集めるとか決まった数のモンスターを狩ると言うようなゲームには縁がなかったのだ。だから具体的に『冒険者』というものに対して理解ができずにいた。


「簡単に言うと『依頼』となる『仕事』を完遂してお金を得ると言うのが『冒険者』の基本となります。また、ダンジョン攻略に特化する方たちもいます」

「ダンジョン攻略…危険な臭いが……」

「確かにダンジョンは危険です。ですが、それに見合うだけの素材やお宝が手に入るのです」


 確かにダンジョンは通常よりもはるかに上質な素材が手に入る。実はダンジョン自体が『魔物』であるのだ。ただし、ダンジョンは固定された生物であるため自由に動くことはできない。ダンジョンが生まれるのには理由があり、魔力が一定以上貯まると『魔力溜り』と呼ばれる魔力の塊が地中に発生して、それが『ダンジョン核』となりダンジョンが形成されていくことになるのだ。

 ダンジョンは生まれた時は『小さな穴』程度でしかないため発見されにくい。成長するにしたがい地中の中で穴や階層を増やしていく。ある程度の規模になったところで出入り口が見て分かるくらいにまで大きくなる。穴に人が入れるくらいになるとダンジョンは人を誘い込むためにモンスターや宝箱を生み出して誘い込むのだ。言わば『食虫植物』の様な生態系で、穴の中に誘い込み生みだしたモンスターや罠で死んだ人間を養分にしてダンジョンを拡大したり長く存在できるようにしているのだ。年間、100人以上はダンジョンで死亡しているがそれでもダンジョン攻略を止めるようなことにならないのは、1つはダンジョンで得られる特殊素材が高値で売れることとダンジョンボスを倒すと得られるレア中のレアアイテムはまさに『宝』といえるほどの価値があるのだ。ダンジョンボスは各階層の最奥にいる。倒すことで下位の層へと続く階段が出現するのだ。ダンジョンは若いモノでも10階層はあり、古いモノでは300階層あるものまであるらしい。また、ダンジョンの最深部のダンジョン核を手に入れると国から爵位と領土を貰えるので一攫千金を狙う者も少なくないのだ。


 知識としてはあるものの、理解に苦しむよなぁ…。命懸けで一攫千金狙いって…まあ、ダンジョン攻略に時間をかけて挑むパーティもいるのだが、現実的と言わないよなー…。


「回復魔法を使った治療所みたいなのはできないのかな?」

「それが…専用の治癒士は教会指定で無いとなれないんです。しかも治療費はみんな一律で…これは不平不満が出ないための措置となっていますが、実際は教会の権威や正統性を守るためなんですよ」

「つまり個人でやることはできないってことか…」

「何をやるにしても資格となる『ギルドカード』が必要になります。そして個人的なお店を開くには資金が必要になりますから…手っ取り早くと言うとやはり冒険者と言う選択肢になるわけです」

「なるほどね」


 つまるところ最小限の出費に済ますには『冒険者』と言う職業が1番と言うわけだ。

 しかし、モンスター討伐などは山賊退治と違い完全に殺さないといけない。

 となると、武術よりも武器による攻撃か魔法による攻撃が主軸になるだろう。


「いつまでも入り口にいても使用人たちも困りますからリビングに参りましょう」

「そうだね」


 リビングを目指す道すがら、俺は『剣術』を『ダウンロード』することにした。

 ダウンロードにかかる時間は15分だった。


「それでは、夕食の食事の用意をしますね」

「え?ジャニスが作るの?メイドが順番にやるもんだと思ってたよ」

「旦那様の食事を作るのは妻の務めですから」

「じゃあ…お願いします」

「お願いされました」


 意気揚々とリビングを出ていくジャニス。

 しかし…16歳で結婚?ありえねー…。しかも、無職ですよ。あるのは資産のみ。

 出来ることならこの屋敷を売って質素に暮らしたいよ。

 どうも、この広い家が居心地が悪いと思うのは庶民ゆえだろうか?


「ハァ…今のうちにステータスを確認しておくか…」


 『ステータス』の言葉で俺の目の前に数字が浮かび上がる。



◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆


 ―リュウイチ フジムラ―

 LV.1

 称号:魔闘士の達人

 HP(412/412)

 MP(395/395)

 AP(302/302)

 攻撃力:151

 防御力:180

 攻撃魔力:207

 防御魔力:193

 ちから:151

 まもり:176

 すばやさ:149

 うんのよさ:79


 ―スキル―

 東院流武術(とういんりゅうぶじゅつ) 西心流武術(せいしんりゅうぶじゅつ) 北天流武術(ほくてんりゅうぶじゅつ) 南覇流武術(なんばりゅうぶじゅつ) 古式気闘武術(こしききとうぶじゅつ) 波動神明流武術(はどうしんめいりゅうぶじゅつ)


 ―魔法―

 回復系魔法 8属性魔法 生活魔法 召喚魔法 付与(エンチャント)魔法 死霊魔法 古代魔法 神王魔法 暗黒魔法


 アリエルの世界智識 全アリエル言語


 ―春の女神・アニエスタの恩恵―

 『ダウンロードVer.2』


◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆



 レベルは1のままなのに、能力が異常に上がっている…。

 これもダウンロード影響だろうか?

 大体がだすべての能力が3桁って異常すぎるだろう。

 しかもこの世界では『スキル』や『魔法』は存在するがステータスと言うモノは認識されてない。

 レベルは冒険者が冒険者カードを作ると表示されるがそれはあくまでも『冒険者レベル』と言うモノだ。

 冒険者レベルは、モンスターの討伐数や依頼達成酢によって上がるという仕組みだ。

 また、仲間とチームを組むとパーティランクと言うモノも追加される。パーティランクは10段階まであり、レベルやランクを上げていくことで高額な依頼を受けられるのだ。


 それにしても、ダウンロードするとキーワードに関する全てを覚えられると言うのは凄すぎないか?

 まあ、逆を言えばこれだけのものを覚えるからこそ時間がかかったと言うことだろう。


 おおっ。ダウンロードがVer.2になっている。

 つまり、ダウンロードにかかる時間が短くなったのはヴァージョンが上がったおかげと言うわけか…。


『…『剣術』の『ダウンロード』が完了しました』


「とりあえず今日のダウンロードはあと1回か…」


 考えた末に『狩人」』を『ダウンロード』する。

 職業をダウンロードするとどうなるのかと言う検証も兼ねてのチョイスだった。

 所要時間は10分だ。


「夕食、出来ましたよ」

「うわっ。美味そう」


 ステーキだよ。ボリュームたっぷりだが運動したせいかお腹は結構空いていたので難なく食べる。


「美味い!」


 何の肉だか分からないが、鶏・豚・牛とも違う噛み応えがあるのに口の中であっという間にトロけてなくなるのでバクバク食べれる。シンプルに塩・胡椒での味付けなのに旨味が心地よい余韻を残す。主食がパンではなくご飯だったらなー…と思わずにいられない。スープは豆のクリームスープで、あっさりめなのでステーキの味わいを引き立てている。ジャニスの料理の腕前が分かる献立だった。


「大満足だよ!ジャニスって料理得意なんだね」

「そう言ってもらえると嬉しいです」


 食事を終え、まったりとしていると、メイドのリズがやってきてお風呂が沸いたことを知らせてくれる。

 1人で入ろうとしたのだが、旦那様のお背中を流すのは妻の務めと強引に一緒にお風呂に入ることになる。ダメだ…ムラムラしてきたよ。だって若いんだもん。

ジャニスはフォースラビット特有の長いうさ耳とお尻にある丸尻尾以外は人族と変わらい体つきで、しかも出会ったときに感じたようにモデル並みのプロポーション。特に胸は大きいだけでなく形が良い。眼鏡を取った素顔は年齢よりも幼めに見えるのがまたグッとくる。キレイと可愛いを取り揃えているってまさに理想的すぎます。もう、我慢できません。


「リュウイチ様、お風呂を出てからにしましょうね」

「…はい」


 見透かされていました。


 お風呂から出て身体を拭いてもらい寝室へ。

 アカン。もう辛抱たまりません。いただきます…。

 欲望の赴くままに初エッチ。ジャニスはもちろん処女でございました。だと言うのに…自分ばかりが気持ちよくなってしまった。反省。

 2回目は丁寧に愛撫してジャニスにも感じていただきました。御馳走様でした。

 え?2回で満足したかって?…すいません。5回戦まで頑張りました。


 その日は満たされて深い眠りにつく。

 何だろう…?明日から頑張ろうっていう前向きな想いだけが俺の中で溢れている。

 とりあえず、おやすみなさい。

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