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M子と夏子  作者: ももこ
8/12

悪口4

いつも通りに学校から家に帰る。


晴れているので自転車に乗って。


自転車は苦手だ。風をあびると、髪の毛が全部後ろにいってしまい、このデカい顔を隠す手段がなくなるからだ。

わたしはいつも、デカい顔を隠すために、髪の毛で輪郭を覆っている。


「こんな醜い顔、見られたくない…」

という気持ちとは裏腹に、自転車を漕ぐと風が輪郭を隠す髪の毛を奪っていく。


人とすれ違うのが怖かった。

「ブス」と侮辱されるのではないかという恐怖が心身を支配する。


今日も、ビクビク怯えながら自転車に乗る。


すると、向こうから西高校の女子たちがきた。


「わたしの顔を見ないでくれ…」

と思いながら通り過ぎる。


すると、

「さっきの南高校の人?やばくない?顔デカくてブスじゃなかった?(笑)」

「南高校って、かわいい人が多いのにねー。あんなブスもいるんだね」


心臓に刃物を突き刺されたような痛みが走る。

目の周りが熱くなり、涙がこぼれた。

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