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悪口2
一昨日の出来事があって、ションボリした表情で猫背で登校。
「おはよう、夏子。一昨日はありがとね!結局勉強よりも恋愛話が進んじゃったけど(笑)」
「楽しかったね」
ふつーを装い、M子に心の変化を読み取られないようにした。
キーンカーンカーンコーン。
「はい、現代文の授業始めます。起立」
その後座って、ふつーに授業受けたけど、心の中はふつーじゃなかった。
「わたしはブス…」
次の授業は生物。生物室へ向かおうとしたら、
向こうから、野球部の男子がやってきた。
恐怖が全身を襲う。
「…ブッサいな」
この野球部の男子は、わたしとすれ違うとき、いっつも小声で言って通り過ぎる。
泣きそうだった。