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ある探偵の摩訶不思議な事件録!  作者: まみさぶろう
【新月の夜に】
2/5

〈弍〉不思議なかくれんぼ

かくれんぼをする一行、様々な謎が出てくる一方、段々おかしくなってくる一行(ラップ風)、さて『かくれんぼ』は成功するのでしょうか?

《かくれんぼ》

ゲームが終わった後、4人でこの広い館でかくれんぼをする事になった。

当然のように鬼は私になった。

(淋)「じゃあ真実ちゃん、3分たったら私たちのところを探しに来てね」

(真)「わ、わかりました(3分って結構長くない?)」

(望)「じゃあ、スタート!」

「いーち、にーい、さーん……………

ひゃくななじゅうきゅう、ひゃくはちじゅう!

やっと数え終わった〜疲れたよ〜。もう探していいのかな?」

3分だと行くところも限られているはずだ、すぐ見つけよう。



…と、そうは言ったけど全然見つけられない…どうなってるの?


もっと奥の方に行ってみようかな。

というか、この館広すぎない?


何分後かに、ある部屋を見つけた。

「この部屋…」

そこには『資料室』と書かれた扉があった。

「この中に隠れてるかもしれないし、一応入ってみようかな」


その資料室の中には、この館の資料、土地の資料など色々置いてあった。

一番気になったのは…


【十弐月姉妹】の資料


「これは…あの人たちが何者かが分かるかもしれない…!」

「それは見ちゃダメ!!!」

「だ、誰!?って、望月…さん?」

「あ、あはは、み、見つかっちゃったね。かくれんぼなのに鬼に自ら見つかっちゃうなんてね」

「望月さん、これって…」

「とりあえずダメなの!!」

「何か、見られたらダメなものがあるんですか?」

「べ、別にそんな訳じゃないけど、とりあえずダメ!だからそれを私に返して!」

「わかりました…」


望月さんはそれを私から取り上げると、パーティをやった部屋で待ってる、と言って出て行ってしまった。

「そこまでして、隠したいものがあるのかな…とりあえず、他の2人を探そう」

その後何部屋も入って探したがいっこうに見つからない。

って、まだまだ奥があるみたい、行ってみよう。

「ここが一番奥の部屋かな?だいぶ古ぼけた部屋みたいだけど…」

!!!!!


「こ、これって…」

その部屋の中には、二つの骸骨が転げ落ちていた。

「い、一体誰の骸骨だろう…。って、あれ?これって…手紙?」

【愛する私たちの娘へ】

「これは…!

淋月さんへの、手紙!?

しかも、娘ってことは、淋月さんのご両親…?なんで書いてあるのだろう」



『愛する私たちの娘へ

あなたにこんな運命を背負わせてしまってごめんなさい。あなたがあの事実に気づく前に、あなたをこの館から離してあげればよかった。』

真実「あの事実…?何のことだろう…それに離しておけばよかったって…』


ガタガタッ…

あれ?あのクローゼット揺れてる…

ガチャッ…

「さ、淋月さん!こんな処にいたんですか!」

「あー、見つかっちゃったみたいね。さすがに音立てちゃったのはまずかったかなぁ…まぁ、とりあえずあとは舞流を見つければ終わりね、私はパーティをやった部屋で待ってるから、頑張ってね」

「は、はい!」


もしかして、私がこの手紙を読んだことに気づいた?それ以上手紙を読ませないために音を立てて自分を気づかせたの?でも望月さんみたいに手紙は取っていかなかったよね…


「…ってあれ?手紙が破けてる…いつの間に…それに、なんで望月さんが見つかったことを知っていたんだろう…ますます謎が深まっていく…」

あ、そうだ、最後の1人の月見さんを探さなきゃ!


もう探し回ってから一時間は経つだろうか、全然見つからない。

一旦パーティをやった部屋に戻ってみよう。


「あ、あれ?月見さん??」

「あ、真実ちゃん。もしかしてこれって見つかっちゃった系?」

「そ、そうなりますかね。というか、ずっと廊下を徘徊してたんですか?」

「そうそう、この館案外広いからね」


そんなはずない、私はすべての廊下、部屋を探し回ったのだ。

「…とりあえず、これでやっと3人は見つけました。つかれたぁ〜」

「そうみたいだね、さて、パーティをした部屋に戻ろう」

「はい!」


部屋に戻ると、望月さんは私を見て少しビックリした様子で、(うつむ)いてしまった。


「あ、みんな見つけたみたいですね。さすが探偵さん。普通の人なら何時間もかかってしまうのに、なんと50分で全員見つけてしまうなんて!」

「さて、次は真実ちゃんが隠れる番かな?」

「え、えぇ!?私1人で隠れるんですかぁ?」


「そう、もし真実ちゃんと同じ50分で私たちが真実ちゃんを見つけられなかったら、凄い景品あげるよ!」


「…わかりました。やります」

「じゃあ、隠れる時間は10分!」

『では、スタート!』


次はちゃんまみのかくれんぼから!

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