反逆の芽
時計のアラームがなり俺は起きた。
「……朝か」
クシナにこの町の状況を教えてもらってから一週間が過ぎた。
……え?どうやって一週間過ごしたかって?
それはもちろんクシ……ゴホン、町のホテルだよ。
……嘘つきました。クシナの家に泊めてもらってまーす。しかもクシナの部屋。
まずこの一週間でわかったことがある。
それはクシナは以外におっ……胸がおっきいこと。
クシナがお風呂あがりにバスタオルを巻いて部屋に入ってきたときは思わす鼻血でたよ。いやまじで破壊力がすごいんだよね。
……まあこんなことはおいといて。
なぜクシナの家に泊まらせてもらえているのか、それはクシナの話を聞いた日の夜クシナが母親に俺を彼氏ですって紹介したからだ。
クシナの母親は、あら結局彼氏なのねクシナったら嘘つかなくてもいいじゃないと笑っていた。
俺は顔を真っ赤にしていたと思う。
嘘だとわかってても何故かうれしかった。
……うれしくなるよな?
この一週間で大分ここの生活に慣れた。
まず朝は三人一緒にご飯を食べること、そして食後にみんなで掃除をすること。
むこうの世界では考えられない日常だった。
でもクシナとクシナの母親がどれだけ仲がいいか、……どれだけお互いを大切に思っているのかがわかった。
そんなことを思いながらしたに降りリビングにむかうとクシナがおはようございますと後ろから肩をたたいてきた。
おそらく髪でも洗ったあとだろうシャンプーのいい香りがした。
……ちょっとドキッとしたことは言わなくてもわかるだろう。
一緒にリビングにはいるとクシナの母親が朝食を並べてくれていた。
朝のあいさつを交わし俺は机についた。
「いただきます」
三人で合掌し朝のご飯を食べた。
ご飯がおわり掃除を終えるとクシナが部屋で話があるのと言ってきたので俺はクシナと一緒に二階へ行った。
部屋にはいるとクシナが真剣な表情で話し始めた。
「要さんそろそろ"あの計画"を実行したいのですが……」
「ああ、そろそろだな」
計画というのはあまりたいしたものではなく町の人全員を集めみんなでグルーヴ一家を制圧するというものだった。
たださすがに武器なしじゃ勝てないだろうということで町の人達が武器を揃えるまで待っていた。
この一週間俺らは何もしなかったわけじゃない。
町の人達全員に協力をしてもらえるよう頼んだり、武器を調達していたりした。
……できることなら武力なしで解決したかった。
だがグルーヴ一家と交渉でどうにかなるとは思えないと町の人達はみんなして言った。
俺はクシナに明日の昼がいいんじゃないかと提案した。
クシナはわたしも明日がいいとおもっていましたと言い、夜町の人達に知らせて来ますねと笑顔をみせた。
その直後俺は大変なことに気づいた。
クシナに少し出てくると言い俺はクシナの家をあとにした。