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異世界でカボチャプリン  作者: マーブル
迷宮トライアングル
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エミーの迷宮入り1


【王国暦123年3月5日 6:55】


 昨日の手紙の件を、フェイとアーロンだけ、つまり武力系統の二人と、朝一番に話し合いを持つことにした。

 このファリスからの手紙、そのものが謀略の可能性があることも否定できないし、シミュレーションとして考えをまとめておきたいという判断もあった。

 冒険者ギルド支部の支部長室に朝も早くに集まった三人は、揃って眠そうだった。


「……朝も早くから、すまんな」

「いえ、領地の――――防衛に関わること。眠いなどとは言っておられませぬ」

 眠いって言ってる、言ってるよ!

「私が招集したようなものですしね」

「……うむ。……アイザイアに話を持っていく前に、少し話をまとめておこう」

「考えられる可能性――――というやつですな」

「……うむ。……現段階の王宮には、以下の勢力がある」


A 国王スチュワート派

B 反国王派

C マッコーキンデール派


「ここでもマッコーですか……」

 私はウンザリした表情を隠さずに嘆息する。

「……うむ。……マッコーキンデール派は、表だってはいないが、本質はBに近い。……望む国王を据えて、コントロールしたいのだろうな」

「ということは、現実的には――――二派ということですかな?」

「……そうとも言えるし、やはり三派存在する、とも言える」

 アーロンの問いに、フェイは微妙な言い方をした。

「つまり、CはABをぶつけて、互いを弱体化させて、漁夫の利を得ようと画策しているわけですか?」

「……そういうことだな。……Bの主は第二王子アベルだ。……第一王子、第三王子はAだな」

「あれ、第三王子ダニエルの母親は、アベルと同じく第二妃ロザリンドだったはず……」

「……うむ。……だが、アベルとダニエルの不仲は有名でな。……母親としては同じ愛情を与えていたはずだろうが、同腹であっても兄弟仲というのは、良いとは限らない、ということだな」


 なるほど、アベルはワガママで癇癪持ち、嫌悪感を抱かれて、その資質に疑問を抱かれる人物でもあるわけね。両方に対して駄目出しをして、正規の後継者以外から選ぼう、という団体がCなわけね。


「第五王子シャロンは病弱……ってことになってるんでしたよね」

「……うむ。……母親(ヴィヴィアン)の事もあって後ろ楯もない。……本来ならCの旗頭なのだが、動きが全然ない。……死亡説すら出ている」

「もしくは――――幽閉されているとか」

「……かもしれんな。……ABCが母親同士の争い、となれば単純でいいのだがな」

「実際は利権やら思惑やらで支援者の都合がぶつかりあってるだけ、と」

「そう言うと――――身も蓋もないな」

 思わず三人で苦笑する。


「……近親交配が進んでいる、というのは確かなのだが、それが良い方向に出ているのは、第四王子エドワードくらいなんだな」

「エドワード王子は――――クィン支部長が匿っておられる?」

「……うむ。……本人だよ。……継承権は放棄しているが、シャロン同様、Cの連中に目を付けられそうだ」

 あー、インブリードが進んでるってやつか。ドロシーとの間に子供が出来ても……大丈夫かしら? ドロシーは良い意味で雑な人だから、繊細な血でさえ、どうにかしてしまいそうではあるけど。


「……もう一人、ヴィヴィアンには娘がいるのだ。……スチュワートの子供かどうか怪しいがな。……ユリアンなら真実を知っているかもしれんが、話してはくれないだろう」

 フェイはもちろん真実とやらを知っているけれど、今のところは事実を話せない。エミーが不義の結果に出来た子供だとしたら、ヴィヴィアンという后がいたことすら闇に葬られちゃうかもね。と、なると、エミーを殺す意味がまたまた出来てしまうわけね。今の言い方だと、アーロンはエミーの出自を知らないままなのかしらね。


「各勢力の動きというのはどうなっているんでしょうか?」

「……うむ……」


 現国王(スチュワート)は第一王子デイヴィットに継がせたい。だけど第二妃率いる第二王子が反発、各方面に便宜を図ることで仲間を増やし、対抗している。それでも、このまま行くと第一子であるデイヴィットが継いじゃうので、下手をすると暗殺を考えている可能性がある、と。


「それでなくとも政争で国政が空転しているのに、暗殺まで警戒しだしたら……」

「政務は――――進まないだろう」

「……その通りだ。……ついでに言えばロンデニオン市政も空転しているな」

 ああ、下水道の工事が進んでいないのも、そのせいなのかな。

「下々を無視してまで国王になりたいとか……。それほどまでに国王になることには意味があるんでしょうか?」

 元の世界の感性から、素朴な疑問を呈する。


「……それは価値観と見解に差があるからだろう。……国を動かし、歴史に名を残すこと、それこそが生を受けた意味だ、と考える連中なのだろう」

 これには、元宰相の父を持つアーロンが深く頷いた。

「他者を動かす――――ことは、抗えない快感があるようだ。その分の責任が重くのし掛かることなど、まるで考えもせずに、その快感に溺れようとする。まるで――――オピウムのようだ」

 なるほど、麻薬ねぇ……。面倒が増えるだけなのに、って思っちゃう私は小市民なんだろうなぁ。


「……言い得て妙というところか。……ABの体たらくを見て、Cが暗躍、機会を窺っているというところだが」

 フェイはチラリとアーロンを見た。

「……ダグラス元宰相も、系統としてはCだ。……マッコーキンデールが裏から唆したのではないか、とも思えるが、これは本人を問い詰めてみなければわかるまい」

 死人に口はないから、永久にわからない、とも言っている。


「支部長、気遣いは――――無用だ。父も、兄も、権力に溺れ、道を見失っただけのこと。物事の全てを都合良く動かそうなどと、一人の人間に出来ることではないのだ」

 アーロンはちょっぴり悲しそうに、だけど熱く語り出した。

「……それは反面教師にするしかあるまい。……死ねば皆聖者、ダグラス騎士団長は大いなる薫陶を得たのだ。……自分に置き換えて、必要以上に卑下することもあるまい」

 フェイがアーロンを諫める。


「それで、リアム・フッカー卿からの親書にあった政変、というのと、以前クィン支部長が言っていた政変、というのは、同じものだと解釈していいんでしょうか?」

「……同じものかどうかはわからん。……こっちで把握していたのは、Cの実力行使が近い、という話だ。……第一、第二騎士団はファリス、パスカルの両騎士団長が、マッコーキンデールに恭順している。……第三騎士団は騎士団長そのものがAにいる。……騎士団でさえ割れているのだから、政変が近いのはロンデニオン市民なら感じられることだろう」


ブノア(ファリス)卿が警告をくれた、ということは――――Cが動き出すというより、ABのどちらかが動き出す気配を掴んでいるからでは?」

「……あるいは、三つが同時に動き出す、か」

 うわあ、面倒臭いなぁ……。

 そうなると、今回のファリスの警告が罠である――――という可能性も含めて、もうエミーは隔離した方が安全な気がする。


「ヴィヴィアン王妃の娘さんとやらも、どこか安全なところに動かした方が良さそうですね」

「……うむ。……そう考えている。すぐにでも頼めるか?」

「わかりました」

「ん――――。その娘さんの所在を把握していたのか?」

 アーロンが訊くと、フェイと私は軽く頷いた。それを見てアーロンは少しだけ渋い顔をした。

「情報の共有そのものが危険な案件もある、とご理解下さい」

「わかっている。まだまだ――――私には経験と実績が足りないのだと自戒していただけだ」

 フェイ、トーマス、ユリアン、私の四人組と比較されてもなぁ。

「騎士団長は前向きですね」

 私が言うと、アーロンは首を横に振った。

「迷路も――――解けないくらいだからな……」

 何だ、アーロンも迷路壁にハマっていたのか。ちょっと聞いたところ、野営地に収容した、王都第一騎士団の面々は、揃って寝不足になってくれたようで、ついでにポートマット騎士団にも被害が出ているとのこと。

 しらんがな。



【王国暦123年3月5日 8:15】


 トーマスには事後承諾を得るということで、急ぎ教会へ向い、ユリアンに事情を説明しようとしたところ、来客中とのことで、少しばかり聖堂で待たされた。聖堂は朝の礼拝が終わったところで、残っていた人がざわつきながら雑談をしている。

「司教様がお手空きになられましたよ~。どうぞ~」

「あ、うん」

 マリアが間延びしながら呼びに来る。


 マリアは音楽……というか生活魔法呪文の暗唱……の講師をやっていて、シスターの仕事の傍ら、二日に一度、学校へ通っている。

 これ、正確には十日のうち五日なんだけど、安息日が『0』の日、つまり十日、二十日、三十日、とあるので、ポートマットの街中だけでも十日に一度は『何となくお休み』の日を設けて貰うことにした結果の勤務形態だったりする。

 一週間という単位がないのは、元の世界の住人からすると不便なので、その代用でもある。創世神話がちゃんと残っている場所では、もしかしたら違う単位で生活が営まれているのかもしれないけど。


「エミーは教会にいる?」

「ん~ん、もう学校に行った~」

「そっか」

 歩きながら、エミーとラルフには、『緊急:授業が終わっても職員室に待機をお願い。ラルフは自身の授業よりエミーの警護を優先してほしい。周辺に警戒を頼む。後で迎えに行く』と短文を打っておいた。歩きメールも慣れたものね。


「音楽室のね~?」

 短文を送り終わったのを見計らって、背の高いマリアが腰を折って、私を覗き込むようにしながら言う。

「うん?」

「壁が反響してね~? ちゃんと音が聴こえない時があるんだ~」

 壁をどうにかしてほしい、という提案には違いないのだけど、マリアはジッと私を見て、まるで『落ち着いてよ~』とでも言っているかのよう。


「ああ、うん、わかった。あとで対処するよ」

 マリアの言葉の裏にある気持ちが伝わる。緊張していたんだと、やっと気付く。

「ほんと~?」

「うん、ほんと」

 微笑んでから息を吐く。

 エミーとラルフからは了解の返信がすぐにやってきた。

「ふう」

 連絡が取れて、自分の気持ちが少し落ち着いたのがわかる。


「どうぞ、お入り下さい」

 ユリアンの声が扉の奥から聞こえた。

 マリアに手を振って、部屋の中に入ると、ユリアンの他に、もう一人神父服(キャソック)を着た男がいた。


「私の方からも連絡を差し上げようかと思っていたところなんです。こちら、聖教本部のネイハム司教様です」

「初めまして。私は――――」

「黒魔女殿ですね。一度お会いしてみたかったのです。私がネイハムです。ああ、司教と言っても名義司教ですよ」

 ネイハム司教は白人っぽい肌、金髪、碧眼で毛深くない……ワイルドさとは無縁の、細身で中年男性だった。にこやかだけど融通が利かない感じ、食べ物に喩えたら、切り口の角が立った讃岐うどんみたいな……。


 いやまあ、一目見て、声を上げそうになった。目鼻口元がエミーに似てるわ。娘は男親に似る、っていうから、もしかして、もしかしたら、もしかするぞ?


 名義司教、というのは、担当地区を持たない司教のこと。普通、司教は担当教区を持ち、そのトップに就任する。たとえばユリアン司教なら、ポートマット周辺を担当している司教様、ということになる。


「いいえ、本部に司教は三人しかいないのですから。ご立派ですよ」

 ユリアンがネイハムを褒める。歳は同じくらい? 四十歳くらい? うーん、元の世界の日本人から見ると、白人は年齢がわかりにくいからなぁ。

「いやいや、大司教が空席ですから。毎日が青息吐息ですよ」

 二人の司教様に、ソファに座るように促されて、腰を下ろす。


「ネイハム司教、先ほどの提案ですが……彼女に話してもよろしいですか?」

 ユリアンの問いかけに、ネイハムは軽く頷いて、口を開いた。

「王宮、王都に政変の兆しがあります。つきましては、シスター・エ……エミーを聖教本部の方で保護したい、と。これはマザー・ウィロメラの提案です」

「マザー・ウィロメラ?」

「女性ですが、先の名義司教の一人ですよ。大司教には男性しかなれない決まりがあるので……実質、全グリテン聖教会のトップですね」

 ユリアンが補足をしてくれる。そのユリアンの表情は、少し困惑気味で、この提案は素直に喜ぶべきものではないことを示してもいる。


「シスター・エミーを他ならぬ聖教本部で保護をして頂ける、として。彼女は私には一介のシスターにしか見えませんが?」

「一介のシスターでないことは、黒魔女殿こそご存じでしょう? 専属の護衛までつけている徹底ぶり。シスター・エミーを大事に思って頂けている。私はそのように感じました」

 なるほど、私をちゃんと二つ名で呼んだり、エミーの事情も知っていると。以前、ユリアンは、マザー・フッツと自分くらいしか、エミーの出自を知らない、と言っていたけれど、どうやら、それも眉唾ね。少なくとも、このネイハム司教も、保護する、と提案したというマザー・ウィロメラも知っていることになる。


「教会の中だけの話であれば、私の許可は不要ではありませんか?」

「そう言いたいところなのですが、シスター・エミーは正式なシスターではなく、見習いなのですよ」

 ユリアンが困った顔のまま言う。


「今回の件で正式にシスター職にしてしまい、半ば強制的に保護をしてもいいのですが」

 ネイハムの、その口ぶりからは、話を伝えに来た本人とは思えず、断ってほしい様子がアリアリと見えた。何だか裏のある話っぽいなぁ。

「お断りしておきます。エミーは私が保護します」

「そうですか、わかりました」

 ホッとした表情に見えるネイハムに真意を問うと、

「それは言えません」

 察してくれと言われた。教会としては保護する命令を遂行したいけれど、個人的には反対なので、断ってくれて助かった、ってところかしら。反対の理由については、まあ、親子だから、なんだろうね。つまり――――この件に関しては、教会は味方とは言い切れないと。


「元々、ネイハム司教は、ノーマン伯爵の結婚式の日取りについて相談をしに来たんですよ」

「シスター・エミーの件の方が本題と言えるかもしれません」

 ネイハムは柔らかく笑って、言葉を継いだ。

「どうか、守ってあげて下さい。無力な私には、祈ることしかできないのです」

 そして立ち上がり、合掌をして、直角のお辞儀をされた。



【王国暦123年3月5日 10:33】


 学校に着くなり、エミーとラルフに接触できた。

 丁度午前中の授業が終わり、二人は職員室で不安気な顔で硬直して椅子に座っていた。職員室には他の講師たちがいたこともあって、今の時間は空き教室である音楽室へと誘う。


「お姉様、まさか……」

「うん、大体、その想像は合ってるかも」

「………………」

 エミーは押し黙り、ラルフは緊張の面持ちになった。非常時には迷宮の中に匿う、というのは事前に言ってあったから、元々エミーはそのつもりで動いていたのだろう。


 ああ、話しづらい内容だなぁ……。

 音楽室に入ると、エミーを直視できなくて、どうやって話そうかと思案する。

 手慰みのつもりで薄い木の板を取り出して、それに穴を空けて、有孔ボードを作っていく。

 話の内容とは関係のない作業をしているにも拘わらず、エミーとラルフからはそれを咎める様子はない。


「各方面から、ね、王都の政情が、ね、不安定になってる、って話で、ね」

 有孔ボードは作った側から音楽室の壁に貼り付けていく。内装工事をしながらする話じゃないけど、お手伝いのラルフもいるし、ちょうどいいかな。


「せっかく、授業も軌道に乗ってきたところなのに……」

「うーん、そう残念そうな顔をしなくてもいいかも。ポートマット西迷宮でアバター設定をして、学校に置いておけばいいのよ」

「あ、なるほど……」

「なので、まあ、親しい人とお別れってわけじゃないし、授業も続けられるし。遠距離でのアバター操作の練習だと思えばいいよ」

「はは……」

 エミーには珍しく、乾いた、諦めた笑い方をした。それを受けて、ラルフが訊いてくる。

「なあ、小さい隊長、俺はどうしたらいい?」

「ラルフの中では決まってるんだよね。どうしたい?」


 ラルフは少し考えた後、カッと目を見開いて、一気呵成に喋り出した。

「読み書きなんて、簡単なことだけど、生徒さんたちはみんな貪欲でさ。一生懸命なんだよ。俺の読み書きの先生は聖女様なわけだけどさ、彼女からは色々教わった。教会での小間使いも新鮮で楽しかった。今まで生きるか死ぬか、みたいな暮らししかしてこなかったんだしさ。こんな経験させてくれて、小さい隊長や聖女様には感謝の言葉しか出てこないよ。その聖女様が狙われているっていうなら、俺は……力不足だろうけど、守りたいよ。自分のことだけじゃなくて、周囲の人を幸せにしたい」

「…………!」

 これは驚いた。そこには、恋に破れた男の子はいなかった。邪な遺伝子を組み込まれたにも拘わらず、聖なるオーラに当てられ続けて、その瞳は、まるで伝説の勇者ではないか。


「わかった。一緒に行動する、ってことでいいんだね」

 男の子の急激な成長に、私の意識がついていけない。これが! 第二次性徴ってやつか!


「ああ。聖女様は俺が守る」

「私、ラルフより強いと思うんですけど……」

 唇を尖らせるエミーはとても可愛いけれど、首を横に振っておく。

「ううん、エミー、一人でやることは限界があるんだよ。いくらエミーが単体で強力でも、気を抜いたところで背後を取られて攻撃されたら、やっぱりやられちゃう。世の中には、それを為す人がゴロゴロいるの」

「はい、お姉様。軽率でした」

「いきなりの展開に付いてこれないかもしれないけどさ、最大限の手伝いをするからさ。力になるよ」

 性的なこと以外はね……。


「はい、お姉様」

 ウルウル、と目に涙を溜めたエミーは、それはそれは破壊力のある愛おしさで……。同性の私でもドキッとしてしまう。

 そんなことを話している間に、音楽室の壁を改装し終わった。

 なんとなく……落ち着いて話せない内容だったから、ちょうどいい作業だった。


「あああああ~~~~~~♪」

 うん、音が反射しない。有孔ボードの威力たるや、まさに現代の奇蹟ね。

「お姉様の声も素敵……。マリアさんより味があります」

 褒めてるんだかどうなんだかわからない評価をありがとう。


「うん、じゃあ、とりあえず、迷宮に行こうか」

「はい」

「ああ」

 きっと、この音楽室での会話は、何かのターニングポイントなんだろうけど、この時点では誰にもわかるものじゃないわよね。



――――『使徒』でさえもわかるまい。





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[一言] ――――『使徒』でさえもわかるまい。 使徒っる(知ってる)
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