※限界突破の勇者
「勇者様、どうか、この世界をお救い下さいませ」
金髪のウェーブのかかった長い髪を揺らして、姫っぽいゴージャス衣装の女性が、これまた金髪の青年――――勇者に懇願している。
跪いて上目遣いの姫。
あーあー、可哀想に、これは、お姫様本人の意思じゃないんだろうなー。
勇者を操る為の道具にされたかー。
姫様のポジションっていうのは、どこの国でも、いつの時代も、そういうもんなんだろうか。
姫の年の頃は二十歳前。王家の紋章入り髪飾りを着用していることからすると王族だなぁ……。国王スチュワートの娘、次女オーガスタか、三女ヴェロニカのどっちか。実際問題として、二十歳を過ぎると、この世界では十分に行き遅れ(泣)。しかも嫁ぎ先が決まっていない王族となれば、これは一族の中で肩身が狭いだろうに。
まあ、姫が喪女化する事態だとか、どうでもいいんだけどさ。
うーん、もう少し様子を見るかな。
調度品の影に隠れたまま、動けない……だけなんだけど。
「ちょっと待ってくれよ、まだ俺、来たばっかりで、右も左もわかんないし」
金髪青年――――勇者は、日本語で、そう言った。私の耳には、二重に声が聞こえる。
やっぱり日本人か。
やっぱりアングロサクソンになりたい願望でもあるのか。
日本人らしく黒目黒髪と黄色い肌で通せっつーの。
こちとら幼女だよ幼女。ちゃんとね、年相応の身体になりたかったよ……。年相応がどんな年齢かは知らないけどさ。大体、このドワーフの身体は成長が遅いというか。
「この王国には危機が迫っております。北の山脈を越えた土地には魔族がおります。また、大陸には不穏な動きもあります。いつ何時攻められるか……」
姫は潤んだ視線を送る。
確かに北の山脈の向こうには魔族がいるけど、別に攻めようって気配があるわけじゃない。それに、仮に死力を尽くして全滅覚悟で行けば、この国の軍隊でも駆逐は可能じゃないだろうか。ただ、それをやってしまうと、姫の言う通り、大陸からの侵攻には無防備になってしまう。このグリテン王国は島国で、グリテン島と呼ばれている島の、南半分ほどを統治している(南西部には友好的な小国、ウェルズ王国があるけど、この国は実質グリテン王国の属国と言っていいだろう)。北方は山脈が壁になっていて、山脈以北は魔族の領域になっている。
一口に魔族、とはいうものの、いわゆる人間側にもヒューマンやエルフ、ダークエルフ、ドワーフなどがいるのと同様に、複数の種族がいる。中には人間だっているわけで……要するに辺境に住む蛮族の意味であり……この国の体制側と相容れない存在の総称だ。
ちなみに、このウィザー城は、王都ロンデニオンから見て南西にある。昔の蛮族はこの辺りで防衛されてたわけね。で、今は版図を広げて、北側の人たちを魔族と呼んでいる、と。
「いやちょっと待ってよ。俺は何もできない日本人だ。魔物を倒せとか国を守れとか。そんなことできないよ。何で俺がそんなことしなきゃいけないんだよ?」
勇者は唾を飛ばしながら、ものすごく真っ当な拒否をした。
それはそうだ、縁も縁もない異世界に、拉致同然で連れてこられて挙げ句戦えとか、他力本願にもほどがある。いいぞいいぞ、そのまま拒否し続けるんだーっ!
「無理なお願いだということは重々承知しております。ですが、私たちも苦渋の選択なのです。特別な力を持った勇者様にすがるしか、もう方法がないのです」
姫は上目遣いのまま、勇者を見つめる。そして勇者の手を取り、自分の頬に当てて、涙を触れさせている。
チッ、まるっきり美人局じゃないか。虫も殺さないような姫も、こうやって勇者を説得(籠絡?)する訓練とか受けてるんだろうか。
不潔っ! イヤらしいわっ!
「しかし―――俺は―――」
勇者は初心なところを露呈しつつ、姫の顔を覗き込み、やがて、見つめ合う。
「私は―――勇者様のためなら、どんなことでも。お望みのままになりましょう」
美姫に真っ直ぐ見つめられて、好きにしてください発言。
勇者は呆気に取られたような、魂を抜かれたような。真っ赤な顔をして、視線を逸らしてしまう。ハートを射抜かれた音が聞こえてくるかのようだ。ドキがムネムネしちゃうよね。
うん、姫様、あんたの体当たり演技は成功したようですよ。王宮には演技の教師でもいるのかしらね。ここで女優さんがチラッと監督の方を見たら、実にソレっぽいけどね!
「少し―――考えさせてくれないか。一人にしてくれないか?」
おいおい、そうはいっても、もう勇者になるのを決めた顔してるじゃないか。考えることなんて、今更あるのかい? なんて野暮なツッコミは、隠れている今はできない。
「わかりました。扉の外に衛兵がおります。お気持ちが決まりましたら、お呼びください」
姫は緊張した面持ちで勇者の手を握る。本当は言質がほしいところだろう。だけど、ここで焦ってはいけない事も理解しているのだろう。
「オーガスタ姫」
勇者は立ち上がった姫に声を掛ける。
「何でしょう、勇者様」
意志の強さを見せつける姫の瞳。オーガスタ姫は、二年くらい前に大陸の王子に娶られる予定だったはずだ。それを潰したのは、大陸にいる別の暗殺チームだったと聞いている。その王子――――確か赤子――――が召喚者だったらしい。詳細は知らないし、どうでもいいか。
「……いや、何でもない。呼び止めて悪かった」
「はい」
気にしてませんよ、という視線を送る姫。一つ一つの動作が美しい。しかし、この姫は、勇者をつなぎ止める鎖として生きていくしかないのだ。
これも一つの生まれの不幸というやつなんだろうか。幸福の基準は人それぞれだから、私が考えることじゃないか。
「ふぅ」
姫が部屋から出て行くと、勇者は大きく息を吐いた。この男の腹の中は、今、どんなことになっているのかしら。
姫を手に入れる事への罪悪感? 期待感?
それと引き替えに失う自由とを天秤に掛けているのだろうか?
まあ、どちらでもいい。
接触を始めるには悪くないタイミングだ。
「こんにちは、勇者様」
私は透明のまま、この世界一般で使う『ヒューマン語』で勇者に声を掛ける。
「え? なに? 神とか妖精とか精霊とか? チートかな?」
何だ、その思考回路は。失笑を禁じ得ないな!
でもいいや。このまま勘違いしててもらおう。
「私の存在は希薄で、勇者様以外とはお話しすることができません。どうか、このまま、お静かにお話し願えますか?」
「あ……ああ……」
不思議現象でも受け入れちゃうんだな。さすがは元日本人。そして異世界英雄譚の読み過ぎかも。
「勇者様は戦う事を受け入れるのですか?」
「え、だって、やらなきゃいけないんでしょ?」
あー、もうやる気になってるか。
「勇者様。戦うことは強制されてはおりません。しかし、姫を手に入れるために戦うということは、勇者様は自由を奪われ、戦争の道具として、国に束縛されるということです。あの姫は、勇者様にとって、それほど価値のある存在なのですか?」
「えっ?」
勇者は目を丸くした。取引なんだよ、アレは。無条件に貰えるとでも思ってるのかなぁ、ちょーっとイライラする男だなぁ。
「ですから、たった今、出会ったばかりの姫の身体を自由に弄ぶ権利を得ることが、そんなに重要なんですか、と」
露骨な私の言葉に、勇者はわかりやすいくらいに顔を歪める。
「身体、だと?」
「そうです。あの姫―――オーガスタ姫は勇者様に紐をつけるために育てられてきました。ちなみに彼女は最初に紐をつけるべき勇者とは出会えずに嫁き遅れました。だから、勇者様を籠絡する手管も慣れていたでしょう?」
「二人目、ってことか……?」
ふうん、案外情報を引き出させるのが上手いじゃないか。
本能なのか、そういう資質を持っているのか。
でもまあ、召喚されてから、この部屋に連れてこられて目覚めるまでに、この勇者が自分の立ち位置を理解して、王宮側の意図を汲んで情報を得ることを了承するには時間がなさ過ぎる、か。
召喚前から打ち合わせでもしていれば別だろうけど、さすがにそんな『条件』は召喚の魔法陣には組み込めない。ちなみに『被召喚人物の扱いやすさ』は召喚の条件として組み込みが可能らしく、これは被召喚者の能力と引き替えになる。つまり、扱いやすい人物は、能力もそれなりということだ。
しかし、扱いやすい人物とはいえ、目の前の金髪青年が、勇者の資質を持っているのは間違いない。注意深く接しなければならない。
「二年ほど前にも勇者が召喚―――されたのですよ。彼女はその勇者に宛がわれる予定でした」
召喚されたのは大陸だけどね。
「その―――勇者はどうなったんだ?」
「亡くなりました」
うん。別チームだけど、赤ん坊のまま、私たちが殺りました。とは言えないので、目の前の勇者を観察する。
あー、驚いているね。
死ぬ事を意識の外に追いやってたんだね。
考えてなかったんだね。
「そんな……。じゃあ姫が言ったことは……」
「耳に心地よい部分だけでしょう。向こうは勇者様を利用しようとしてますから」
お、だいぶモチベーションが下がってきたね。説得できるかな?
「利用だって? だって俺は勇者になって世界を救って、ハーレムを築くんだぞ?」
私は大げさにため息を吐いてみせる。姿は見えないけれど、伝わるはずだ。っていうかハーレムって何よ?
「勇者様。ハーレムを築くには女性に好かれなければなりません。女性に好かれる為には実績がなければなりません。実績を作るには、勇者様はこれから厳しい修行をして実力を付けなければなりません。……何もしないでハーレムが作れるとでも? 意思のない女性が所望でしたら当方でも用意はできますが、まあ、それは奴隷館の主人でしかありませんけど」
むむむ……と勇者が唸る。そして立ち上がり、大声を上げる。
「妖精……じゃないな。貴様、何者だ?」
やっと妖精云々から離れたか。しかしいきなり貴様呼ばわりか。
「それは知らない方がいいでしょう」
「姫を貶め、俺を……惑わせようとしているのか?」
幼稚な言い方だなぁ。語彙の不足を感じるなぁ。
「姫は不憫だとは思いますが。同情するほどではありませんね。うん、私は惑わせようとはしているかもしれませんね。勇者様、貴男を説得しようとしています」
どんな人物が相手でも、一度は説得を試みる。最低限の、私の拘りだ。
しかし、勇者の大声を聞いて、そろそろ衛兵が入ってくるか。
「説得? 何のために?」
「世界の秩序維持のために。貴男が勇者として動かないと誓約し、実行するなら、この場は見逃しましょう」
勇者は硬直し、その顔が青ざめる。己の立場と、侵入者の目的がやっと理解できたのだ。声を継げずにいる勇者に、もう一度、話し掛ける。
「どうしますか、勇者様。即答でお願いします」
声を掛けながら、勇者を中心に円を描くように移動する。
「答えは……ノーだ!」
勇者は椅子を掴んで持ち上げ、最初に声を掛けた場所に向かって投げつける。もちろん、私はそこにはいない。
まあ、これだけ根拠のない自己実現に拘る男なら、チート満載の異世界でウハウハしたいよなぁ。ここで嘘でも私に同意していれば、監視は付くだろうけど、ハーレムだけは作れたかもしれないのに。
それにしても、日本人ならノーじゃなくて、いいえ、と言わないとだめですよ?
「俺は! 勇者になるんだ! ハーレムを作るん――――」
ああ、この男にとって、勇者とハーレムはセットなのか。なるほどね。
まあ、どっちでもいいや。
排除決定。
スッ、と私は、自分の体を勇者の側に移動させる。『死角移動』スキルだ。
今まで声を出していた方向とは逆の、勇者の死角になる位置に滑り込む。
低い位置から伸び上がり、さほど力を入れずに『雷の短剣』を前に差し出す。
金髪青年の姿をした、元日本人の脇腹に刃を、横向きに刺し入れながら、短剣に魔力を通す。
ビビッ
と僅かな痺れ―――電撃―――が発生する。
雷の短剣の効果で、身体機能が麻痺しているのを確認する。
うん、金色の髪の毛が逆立っているね。スーパー野菜ナントカみたいだよ。
短剣をグリッと回し、裂傷を広げる。勇者が攻撃された方向、自分の右後方……に気付いて私の方へ首を向ける。
「がっ―――金髪―――エルフ―――幼女―――」
革鎧に付与されている『不可視』は攻撃時に解除され、今は勇者にも姿が見えているはずだ。ああ、金髪はカツラだし、耳は付け耳だよ~。
「残念です、勇者様。―――『人物解析』」
スキルを発動する。このスキルは、対象のスキルを解析する。その際に他人が持っているスキルをコピー可能だけど、世界に一人しか保持者がいないスキル―――ユニークスキルは、その対象が死ぬ間際でないとコピーが不可能だ。この制限が『ユニーク』の所以なのだろう。
勇者が持つユニークスキルは、世界に影響を与えるものが多い。前々回は『遺伝子操作』だったし、その前は『地脈探査』だった。両方とも使われていたら世界が激変しそうだ。
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【タクヤ・サトウ】
性別:男
年齢:15
種族:ヒューマン
所属:なし
賞罰:なし
スキル:気配探知LV1(物理) 長剣LV1 強打LV1(汎用)
魔法スキル:火球LV1
初級 火刃LV1 浄化(光)LV1
補助魔法スキル:光刃LV1
ユニークスキル:限界突破(通常スキルLVの限界を解除)
生活系スキル:ヒューマン語LV3
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おっと、危ない危ない、やはりユニークスキル持ちだ。しかもこれは厄介な。大器晩成とも言える『限界突破』なるスキルか。
この世界の人間には『レベル』の概念はない。魔物などには存在するから、表示されないだけで内部的にはある可能性は否定できないけれど、スキルにはレベルが存在していて、これが即ち、個人の資質ということになる。このスキルレベルはどうやらLV10が最高値で、それを超えて鍛えることが出来るのなら、それはもの凄いアドバンテージになるだろう。
それに、この勇者の年齢は、やはり若い。相応のスキルLVしかないけれど、それでも少し鍛えれば、上級の冒険者に匹敵する手練れになるだろう。―――使いこなせていれば、の話だけど。スキル構成的には『魔法剣士』って感じか。
「ぐあ………」
お、まだ生きてるからか、スキルの奪取が上手くいかないようだ。『道具箱』からもう一本の短剣、『ミスリル・ストライク・ダガー』を取り出し、左手に持つ。
「――『闇刃』」
短く言ってスキルを発動すると、白銀の刀身が不吉な黒に染まる。
逆手に持ち直し、背後から、首をなぎ払う。
わずかな抵抗が手に感じられた後、金髪の首が飛ぶ。
勇者の首からは血が一瞬盛り上がるように溢れ、低く噴出して、胴体が膝から落ちて、前のめりになって倒れた。
―――ユニークスキル:限界突破を習得しました
見慣れたけれど、不可思議なメッセージが視野の下部に流れる。これだけ日本語なんだよね。何かのお約束なのかもしれないけど、違和感があるなぁ。
よし、スキルの奪取に成功。同時にタクヤ・サトウの死亡も確認と。
スキルは魂に刻まれている。よって、ユニークスキルの奪取は、すなわち魂の死亡だ。いわゆる死者を復活させるスキルを使っても、欠損部分があると正常に復活は不可能。仮に復活スキルを使っても、生前とは違う、おぞましい姿で蘇り、直後に死ぬことだろう。
つまり、勇者の資質も殺した。
そこに、扉を乱暴に開ける音がして、私は注意を向ける。
「何者っ!?」
衛兵がやっと異状に気付いたのか、部屋に入ってくる。
遅い、遅いよ。
「動くなっ!」
そう言われて止まる奴はいないよ。
衛兵に背を向けて、窓に向けてミスリルの短剣を振るう。
ガキン、と音がして見えない、壁のような物に弾かれた。闇系属性に強い結界が張ってあるのか。以前に侵入した時に『闇刃』を見られていたのか。やるじゃないか。
「チッ」
舌打ちをして『闇刃』を解除する。
「そこを動くな!」
勇者の死体を踏み越えるようにして衛兵が近寄る。
「―――『光刃』」
これは光系の簡易エンチャントで、『闇刃』と逆の属性を持つ。これならば結界は切り裂ける。
が、衛兵が背後に近寄っているのを感じる。
先に排除するか。
向き直ると、衛兵二名は、今にも私に飛びかかろうとしていた。
左に飛び、右手に持っていた雷の短剣で、小剣の打ち下ろしを受け止める。
バシッ、と火花が散り、左の衛兵は耳から煙が出て白目を剥き、慣性の法則のまま、身体を預けてくる。身体を入れ替えて、右の衛兵からの攻撃の盾とする。
一瞬攻撃を躊躇った右の衛兵は止めた剣の振り下ろし先を考えてしまう。
その間に姿勢を低くして懐に入る。
「くっ」
右の衛兵は勢いの無いまま剣を振り下ろす。
その剣を雷の短剣で止める素振りを見せると、雷撃を恐れたのだろう、そのまま手を離してしまう。右手側ががら空きになる。
走り抜け、これも身体を入れ替えるようにして、衛兵の背後に出る。そして、鎧の隙間から一突き。位置的には肝臓直撃かな。
「ガッ」
硬直し、倒れる衛兵。開け放たれた扉の向こうからは、ガチャガチャと鎧が走ってくる音がする。正面突破をしてもいいけど、死屍累々の惨状を作る場面ではないかも。
改めて窓に張ってある結界を、光刃で白く輝くミスリルの短剣で切り裂く。どこかのバリアのように、パリン、とは音はしないけど、魔法を阻害する感覚―――嫌な引っかかり―――はある。強引にザクザク切っていくと、抵抗がなくなり、パッと結界が晴れる。
窓枠ごと蹴飛ばし、外へ飛び出す。
「――『加速』―――『不可視』―――『隠蔽』」
三つのスキルを連続で発動。『加速』は移動速度を向上させるスキル。『不可視』は『ステルスウナギの革鎧』に付与されているスキルを改めて発動。『隠蔽』は『不可視』の上位スキルで影と体熱も完璧に遮断するんだけど、身体から排熱できないので三分ほどが使用の限界時間となる。『不可視』と重ね掛けしておくのは、『隠蔽』が切れても即発見されないように、との用心で、鉄板の使い方だ。
三分もあれば、ウィザー城から、それなりに距離を取ることができるだろう。
「賊だ!」
「勇者様は!」
「姫様には誰がついているか! 王には部屋から出ないようにとお伝えしろ!」
幾つかの声が聞こえてくる。そうか、王様もここにいるのか。今日のところは用はないけど……。懲りずにまた勇者を召喚しないように言っておくか?
いや、とりあえず逃げよう。一番あり得ないと思われる逃走経路である、正門から。
今回の任務はこれにて終了。
帰還しよう。
―――あ、家に帰るまでが暗殺任務です。
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例のコピペ対策で、前書きに本文を掲載しております。
運営側から対策がとられるようになるまでの一時的な措置でございます。
ちょっと読みにくいかもしれませんが、ご容赦下さいませ。
マーブル
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