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第六話 話術 

「――はぁ?旅行?」


「そそっ!俺と、俺の息子皆でな!」


機嫌よさげにそう言ってきた泉。

その手には「ハワイ旅行券10万円分」と書かれた

丁寧な祝儀袋がしっかりと握られていた。


「おー?いーねぇ」

「俺、外国行った事ねーなぁ!」

ノリのいい佳澄と聖弥。

それと裏腹に、泉の手に握られた祝儀袋の

存在に気付いた神。とりあえず泉に聞く。



「その袋は・・・・?」



「あぁこれ?これなぁ、この前買出しに行った時、

 福引券もらったんで引いてみたら、当たっちゃったの☆」


刹が無言で睨む。

「(運だけは良い奴め・・・何が「当たっちゃったの☆」だ)

 んで、その間に誰が留守番すんだよ?」


「え・・・あー・・・?」

口ごもる泉。5秒ほど考えてから、こう言った。


「ジャンケンで。」


唖然とする4人。聖弥がすかさず言う。

「お、俺は絶対行きたいし、こーゆーのって

 子供の方が行くべきだろ!泉が留守してろよ!」


「ふっ、甘いな・・・これだからガキは・・・

 いいか?大人の世界でその我がままが通用すると思うな!

 お前を今まで育ててやったのは誰だ!?俺がいなくて

 楽しい旅行になるとでも!?だいたい券当てたのは

 俺なんだから、優先順位的に俺はハワイ行き決定だろ!」


泉は焦った時のみ発動する頭脳のフル回転と、

持ち前の大ざっぱさ(邪魔)を融合させた

矛盾だらけの話術で聖弥を洗脳した。


「う・・・っ」

聖弥はなぜかその気迫まがいのものに

押されて、言葉を失ってしまった。


(てか優先順位って何だよおい・・・

 そもそも泉、お前は大人の世界に一歩でも足を

 踏み込んだことがあるのか・・・?)


(泉さん、ふ、不合理・・・頑張れ聖弥、

 もうちょっと言い返して・・・)


(・・・・・どっちもバカだろ。)


実は「バカ」だった聖弥と泉に、

佳澄、神、刹の3人は心の中で

各々のツッコミを入れた。



――数分後。


「えー。只今の議論の結果、ハワイ行きの決め方は――

 じゃかじゃかじゃか・・・・」



(議論なんざしてねぇだろが)

泉に対して、刹が怒りを表す睨みで

思いっきりオーラ(?)を放った。 


「く、くじ引きで決めることになりましたぁー!」


まさに「ヘビに睨まれた蛙」状態の泉の声は、

これでもかというほど裏返っていた。


「ジャンケンと変わらねーと思うけどなぁ・・・」


佳澄が気に食わなさそうにつぶやく。

「おぉ?バカだなおめー。ジャンケンなんざ

 無限に攻略法があるだろーよ」


泉が指摘するが、佳澄は無視してそっぽを向いた。

(お前のはイカサマだろーが・・・・てか、

 バカにバカと言われるのがあんな屈辱だったとは・・・)


「んー。じゃ、バカはスルーでくじ引き始めっぞー」


「・・・・・」

話逸れてるかなぁ・・・
旅行ネタが書きたかったんですが。

あ どーでもいーけど
新ドラ○もん始まりましたねー。
いやー嬉しい。

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