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星詠みって何かしら

お読み頂き有難う御座います。

新しい仕様に滅茶苦茶慣れません……。

「そもそも、星詠みって何なの」

「ホノリア、んな事も知らねーの?」


 くっ、滅茶苦茶呆れた顔をされたんだけど! 腹立つな!

 ご飯後、知らない知識を得ようと話しかけたら、もうこのふてぶてしさよ!

 まあ、慣れてくれて良いけどね。萎縮してジメッとされるよりマシだわ。


 此処は私の……と言うか、母と私に与えられた四時宮。ってのが何となく分かって来たわ。

 皇帝ことお父様が住まう宮から四時の方角に建ってるからですって。軍隊か。横も四ももういいってのよ!


 そして、今、皇帝の妃の一人である母は居ないわ。

 何処行ったんだか知らないけど、何してんのかしらね。死んでないと良いんだけどな……。

 お妃沢山のハーレムが有ると、皇妃も皇女も直ぐ殺されかけるイメージ……。何人居るのかしら、皇帝のお妃とか妾って。

 因みに斜め向かいに有る宮殿にハルミナ姉様が入ってったけれど、他の住まいはよく判らないわね。子供が把握するには広いのよ、此処。見渡せる背丈もないし。


「星って、人とか動物とかの死骸で出来てるだろ」

「しがっ……何ですって⁉」


 し、死骸!? どゆことよ!? ファンタジー世界ならもっと不思議でキラキラフワフワ設定にしなさいよ!

 何かこう……皆のハートがミラクルどうのこうの幸せに……とか! 思いつかんけど!


「星降る夜は、星に会う為に黒グリフォンに乗るだろ。でも、星は言葉を失ってるから、聞こえない。だから、星詠みが通訳する」


 わあ、サッパリ意味不明。そんな常識みたいに言われても、ホノリアの知識も無いし。そもそもグリフォン凄いな、星の近くまで飛べるの!?


「此処だけ聞いたらメルヘンなのに……死んでる人とか……」

「メルヘン? それ、何の名前だ?」

「いや何でもないわ。……つまりエマヌエルは、死者の声が聞けるって事?」

「そうだよ。俺は星詠みだし、死者から生まれたからな。でも、星になってない死者とは話せない」

「待って待って待って!」


 また物騒な単語が!


「死んだ人って、お母様が亡くなったの!?」

「そうだよ。勇者は父親が身代わりになったけど」


 ……また意味不明な設定、いえ、常識が……。

 あの漫画、そんな細かい所まで把握してないわ……。もっと詳細に思い出したい……。うう、細かい所を気にしない大雑把な性格がこんな所で災いに……。


「勇者って何」

「生きる人を助ける奴」


 また抽象的な……。

 人助け専門職ってこと? まあ、漫画やゲームの勇者は大体そうか……。

 しかし、漫画の勇者……私を酷い目に遭わせて国を滅茶苦茶にしたものね。人々も沢山亡くなってるわ。何処の何を救ってるのかしら。

 ……しかし、話してる内容が固いからか急に顔面が固いな。どうしたのかしら。


「ホノリア、何も知らないんだな」

「ひ、姫様に何と言う暴言を……」

「事実だから良いのよ。それに、無知は罪ではないわ!」

「知らないから良いってことでも無い」

「それはそうだけど。コレからある程度知るつもりよ! だって私はホノリアだから!」


 何たって、ボーッと生きればロースペック横四皇女の未来! 詰め込み過ぎてハイスペックになれる保証が無いもの!


 虚しい……。


「兎に角、今日からこの部屋に住みなさい。寝台は広いから私の横を許してやるわ」

「ですが姫様!」

「こんないい寝台で寝れるの!?」


 あ、子供らしい笑顔出た。

 さっき迄の星詠みと勇者の話は、立て板に水過ぎて違和感有ったけど。


 あの夢まで後少し……。あの夢まで……幾つだったんだあの時のホノリア……。

 小者として扱われてたし、あそこまで太ましいと年齢分からないのよ……。

 タイムリミットは何時なのかしら。早く星詠み……エマヌエルと悲劇を脱却しないといけないわ。


この世界では物理的なお星さまになれるようです。人口多くなると大変そうですね。

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