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天使を堕とせ  作者: 幸人
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第2話 第2の人生、顔面ぱわあ

この文章にはロリコンもどきが現れますが、純粋な気持ちでいますので、どうか彼を許してください。


第2話が第1話になっていたので変更しました。

この俺、いや僕は元椎名孝紘だ。

今回の転生を機に優しい人になろうと決意した、女神さん好みのイケメンです。髪がちょっと栗色っぽいくせに目がキリっとしてるのに優しいって、ショタだと最強属性になるんじゃ…と思いながら鏡を眺め、今後の貞操について杞憂する。


この転生先はどうやらボンボンでもなく貧乏って程でもなくさほど普通の家のようだ。多分。

ママはくっっそハイパーモデルみたいなスタイルでパパはゴリゴリのサラリーマン。嘘だろ…これが芸能人と結婚した一般人かよってくらいの顔だ。中の中、マジで一般人だけど優しい人だよパパは。


なんか冷蔵庫バカでかいしアイランドキッチンだし、マンションが高層なのはたまたまだろう、別に最上階って訳でもないし?

はぁ、ギリ金持ちくらいでいいのかな。近隣に同い年の女の子2人(両隣り)、男が3人くらい(別階層)にいるのが嬉しいな。幼稚園で片っ端から友達作りを始めなくて済んだよ。


俺の名前は七瀬陸矢(ななせりくや)だ。近くに住んでいる女の子が大崎千紘(おおさきちひろ)、もうひとりが友川凛(ともがわりん)であとは……男どもは追追だな。

どうやらこの身体に意識が宿った時期は幼稚園終わりくらいで小学生からスタートだったらしい。別に勉強できる子供でもなかったので小学生は真面目に、もちろん将来の夢を俳優と名乗ったぐらいの真面目さで順風満帆な生活を送った。


小学校卒業と同時に別階層にお住まいの、男どものうち1人が引っ越してしまった。あいつとは仲が良かったので高校ではまた一緒になりたいな。帰って来れるか親の転勤だから分からないって泣いてたけどスマホを持っている神家庭なのでLINEを交換して何とか耐えた。


基本的に家に人がいないおかげで家事全般を任される都合から、俺の……僕のってずっと俺って言ってたから慣れないな…。いや、僕に悪いといいゲーム機やスマホを買い与えてくれる。凄く嬉しいがパパはあげるものがないってしょげてたな、いやまじでほんとにこれだけで充分嬉しいから早く家に帰ってこい。


中学の入学式に参列できず号泣しながら謝ってきたけど、メンバーほぼ変わらんし近所(送り迎えを千紘のパパにしてもらっているため正確な時間は不明)だからほんとに景色が変わった気がしないよ。実感ってのがわかない。


明日から中学らしいので早く寝るよパパ。

なんだよと寝室に行ったにも関わらず寝れないのには理由があった。妹の乃亜(10)である。この家族、ありえないほどママの血が濃いので3兄妹もろもろ顔面が強い。ぱわあいずごっど。ちなみに末の妹は理乃(4)だ。僕と乃亜の名前を取っているそうだ。妹は2人とも、父の欠片もついでないような恐ろしい可愛さがある。(僕は女神さんがいじってるのでノーコメント)

そう、この家庭実は男2女3で、長男の僕はありえないほど女慣れしているのである。

「にぃ、いっしょに寝ない?わたしかわいいよ。」

「はいはい、僕だってかっこいいしお似合いだよね(棒)」

「( ・᷅-・᷄ )……」

などは当たり前で、ママに関しては

「ねぇ、陸矢?あたし、ショタもいけるクチなんだけど。」

「パパがいるでしょ、しかも息子を誑かす母親がどこにいんのさ。」

「だってぇ…。」

などとよく分からない日常会話をパパの前ですることで何か焚き付けているらしい。当て馬にするな。まだ中坊だぞ。

もう1人の妹は

「にいに、かっこいいねえ」

「そうだよ?でも理乃は世界でいちばんかわいいよ?」

「きゃー!!!」

という内容ゼロみたいな会話をする。そして理乃は幼稚園児なので早く寝すぎて朝に甘えてくるタイプの方、寝ることに関して害さないのが神だ。可愛くて神なのもあるよ?


乃亜に『にぃはなんでそんないけめんなの?はいゆうさんにでもなれば?』などと言われて真面目に閃いちゃった脳内小学生の僕はそれを本気に目指し始めるほど妹バカなのだが、乃亜ちゃんはどうしても夜に甘えてくるのでダメです。


「にぃ、のあはにぃのこと好きだよ?にぃは?」

「好きだよ(即答)、でも俺たち兄妹だろ?ダメだぜ(イケボ)」

「きゃー!!!」

これをやってほしいがために毎日夜這いもどきをやっているそうな。俳優オタになる日も近そうだ。


学校でもこんなことしてるの?とママに聞かれた時は

「ママ、僕が普段から女の子に甘い声で囁いてると思ってるの?それだとママの息子、とんだクソ野郎じゃない?」

「あら、いつもうちの可愛い娘を骨抜きにしてるのはどこの誰かしら?」

「ここの僕、七瀬陸矢です。あなたの娘は僕が甲斐甲斐しく育て上げます。」

「コラ、僕の娘と妻だけはお前にもやれないぞ。ただ、本当に好きあってるのに邪魔してるような間男にはなりたくないからガチなら言ってくれ。」

などと、週に1度あるかないかの団欒では中坊と両親の会話であるまじき内容が繰り広げられている。



顔面の力で世界が歪んじゃってるよぉ……。

乃亜ちゃん、表情豊かで可愛いね……なんて思い始めた日には堕ちてる主人公陸矢くん。当時乃亜は0歳でした。当時の彼は2歳です。健全でしょう?


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