双子、冒険の旅に出る。(2)
真琴、ヨシノ、ソメイ、カエデ達が冒険の旅に出る話です。
「まずは王都で冒険者登録しなさい」
私は二人に王都での冒険者登録を勧めた。
「「分かりました」」
二人は素直に頷いた。
(ずいぶん素直になったわね)
《スキル万能(転移)発動》
王都に転移した。
「ドロシーさん、この二人の冒険者登録をお願いします」
顔馴染みのドロシーさんに登録を依頼した。
(ドロシーさん、ずいぶん老けたわね)
「マコトさん、今、老けたわねって思いませんでしたか」
ドロシーさんに睨み付けられた。
(あなた、超能力者なの)
「思っていません。それより登録をお願いします」
「この子達ですか。失礼ですが年齢確認をお願いします。八歳未満の方は登録出来ません」
(あなたはコンビニの店員ですか)
「この二人は八歳です」
「本当ですか」
「本当です。間違いありません」
(疑り深いわね。やっぱり、年なのね)
「今、年なのねって思いましたね」
(本当に超能力者なの)
「思っていません」
「八歳なら問題ありません。受理します」
「おいおい。そんな子供が冒険者だと。ふざけるな」
冒険者の男が因縁をつけてきた。
(ラノベじゃあるまいし。鬱陶しい)
私は男を睨み付けた。
「何だ。このちびっこは」
男が私に気付いた。
(ちびっこで悪かったわね)
「あいつ、馬鹿か」
「ゴリ押しのマコトに因縁をつけるなんて」
「あいつ、死んだな」
他の冒険者達が凝視している。
「此処はちびっこが来る所じゃねえ」
周囲の空気が読めないらしい。
(仕方ない。少し、お仕置きするか)
《スキル万能(空中浮遊)発動》
空中浮遊のスキルで男を浮遊させた。
「何だ。体が浮いた。助けてくれ」
男が悲鳴を上げた。
(暫く、浮いていなさい)
「マコトさん、相変わらずですね」
ドロシーさんに呆れられた。
一応、無事に登録を終えた。
「行きたい場所はある」
二人に行きたい場所を尋ねた。
「魔人の国」
「お父さんの国」
(魔人の国なら転移が良いわね)
《スキル万能(転移)発動》
魔王都に転移した。
「「お父さん」」
「ヨシノ、ソメイ、どうして此処に。サクラは居ないのか」
「魔王様、お久しぶり」
「「「お久しぶりです」」」
「お前はマコト。それにカエデ達。お前達が二人を連れて来たのか」
「そうです」
「感謝する。それにしても、お前は昔とちっとも変わらないな」
「魔王様も相変わらず、凛々しいですよ」
「世辞はいらん」
「お世辞じゃありません。本心です」
魔王様が真っ赤な顔になった。
「お父さん、顔が真っ赤だよ」
「思い出したわ。昔、お父さんがマコトって女の人を振ったと自慢気に話していた事。マコト様の事だったの」
「ヨシノ、やめなさい」
「魔王様、本当ですか」
魔王様を睨み付けた。
「ち、違う。別のマコトの事だ」
幼女に睨まれるのが本当に怖いらしく、見え透いた嘘で誤魔化した。
私達は魔王都で一泊して、次の目的地に向かった。
「次に行きたい場所はある」
「エルフの国」
「妖精の国」
二人の意見が割れた。
取り敢えず、距離の近いエルフの国に行く事にした。
《スキル万能(転移)発動》
「エルフが歩いている」
ソメイがエルフを見る度に興奮している。
「エルフ王、お久しぶりです」
「世界樹様、お久しぶりでございます」
エルフ王に挨拶する為、宮殿を訪れた。
「何か異変はありませんか」
「特別の事はありません。大型の魔物の数が急激に減少した事くらいです」
(大型の魔物の数が急激に減少した。少し気になるわね。調査が必要みたい)
大型の魔物の生息地を調査したけど異変はなかった。
翌日。エルフ王に別れを告げ、エルフの国を後にした。
《スキル万能(転移)発動》
妖精の国に転移した。
「妖精さん、こんにちは」
ヨシノが妖精を見る度に挨拶している。
「コスモス様、ロゼ女王、お久しぶりです」
「マコト様、お久しぶりです」
「マコト様、本当にお久しぶりです」
二人の元気が無い。
「何か心配な事があるのですか」
私が尋ねると、エルフの国と同じく大型の魔物の数が急激に減少しているらしい。
詳しく調査する必要がありそう。
深夜。大型の魔物の生息地に潜んでいると、複数の侵入者が現れた。
「何者です。此処は立ち入り禁止ですよ」
私が叱責すると、問答無用で襲い掛かってきた。
(そういう態度を取るなら、手加減は必要無いわね)
《スキル万能(麻痺)発動》
スキルで全員を麻痺させた。
(またダークエルフなの。本当に鬱陶しい)
侵入者はダークエルフだった。
尋問したら、簡単に白状した。
大型の魔物を捕獲しろとの命令を受けたらしい。
ダークエルフ達を衛兵に引き渡した。
(大きな災厄が起こるかもしれない。嫌な予感がした)
次回から新章に入る予定です。




