真琴のスパルタ修行。(2)
ヨシノ達が真琴の修業を受ける話です。
≪スキル万能(大結界)発動≫
≪スキル万能(三倍重力)発動≫
「今日は私も走ります。皆、頑張りましょう」
マコト様を先頭に走り込みが始まった。
三十分程でマコト様以外、全員ダウンしてしまった。
《スキル万能(体力回復)発動》
全員が一時間、しっかりと走らされた。
「今日は全員で床の雑巾がけをしてもらいます」
ホウマさんの指示で全ての床の雑巾がけをする事になった。
《スキル万能(二倍重力)発動》
マコト様が屋敷内の重力負荷を二倍にした。
「皆の基礎体力を増やす為、屋敷内の重力を二倍にしました」
「マコト様、酷いですよ」
「シゴキです」
「イジメです」
「鬼、悪魔」
「ヒトデナシ」
「これも修行です。反論は認めません」
平然と私達の反論を受け流した。
「アヤメとソメイは一階。ツツジとヨシノは二階。カエデは三階を担当とします」
マコト様がそれぞれの担当場所を割り振った。
各人が自分の担当場所に向かった。
「体が重い」
「雑巾がけなんて無理だ」
僕とアヤメお姉ちゃんが弱音を吐いていると。
「この程度で弱音を吐いているようじゃ、マコト様の修行には耐えられないわよ」
突然、背後から声を掛けられた。
後ろを振り向くと、ノゾミ様が呆れたような視線で見つめていた。
「ノゾミ様、どうして此処に」
「あなた達の監視よ」
「マコト様があんなに厳しいお方だとは思わなかった」
「厳しいなんてレベルじゃないわ。あれは鬼か悪魔よ」
私とツツジお姉ちゃんが陰口を言っていると。
「マコト様の陰口はやめなさい」
突然、背後から叱責された。
後ろを振り返ると、カナエ様が怒りの表情で睨み付けていた。
「カナエ様、何故此処に」
「二人の監視に決まっているでしょう」
「私だけ一人か」
私が愚痴を溢していると。
「愚痴を溢している暇があるなら、手を動かしなさい」
突然、背後から注意された。
後ろを見ると、タマエ様が厳しい顔で立っていた。
「タマエ様、何か御用ですか」
「あなたの監視に来たのよ」
苦労したが、雑巾がけを終わらせた。
「訓練場に転移します。全員、手を繋いで下さい」
《スキル万能(転移)発動》
私達は訓練場に転移した。
そこは砂漠だった。
「それでは昨日決めた通り、二つのグループに分かれて下さい」
私達はグループに分かれた。
「訓練始め」
「ノゾミとローズさんは前衛で攻撃。ミコトさんは中衛で臨機応変に動いて下さい。私とカナエが後衛で支援と回復をします」
「「「「了解」」」」
タマエの指示で陣形を組んだ。
《《スキル身体強化発動》》
《《スキル高速移動発動》》
「私はソメイを攻撃します。ローズさんはヨシノを頼みます」
「分かった」
《スキル幻覚発動》
《スキル分身発動》
「カエデを幻覚で撹乱し、アヤメとツツジを分身で攻撃するか」
《《スキル魔法強化発動》》
《《スキル魔力回復発動》》
「私は前衛二人の回復に専念するから、カナエはカエデを攻撃して」
「任せて」
「カエデは前衛で攻撃。ソメイ様とヨシノ様は中衛でカエデの支援。アヤメは後衛で魔法でノゾミさん、ローズさん、ミコトさん、タマエさんを攻撃して、私は回復に専念する。皆、いいわね」
ツツジが全員に指示をする。
「嫌よ。私は前衛で戦うわ」
「僕も前衛がいい」
ソメイ様とヨシノ様が反論した。
「ソメイ様、ヨシノ様、指示に従って下さい」
ツツジが二人を説得したが、聞き入れなかった。
ソメイ様がノゾミ様に、ヨシノ様がローズ様に向かって行ったが、呆気なく返り討ちにあった。
カエデはミコト様の幻覚とカナエ様の魔法で倒された。
私とアヤメはミコト様の分身に攻撃され、魔法を使う間も与えられず、気絶させられた。
「あなた達、何をしているの。罰として、残り時間を二倍重力で走り込みをしなさい」
私達はマコト様に罰を与えられた。
「反論会を始めます」
地獄の反省会が始まった。
「ソメイ、ヨシノ、あなた達、リーダのツツジの指示に従わなかったそうね。それが敗北の一番大きな原因よ」
マコト様がソメイとヨシノの身勝手な行動を咎めた。
「「それは」」
「言い訳はしない」
二人は言い訳をしようとしたが、拒否された。
「カエデは幻覚に惑わされたそうね。精神攻撃の対応策を考えなさい」
「アヤメとツツジは分身に気絶させられたそうね。魔法使いと僧侶でも魔力が尽きたら、武器による戦闘になるのだから、それに備えなさい」
反省会は私達の叱責のみで終了した。
「明日は今日の反省を踏まえて、自分の弱点克服を考えて、報告しなさい。必要なら私が適切なスキルを授けます。解散」
次回もヨシノ達が真琴の修業を受ける話です。




