表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薬草に転生しました。世界樹に進化します。  作者: 神無月蓮晃
第二章【双子の冒険】
94/129

双子、冒険の旅に出る。(1)

ヨシノとソメイが冒険の旅に出る話です。

「サクラ様、大変です。ソメイ様とヨシノ様が置き手紙を残して、旅に出られました」

ヤエが息を切らせて、居間に駆け込んで来た。

「そうなの。ソメイとヨシノが旅に出たの。でも、そんなに慌てる事はないわよ

「サクラ様はお二人が心配じゃないんですか」

ヤエが猛烈に非難してきた。

「心配よ。あの子達はまだ八歳だもの」

「その割には落ち着いていますよね」

「落ち着いているわけではないわ。あの子達を信用しているだけよ」

「信用ですか」

「そうよ。私の自慢の子供達だもの。多少の危険なら、自分達の力で解決するわよ」

「分かりました。サクラ様がそこまでおっしゃるのなら、私には何も言うことはありません」


「ヨシノ、魔物の気配がする」

「分かっているわ。今から、探知するわよ」

《スキル探知鑑定発動》

【十八のゴブリン反応】

「ゴブリンが十八匹いるわ」

私達はゴブリンの群れに囲まれていた。

「さて、どうしようかな。刺し殺すか。切り刻むか。即死させるか。ソメイ、あなたに決めさせてあげる」

「僕に振るのはやめてくれ」

ソメイが生意気にも抗議してきた。

「仕方ないわね。それじゃ、即死させるわよ」

《スキル邪眼発動》

私は邪眼でゴブリン達を即死させた。

「それじゃ、ゴブリン達を収納してくれる」

「分かった。任せて」

《スキル格納空間発動。魔物収納》

ソメイがゴブリン達を収納した。

「ギルドに買い取ってもらえば、今夜の宿代の足しにはなるわね」

「ギルドが閉まる前に、メジハの町に着かないと。ヨシノ、急ごう」

《《スキル身体強化発動》》

私達は身体強化を掛け、メジハの町に急いだ。


「ヨシノ、今度は人の気配がする」

《スキル探知鑑定発動》

【二十三の人族反応】

「人が二十三人いるわ。盗賊かしら。殺すのは不味いわ。麻痺させるか。ソメイ、頼んだわよ」

《スキル麻痺発動》

ソメイが麻痺で盗賊達を行動不能にした。

《スキル捕縛発動》

私が捕縛で縛り上げた。


「もう少しで、エントの森ね」

「サクラ様達に会うのは三年振りね」

「ソメイ様とヨシノ様は大きくなったかな」

私達は冒険者で修行の旅をしている。

パーティー名は森の乙女。

メンバーは私こと戦士のカエデ、魔法使いのアヤメ、僧侶のツツジの三人。

三年振りに恩師と彼女の子供達に会いに来た。

「待って。前方に不穏な気配がするわ。二人共、用心して」

アヤメが私達に注意を促した。

〈探知魔法サーチ〉

(二十五の反応があるわね)

「人か魔物か分からないけど、二十五の反応があるわ」

私達は警戒しながら、不穏な気配のする方に進んだ。

「居たわ。あそこよ」

「盗賊らしい男達と子供が二人」

「誘拐されたのかな」

「違うみたい。子供達の方が、男達を縛っているわ」


「まだ仲間がいるみたいだ」

「あそこに三人いる」

「オバサン達もこいつらの仲間なの」

私達が様子を見ていると、子供達が敵意の表情で尋ねてきた。

「違うわよ。私達は旅の冒険者。そいつらとは無関係よ」

「それに、私達はオバサンじゃないわよ。お姉さんよ」

「言葉には気をつけなさい」

私達は無関係だという説明と失礼な言葉に抗議した。

「ヨシノ、どう思う」

「信用出来ないわ」

子供達は疑いの眼差しで私達を見ている。

「あの子、ヨシノって言わなかった」

「言ってた」

「もしかしたら、ソメイ様とヨシノ様ですか」

ツツジが子供達に尋ねた。

「そうだけと。オバ、お姉さん、何故、私達の名前を知っているの」

「オバサ、お姉さん達、何者なの」

「やっぱり、ソメイ様とヨシノ様ですか。私、カエデです」

「覚えていませんか。アヤメです」

「ツツジです。二人共、大きくなりましたね」

「カエデ、アヤメ、ツツジって。もしかして、カエデオバ、お姉ちゃん達ですか」

「すっかり、老け、大人の女性になりましたね」

「「「今、老けたって言いかけなかった」」」

私達は看過できない言葉に怒り、二人を睨み付けた。

「それにしても、二人共、どうして、こんな場所にいるんです」

「サクラ様はいないようですけど、はぐれたのですか」

「私達がエントの森まで連れていってあげます」

「違います。私達は冒険の旅に出たのです」

「メジハの町に向かう途中です」

二人がとんでもない爆弾宣言をした。

「冒険って。お二人だけでですか」

「危険過ぎます」

「サクラ様がお許しになられたのですか」

「お母さんには置き手紙を残してきました」

「だから、問題ありません」

「問題ありすぎです」

「サクラ様が心配しています」

「エントの森に戻りますよ」

二人をエントの森に連れ帰ろうとした。

《スキル麻痺発動》

二人に不意討ちを喰らった。

「ごめんなさい」

「それじゃ、失礼します」

二人に逃げられてしまった。

〈回復魔法リカバリー〉

ツツジが回復魔法で麻痺を治してくれた。

「二人を追うわよ」

「お説教が必要ね」

「こいつらはどうする。放って置くの」

「こんな連中なんかどうでもいいわよ」

「二人を捕まえるのが先決よ」

「分かった。急ぎましょう」

「二人を逃したら、サクラ様に申し訳ないわ」

〈探知魔法サーチ〉

「こっちよ」

「絶対に捕まえてやる」

二人を追いかけた。

「二人共、待ちなさい」

「ソメイ、このままじゃ追いつかれるわよ」

「仕方ない。飛翔を使用するか。目立ちたくないんだけどな」

《《スキル飛翔発動》》

二人に空に飛翔され、逃げられてしまった。

「どうする」

「確か、メジハの町に行くって言ってなかった」

「先回りしましょう」

〈転移魔法テレポート〉

私達はメジハの町に先回りした。


「どうやって捕まえる」

「冒険者ギルドに緊急依頼をするのよ。双子の姉弟を無傷で捕まえて欲しいって」

「名案ね」

私達は緊急依頼をした。


「逃げきったみたい」

「それじゃ、地上に降りよう」

私達は地上に着地した。

「確か、メジハの町は直ぐそこだ」

「ギルドが閉まる前に到着しないと。急ぐわよ」

「待てよ。カエデお姉ちゃん達が先回りしているかもしれない。さっき、メジハの町に向かうって話してしまっただろう」

「そうだった。どうしようか」

「変身を使おう」

「それがいいわ」

《《スキル変身発動》》

私達は十七歳くらいの姿に変身した。


「ゴブリンの買い取りをお願いします」

私達は受付嬢に買い取りを申請した。

「ゴブリンはどこですか」

「今、出します」

《スキル格納空間発動。魔物排出》

ソメイがゴブリンを排出した。

受付嬢は眼を見開いて卒倒した。

「あの子達、依頼の双子じゃないか」

「違うだろう。依頼の双子は八歳だった筈だ」

「人違いか」

冒険者達はギルドを出ていった。

「やったね」

「上手く誤魔化せたみたいだな」

私達は笑みを浮かべた。


〈解除魔法キャンセル〉

解除魔法を掛けられて、変身が解けてしまった。

「やっぱり、変身していましたね」

「今度は逃がしませんよ」

「覚悟して下さい」

私達はカエデお姉ちゃん達に羽交い締めにされ

た。

〈転移魔法テレポート〉

そして、エントの森に連れ戻された。

次回はヨシノ、ソメイ、カエデ達が真琴の修業を受ける話です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ