ヨシノ、伝説の三眼を習得する。
ルバイラの本当に最後の話です。
ヨシノが伝説の三眼を習得します。
「ヨシノちゃんが誘拐された」
魔王都から連絡があった。
犯人からの要求は意外な内容だった。
世界樹の女。つまり私一人である場所に向かえという内容だった。
(私に恨みを抱く者の犯行の可能性が高い。思い当たるのはルバイラしかいない。私の責任だ。行くしかない)
《スキル万能(高速飛行)発動》
私は指定された場所に向かった。
「ルバイラ、何を考えている。あの女には関わるなって忠告しただろう」
ヤゴチエが叱責してきた。
俺は無視し、女の赤ん坊を抱いた。
〈転移魔法テレポート〉
指定した場所に転移した。
謎の遺跡のある孤島で、私とヨシノちゃんを抱いたルバイラが対峙した。
「良く来たな、世界樹の女。今日こそ復讐を果たしてやる」
ルバイラが芝居みたいなセリフを吐いた。
「あなたに出来るの」
私は挑発した。
「アークデーモン、俺の召喚に応じよ」
ルバイラはアークデーモンを召喚した。
(アークデーモンを召喚。こいつに私を殺させる気ね)
ヨシノちゃんをアークデーモンの近くに置いた。
〈融合魔法フュージョン〉
(ヨシノちゃんとアークデーモンを融合させた。こいつ、狂っている)
「キメラ、あの女を殺せ」
ルバイラがキメラに私の殺害を命じた。
キメラが私に襲い掛かって来る。
「どうだ。手も足も出せまい」
愚かにも勝ち誇っている。
(甘いわね。こっちには奥の手があるのよ)
私は防戦一方に見せかけて、ルバイラから少しずつ距離を取った。
元覆面レスラーの経験が役に立った。
充分に離れた事を確認した。
《スキル万能(分離)発動》
分離のスキルでヨシノちゃんとアークデーモンを分離させた。
「何だと」
ルバイラが動揺している。
(今がチャンス)
アークデーモンをルバイラの方に蹴り飛ばした。
「グワァァ」
ルバイラとアークデーモンは縺れ合って、後ろに倒れた。
(元覆面レスラーの力。思い知ったか)
《スキル万能(邪眼)発動》
ルバイラを即死させた。
《スキル万能(邪眼)発動》
続いてアークデーモンを即死させた。
急いでヨシノちゃんに駆け寄り、無事を確認した。
しかし、ヨシノちゃんの顔を見たら、右眼が金色、左眼が銀色、額に第三の眼があった。
伝説の三眼を習得していた。
(どうしよう)
私は途方に暮れた。
取り敢えず、サクラさんにヨシノちゃんを返さないと。
(ルバイラの遺体を此処に放置すると、ゾンビとかになって甦ってくるかもしれない。収納しておいた方がいいわね)
《スキル万能(格納空間)発動(ルバイラ収納)》
《スキル万能(転移)発動》
魔王都に転移した。
直後。隼が孤島に飛んで来た。
〈人化魔法ヒューマンチェンジ〉
隼がヤゴチエに変化した。
「馬鹿な奴。あれほど、あの女には関わるなって忠告したのに」
〈鳥化魔法バードチェンジ〉
ヤゴチエが隼に変化した。
そして、飛び去っていった。
暫くして。遺跡から赤い霧が発生し、アークデーモンの遺体に流れ込んだ。
「サクラさん、魔王様、すみません」
私は二人に謝罪した。
そして、ヨシノちゃんとアークデーモンが融合された事を説明した。
「マコト様、気にしないで下さい。三眼は私の遺伝子の影響ですから」
「ヨシノが無事に元気で戻って来たんだ。それが一番だ」
二人は許してくれた。
ルバイラの遺体の後始末は私に一任された。
《スキル万能(転移)発動》
王都に転移した。
《スキル万能(格納空間)発動(ルバイラ排出)》
《スキル万能(燃焼)発動》
ルバイラの遺体を二度と蘇生出来ないように焼却した。
次回は破壊神が復活する話になる予定です。
あるいはヨシノの三眼に纏わる話になるかもしれません。




