(閑話)ルバイラの絶望。
ルバイラが真琴が世界樹に進化した事を知り、絶望する話です。
時は遡り、真琴が三年間の眠りに入った半年後。
「此処はどこだ。俺はルキに殺されたはず。蘇生したのか」
ルバイラは見知らぬ場所で目覚めた。
「久しぶりだな。ルバイラ」
聞き覚えのある声がした。
「お前は越後屋」
ヤマトで両替商を営んでいる男が立っていた。
「もう越後屋ではない。本名のヤゴチエと呼んでもらおう」
「ヤゴチエが俺を蘇生させてくれたのか」
「そうだ。教団の命令でな」
「教団。組織ではないのか」
「組織が裏切り者を蘇生すると思うか。俺にも色々あってな。今は教団に属している。取り敢えず、お前も教団に入れ。そうすれば、いつかは首領への復讐だけは果たせるかもしれん」
「首領への復讐だけとはどういう意味だ。俺には王樹の女への復讐もある」
「あの女への復讐は諦めろ。半年間、眠っていたお前は知らないだろうから教えてやる。あの女はもう王樹じゃない。世界樹に進化したんだ」
「半年間、眠っていた。世界樹に進化だと」
「意味は分かるな。あの女は神の仲間入りをしたんだ。誰も関わってはいけない存在になったんだ」
「ふざけるな。諦められるか」
「落ち着け。現在あの女は行方不明だ。噂では神界で修業しているらしい」
「チクショウ。ちくしょう。畜生」
ルバイラは絶望し、悪態を付くしか出来なかった。
次回はルバイラの本当に最後の話です。




