真琴、三年間の眠りにつく。
真琴が世界樹の通常体に進化する条件の一つ。三年間の眠りにつきます。
(世界樹の幼女よ、神より呼び出しがあった。迎えに行くので準備をしておけ)
バハムートから念話があった。
(神の呼び出しって何だろう)
「汝には三年間の眠りについてもらう」
「三年間の眠り。何故ですか」
「世界樹の通常体に進化する為に必要な事だ。拒否は認めない」
「そんなの横暴よ」
私は猛烈に抗議した。しかし、強制的に眠らされた。
三年後。私は目覚めた。
そして、地上に戻った。
皆には三年間、行方不明だったと聞かされた。
怒られたり、泣かれたり、説教されたり、大変だった。
(あのクソ神、覚えていなさいよ)
更に大ショックな事があった。
魔王様とサクラさんが結婚して、一歳の双子がいるらしい。
私は失恋してしまった。
「魔王様、サクラさん、お久しぶりです。ご結婚、ご出産、おめでとうございます」
私は悲しみを胸中に秘めながら、二人を祝福した。
「マコト様、ありがとうございます」
「マコト、ありがとう」
サクラさんが女の子、魔王様が男の子を抱いていた。
「可愛い。お名前は」
「女の子がヨシノ、男の子がソメイです」
(二人共、桜に関連した名前ね)
二人を抱かせてもらった。
(私もいつか子供を産むのかな)
私はしみじみと思った。
私に三年間に起こった事を説明してもらう為、王宮を訪れた。
大きな事件は起きていなかった。
(不気味ね。嵐の前の静けさじゃなければいいけど)
嫌な予感がした。
「世界樹の女が現れただと」
教団から連絡があった。
(遂に姿を現したか。待ちわびたぞ)
二年半の間。練りに練った計画を実行する時が来た。
俺は歓喜に震えた。
(世界樹の女め。今度こそ復讐を果たしてやる)
次回は閑話になる予定です。




