表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薬草に転生しました。世界樹に進化します。  作者: 神無月蓮晃
第一章【真琴の転生と進化】
8/129

真琴、王都に向かう。(1)

真琴達が王都に向かう話です。

1週間後。私達は特別保護指定生物の認定の為、冒険者ギルドを訪れた。

「お前達、王都に行ってくれ」

マスターがとんでもない事を言い出した。

「お断りします。何で王都に行かなければ、いけないんですか」

マリアさんが拒否した。

「冒険者ギルド本部から、通達があった。特別保護指定生物を認定して欲しいなら、本部でトレントが本当に会話出来るか、証明しろとな」

マスターが本部からの通達内容を説明した。

「私は王都に行きたくありません」

マリアさんが拒否を続けた。

「それでは、特別保護指定生物の認定は辞退するのだな。本部にはそのように報告するが、それでいいんだな」

マスターが強硬手段に出た。

「マリアさん、王都に行くしかありません」

ドロシーさんがマリアさんを説得する。

「分かりました。王都に行きます」

マリアさんが王都行きを承諾した。

「それでは、準備が出来次第、出発してくれ。ドロシー、お前も同行しろ」

「分かりました。お任せ下さい」


「マリアさん、王都に行きたくないなら、特別保護指定生物の認定は辞退しよう」

私はマリアさんに提案した。

「別に王都に行くのは構わないのよ。王都に居る家族に会いたくないだけ」

マリアさんが寂しそうに話してくれた。

「どうして家族に会いたくないの」

「私は家族に嫌われているの。前世の記憶を思い出した頃、地球の事を話してしまい、気味が悪いと言われたの。そして、お爺ちゃん以外の家族は王都で生活するようになったの」

「そんなのって酷いじゃない。家族なのに」

「仕方ないわ。私だって同じ立場なら、同じ事をしたと思うわ」

「レカタさんは残ってくれたのね。優しい人ね」

「お爺ちゃんも、転生者なのよ。だから残ってくれただけ」

「レカタさんが転生者。だから初対面の時、私が転生者と聞いても平然としていたのね」

「話は終わり。王都に行く準備をしましょう。まずは、セイラ達の説得よ」


「というわけで、王都に行く事になったのよ。勿論、一緒に行ってくれるよね」

マリアさんがセイラさん達を説得している。

「私は構わないわ」

「王都、楽しみね」

「師匠に会える♪」

「師匠?」

ラムさんの言葉が気になった。

「王都には、ラムの魔法の師匠が居るのよ」

「どんな人なの」

「ラム以上の変人よ」

ミオさんが不吉な事を言った。嫌な予感がする。

(その人も、解剖とか言うのかな。会いたくないな)

「大丈夫よ。あの人は、解剖とか言わないわ。ただし魔物フェチみたいなの」

嫌な予感が的中した。

「ラムさんより、ひどいじゃない。私は絶対、会わないわよ」


「皆さん、準備はいいですか。そろそろ出発しますよ」

ドロシーさんの指揮で出発した。

「馬車って初めて乗るわ」

私は初めての馬車旅に興奮した。しかし、すぐに興奮は冷めた。乗り物酔いになったのだ。


「今日はこの町に泊まります。マコト以外の人は宿に案内します。手荷物を持って、馬車を降りて下さい」

「私は?」

「マコトは馬車で荷物番です」

ドロシーさんが冷たく言い放つ。

「そんな、ひどいじゃない」

「魔物が宿に泊まれる訳ないでしょう。馬車があるだけ、ましよ。それに、冒険者なら野宿は日常茶飯事よ」

「マコト、ゴメン」

「荷物番、よろしく」

「それじゃ、お休みなさい」

「また、明日」

「皆さん、行きますよ」

次回も王都に向かう話です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ