真琴、神界で修業する。
真琴の神界での修業の話です。
(此処が神界の修業塲)
(我の役目はここまでだ。修業が終了したら、念話で連絡するが良い。直ぐに迎えに来る。去らばだ)
「ようこそ神界に。歓迎します。王樹の娘」
私より年上の女性が声を掛けてきた。
「私は三百六十九号。テラを管理する神に仕える天使です。そして、あなたの修業の教育係です」
「初めまして。草野真琴です」
私は本名で挨拶した。
「それでは修業を始めます。今から修業塲の重力を二倍にします。あなたの体力の限界まで走り込みをしてもらいます。勿論、体力回復のスキルと魔法は使用禁止です」
ルシフェル様はいきなり修業を始めた。
(いきなり修業ってマジ。この天使、優しい顔なのにドSなの。それに二倍の重力で体が重い)
私がぼんやりと考え事をしていると。
「何をぼんやりしているのです。早く走り込みをしなさい」
激しく叱責された。
「はい」
走り込みを始めた。
(これはキツイわ。この天使、本当にドSよ)
体力の限界まで走り込みをさせられた。
「次は魔力が尽きるまで、飛翔していなさい」
魔力が尽きるまで、飛行魔法で飛翔し続けた。
「今日はこれまでにします。回復をして構いません」
《スキル大回復発動》
(はぁ、生き返る)
大回復で体力と魔力を回復させた。
「今日は三倍の重力で修業を行います」
(鬼、悪魔、ドS)
「今日は四倍の重力で修業を行います」
「今日は五倍の重力で修業を行います」
「今日は六倍の重力で修業を行います」
「今日は七倍の重力で修業を行います」
「今日は八倍の重力で修業を行います」
「今日は九倍の重力で修業を行います」
「今日は十倍の重力で修業を行います」
「今日は通常の重力で模擬格闘戦を行います。相手はゴブリンキングです。格闘戦なのでスキルと魔法は禁止です」
(やっと重力地獄から解放される)
「模擬格闘戦開始」
「ちょっと待って下さい。ゴブリンキング一匹じゃなくて百匹位の群れを相手にするんですか」
「そうです。相手はゴブリンキング百匹です」
「聞いていません」
「言っていません」
(駄目だ。会話が噛み合わない)
「あの、身体強化の」
「スキルと魔法は禁止です」
「ですよね」
(このドS天使、覚えていなさいよ)
私はゴブリンキングの群れに向かって、突撃した。
(急所を狙うしかないか)
先頭のゴブリンキングに目潰しを仕掛けた。
目潰しを喰らい、怯んだ隙を突いて、本当の急所を狙った。
(本当の急所に触れるなんて嫌なんだけど)
取り囲まれないように動き回って、次々とゴブリンキングを倒していった。
(こいつで最後ね)
百匹目のゴブリンキングを倒した。
「はい。終了です」
ドS天使が終了を告げた。
「修業前より動きが良かったでしょう」
(そういえば、体が軽くて動きが速かった)
「今日からは修業以外の時間も十倍重力で過ごしてもらいます」
(鬼、悪魔、ドS、オバン)
「今、オバンって思わなかった」
ドS天使は絶対零度の笑顔で私を見つめた。
「思っていません」
私は首を横に振り、必死で否定した。
「今日は室内修業塲の床を雑巾掛けしてもらいます」
(重力十倍での雑巾掛けはキツイよ)
ドS天使が今日もキツイ修業を強要してきた。
「今日は逆立ちで歩いてもらいます」
(逆立ちで歩けって冗談でしょう)
ドS天使が今日も冗談みたいな修業を強要してきた。
「今日はこの百キロの重さの水着を着けて泳いでもらいます」
(百キロの重さの水着を着けて泳げってマジで無茶苦茶よ)
ドS天使が今日も無茶苦茶な修業を強要してきた。
修業の日々が三ヶ月続いた。
《スキル大封印発動》
ヤマタノオロチを瞬時に封印する力を得た。
「修業はこれで終了です。ご苦労様でした」
ドS天使が修業の終了を宣言した。
バハムートに連絡し、地上に戻った。
次回はヤマタノオロチを封印する話です。




