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薬草に転生しました。世界樹に進化します。  作者: 神無月蓮晃
第一章【真琴の転生と進化】
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真琴、極秘依頼から解放される。

真琴が極秘依頼から解放され、麻香緒と一緒に王都を散策する話です。

「ルバイラが麻香緒の体から出て、隻眼のダークエルフの体に憑依した」

私達がドワーフの国に行っている間にとんでもない事件が起こっていた。

「それじゃ、その体は完全に麻香緒の体なの」

「そうよ。名実共に私の体よ」

「麻香緒、おめでとう」

「ありがとう。そうだ。真琴に報告があるの。五大魔龍はダークエルフが召喚したのよ。そして、大神殿、竜人帝国、ルーン王国を襲撃させたの」

「それじゃ、五大魔龍の襲撃は邪神じゃなくてダークエルフの仕業だったわけ」

私は麻香緒から真実を告げられた。

「そうよ。ルバイラの記憶を覗いて、知った情報よ。間違いないわよ」

「あいつら。必ず叩き潰す」

「極秘依頼から解放されるんでしょう。もっと、喜べば良いじゃない」

「それもそうか。これで極秘依頼から解放されるのよね。早速、国王陛下に報告してくるわ」

≪スキル転移発動≫

私は報告の為、王宮に転移した。


「という訳で、五大魔龍の襲撃はダークエルフの仕業でした。邪神の仕業でないのなら、神龍と世界樹を探す必要はないですよね。これで極秘依頼は完了です」

私は依頼完了をゴリ押しした。

「話しは分かった。しかし、お前の知り合いは信用出来るのか」

国王陛下は麻香緒を疑っているようだ。

「当たり前よ。私の親友の言うことだもの。信用出来るに決まっているでしょう」

私は猛烈に抗議した。

「分かった。極秘依頼の完了を認める。ただし、お前を信用しての事だ」

国王陛下は渋々了承した。


「国王陛下も石頭よね。一回、叩いてみようかな」

「構わないわよ。国王陛下なら疑問に思うのは当然の事よ。簡単に了承する方が変よ」

麻香緒は気にしていないようだ。

「それより極秘依頼から解放されたのなら、明日は久しぶりに二人で出掛けない」

「良いわね。王都を案内してあげる」


「此処が元神殿で、今は治療院となっているわ」

最初に治療院に案内した。

「治療院って、要するに病院の事だよね」

「そうよ。誰でも低料金で治療が受けられるの。神殿だった頃は高い料金を払わないと治療が受けられなかったの。中に入るわよ」

私達は治療院の中に入った。

「レオン院長に面会したいのですが、マコトが来たと取り継いで下さい」

受付嬢にレオン院長への面会の取り継ぎを依頼した。

「院長はお忙しいので、一般人とはお会いになりません」

受付嬢に面会を拒否された。

「一般人だから会わないって、どういう事よ。レオン院長を呼び出しなさい」

受付嬢にレオン院長の呼び出しを指示した。

「だから、院長は一般人にはお会いになりません」

「それなら、こちらから出向きます。院長室は何処なの」

「何度も言わせないで下さい。院長はあなたみたいな下賎な人にはお会いしません」

(この女。今、下賎な人って言いやがった。もう頭にきた。力ずくで押し通る)

「そっちがその気なら、こちらもそれ相応の対応を取らせてもらうわ。麻香緒、行くわよ」

(あぁ。真琴がキレちゃた。もう止まらないわ)

私達は院長室があると思われる奥の方に進んだ。

「待ちなさい」

受付嬢の制止を無視して、更に奥に進んだ。

「誰か、その女を止めて下さい」

受付嬢の声に反応して、複数の職員が私達を取り囲んだ。

(面白い。相手になってあげる)

《スキル拘束発動》

職員達を拘束して、先に進む。

「誰か、警備官を呼んで下さい」

今度は警備官が駆けつけて来た。

しかし、私を見て足を止めた。

「「「ゴリ押しのマコト」」」

警備官が驚愕の声を上げた。

(その呼び名はやめてよ)

「真琴、ゴリ押しのマコトって呼ばれているの」

麻香緒が呆れた表情で尋ねてきた。

(麻香緒に知られてしまった)

「あなた達も邪魔をするつもり」

怒気を込めた声で威嚇してやった。

警備官達は真っ青になり、首を横に振った。


私達は院長室と書かれた表札の部屋の前に来た。

そして、扉をノックした。

「どなたですか」

室内からレオンさんの声がした。

「レオン院長、お久しぶりです。マコトです」

室外から挨拶をした。

「王樹様」

室内から驚愕の声がした。

そして、扉が開かれた。

息を切らせたレオンさんが出てきた。

「王樹様、お久しぶりです」

「王樹様はやめて下さい。マコトでいいです」

「そんな失礼な事は出来ません」

会話を続けていると。

「院長、申し訳ありません。この下賎な女が院長に面会を求めて来たのです。院長は一般人にはお会いになりませんと、いつものように追い返そうとしたのです。それなのに急に職員や警備官に危害を加えて、無理やり入り込んだのです」

受付の女が駆けつけて来て、身勝手な言い訳を始めた。

「君はいつも一般人の来客を追い返しているのか」

レオンさんは怒りを抑えた声で問い詰めた。

「はい。そうです」

女は空気を読まずに、誇らしげに答えた。

「お前は何をやっているんだ。いつも一般人の来客を追い返しているだと。お前は何様のつもりだ。しかも、よりによって王樹様を下賎な女だと。お前は首だ。今すぐ荷物をまとめて出て行け」

女はレオンさんの激しい怒鳴り声に呆然となり、泣き出してしまった。


「何故、こんな馬鹿な事をした」

レオンさんが尋問を始めた。

「副院長の指示です。院長はいつも無理をしているので、一般人に面会はさせないようにと」

「副院長がそんな事を指示していたのか。誰か、副院長を呼んでこい」

職員に指示をした。


「院長、お呼びですか」

副院長が入室して来た。

そして、受付嬢の姿を見て、顔を歪めた。

「副院長、受付嬢に一般人の面会を断るようにとの指示を出したのは本当か。何故、馬鹿な指示を出した」

レオンさんが副院長を問い詰めた。

「勿論、院長の体を心配しての指示です」

副院長は平然と答えた。しかし、手は震え、目線を合わせようとしない。

《スキル自白発動》

私は自白のスキルを発動した。

「嘘です。本当は院長の悪い噂を広めて、院長の座を簒奪しようとしたのです」

副院長はあっさりと自白し、警備官に連行された。

受付嬢は解雇された。

「王樹様、教育が行き届きませんでした。申し訳ございません。王樹様の期待を裏切ってしまいました」

「そんな事はありません。いつも治療院の噂は耳にしています。全て良い噂ばかりです。これからも頑張って下さい」

「真琴、私の紹介を忘れていない」

麻香緒が抗議してきた。

「ゴメン。直ぐに紹介するね。レオン院長、私の親友の麻香緒です」

「初めまして。麻香緒です」

「初めまして。レオンです」


「レオン院長はお忙しいでしょうから、これで失礼します」

三十分程、雑談した後、私達は治療院を退出した。


「イケメンの院長だったね」

「そうかしら。麻香緒はレオンさんみたいな人が好みなの」

「何よ。反応が薄いわね。もしかして、恋人が出来たの」

「そこまでの関係じゃないわよ」

「本当に好きな人が出来たんだ。誰なのよ。教えなさいよ」

「嫌よ。恥ずかしいから」

乙女トークをしながら、冒険者ギルドの本部に向かった。


「此処が冒険者ギルドの本部よ」

「想像したより立派な建物ね」

「中に入るわよ」

「因縁をつけられるって本当なの」

麻香緒が不安げに尋ねてきた。

「安心しなさい。あんな事はラノベの中だけよ」

私は笑い飛ばした。

「ドロシーさん、お久しぶり。今日は知り合いの冒険者登録に来ました」

顔見知りの受付嬢のドロシーさんに挨拶をした。

「マコトさん、お久しぶり。登録するのは、この人ですか」

「そうです」

「初めまして。麻香緒です。よろしくお願いします」

「受付嬢のドロシーです」


「治療院の受付嬢と違って、親切な人ね」

「あの治療院の受付嬢が変なのよ」

麻香緒の冒険者登録も無事に終了した。


洋品店、宝石店、雑貨店などを見て回り、屋敷に戻った。

次回はルバイラが復讐の準備を開始する話です。(予定)

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