ルバイラ、新たな体を手に入れる。
ルバイラが隻眼のダークエルフを体を乗っ取る話です。
マコト達がドワーフの国に向かって、旅をしている時、屋敷に侵入者があった。カイハである。
ルバイラの行方を調査する為、侵入したのだ。
しかし、直ぐに侵入を察知されて捕縛された。
「畜生。王樹の女の留守を狙って、侵入したのに」
カイハは悔しそうな表情をして、悪態をついた。
「この屋敷に侵入するなんて、いい度胸ね。拷問と解剖。どっちがご希望」
ホウマさんは相変わらずだった。
「此処にルバイラ様が監禁されているだろう」
カイハは真っ青な顔になりながらも、気丈に尋ねてきた。
「ルバイラって、黒幕エルフの事よね。一応、居るわよ」
「会わせろ」
「良いわよ。マカオ、あなたにお客様よ」
「お客様って、あなたなの。確か、カイハだっけ。何の用」
見知らぬ女が出てきた。
「誰だ、お前は。私はルバイラ様に会わせろって言った筈だ」
「うるさいわね。今、代わるわよ」
「カイハか」
「ルバイラ様?」
女からルバイラの声がした。
「ふざけるな。腹話術はやめろ。ルバイラ様を出せ」
「腹話術ではない。俺の体はこの女に乗っ取られてしまったんだ。しかも、変身だけでなく、性転換までされてしまった」
ルバイラから信じられない事が告げられた。
「そ、そんな馬鹿な」
カイハは困惑し、呆然となった。
「カイハ、どうして、此処に来た」
「首領にルバイラ様の調査を願い出て、了承されたのです」
「首領が。そうか、俺はもう破滅だ」
「何故ですか」
「首領が俺の調査を了承したというのは、俺を始末するという意味だ」
ルバイラから、更なる驚愕の真実が告げられた。
「なるほど、そういう訳ですか」
突然、不気味な声がした
声のした方を見ると、黒装束の男が立っていた。
「お前は暗殺者のルキ」
見覚えのある暗殺者だった。
「ルバイラ様、首領の命令です。死んで下さい」
ルバイラ(マカオ)に向かって、暗器が投擲された。
「ルバイラ様」
カイハはルバイラ(マカオ)と暗器の間に割り込んだ。
暗器がカイハの胸に刺さった。
「カイハ」
ルバイラの叫び声が響いた。
カイハは即死だった。
ルキは既に姿を消していた。
「許さん。首領、絶対に許さん。必ず復讐してやる」
ルバイラが怨嗟の声を上げた。
「何、この黒い霧」
マカオの体から黒い霧が吹き出した。
拘束している隻眼のダークエルフの体内に流れ込んでいく。
全ての霧が流れ込んだ直後。
「ハハハハハ。遂に新たな体を手に入れたぞ」
隻眼のダークエルフからルバイラの声がした。
「これで首領と王樹の女に復讐出来る」
〈転移魔法テレポート〉
ルバイラは何処かに転移した。
真琴が極秘依頼から解放される話です。




