麻香緒、性転換する。
麻香緒が性転換する話です。
(こいつ、本当に真琴を殺すつもりね。何とかしなくちゃ。取り敢えず、此処を脱出しますか)
麻香緒はルバイラが眠っている隙にダークエルフのアジトを脱出した。
(これから、どうしよう。この姿じゃ、真琴に会えない。う~ん、性転換の魔法ってあるのかな。こいつの記憶を調べよう。身体強化=身体能力を強くする。身体弱化=身体能力を弱くする。身体変化=身体構造を変化させる。身体変換=身体の部位を入れ換える。変身=姿を変える。使えそうなのは、これだけね。身体変化と変身の術式を組み合わせてみるか。え~と、姿は本当の私にしようっと。私の姿をイメージして)
〈性転換魔法セックスチェンジ〉
ルバイラの体が私の姿に変わった。
(胸はちゃんと有るわね。あそこは無いわね。完璧だわ。それじゃ、ルーン王国の王都に行きますか)
(飛行魔法フライング)
私は飛行魔法で空を飛翔して王都に向かった。
「何故、空を飛翔しているんだ」
(どうやら目を覚ましたようね)
「ルバイラ、おはよう」
「一体、どういう事だ。何故、空を飛翔しているんだ。どこに向かっている」
「勿論、真琴の居る場所よ」
「マコトの居る場所だと。あの女は敵だ」
「それは、あなただけでしょう。私と真琴は親友なのよ」
「何だと。そんな事、聞いていない」
「言っていないもの」
「とにかく、アジトに戻れ」
「絶対に嫌よ。誰があんな場所」
「無理にでも戻らせてやる」
「残念ね。私が体の主導権を握っているのよ」
「何でお前が主導権を握っているんだ」
「蘇生した時、最初に目を覚ましたのは私よ。既にこの体の持ち主は私なの。あなたは割り込んで来ただけ。それに既に性転換して私の本当の姿になっているの。諦めなさい」
ルバイラは無言になった。
「此処が王都。思ったより立派ね」
私は住民の人に真琴の住んでいる場所を聞いて、ホウマさんという人の屋敷に向かった。
「ま、麻香緒なの」
真琴が眼を見開いて、私を見つめている。
「真琴、久しぶり」
私が再会の言葉を掛けると、真琴が泣き顔になって、抱きついてきた。
「という訳なの」
私は今までの事を全て話した。
「つまり、麻香緒はルバイラの体の中に憑依しているの」
「違うわよ。この体の持ち主は私よ。蘇生の時にルバイラが割り込んで来ただけ」
「ゴメン、少し整理させて」
(真琴は困惑しているようね。無理もないか)
「ルバイラが私達に危害を加える可能性はあるの」
「う~ん、私が眠っている時はあるかもしれない」
「それじゃ、この屋敷での生活は無理よ」
「私が眠っている時は拘束してくれて構わないわ。監禁でもいいわよ」
「そんな、あなたを拘束や監禁なんか出来ないわ」
「大丈夫よ。地下室に特別な部屋があるのよ。あそこなら大抵の事は平気よ」
ホウマさんが安全を保証してくれた。
「マカオさんだっけ。歓迎するわ。私は家主のホウマ」
「初めまして。マコトの冒険者仲間で僧侶のマリアです」
「初めまして。同じく戦士のセイラです」
「初めまして。同じく武道家のミオです」
「初めまして。同じく魔法使いのラムです」
「初めまして。マコト様の弟子で戦士のノゾミです」
「初めまして。同じく魔法使いのカナエです」
「初めまして。同じく僧侶のタマエです」
「初めまして。マコト様の使い魔のミコトです」
「初めまして。マコト様の従属魔物のローズです」
「初めまして。マリアの祖父で錬金術士のレカタです」
「初めまして。真琴の親友でライバルの熊野麻香緒です。真琴と同じく覆面レスラーをしていました」
「「「「「マコトが覆面レスラー」」」」」
マリアさん、セイラさん、ミオさん、ラムさん、レカタさんが驚きの声を上げた。
「「「「「「覆面レスラーって何ですか」」」」」」
ホウマさん、ノゾミさん、カナエさん、タマエさん、ミコトさん、ローズさんは不思議そうな顔をしている。
「麻香緒、その事は秘密にしてたのよ」
真琴が困った表情になった。
(真琴、ゴメン)
ダークエルフの首領が現れる話です。




