麻香緒とルバイラの主導権争い。
麻香緒とルバイラが主導権争いをする話です
「先程の声は何だったのだ。女の声なんて、気持ち悪い。まるでオカマだ」
先程の声の事を思い出して、寒気がした。
「気持ち悪いなんて、失礼ね」
再び、女の声がした。
「お前は誰だ」
どうやら俺の体に何者かが憑依しているらしい。
「私は熊野麻香緒。花の女子高生よ」
「クマノマカオハナノジョシコウセイ。ずいぶん長い名前だな」
「あなた、馬鹿なの。熊野が名字で、麻香緒が名前、花の女子高生は職業の呼称よ」
「つまり、マカオが名前だな」
「そうよ」
「俺の体から出ていけ」
「いきなり大声を出さないでよ。出ていけって言われても、どうすればいいのよ」
「そんな事、知るか。とにかく、早く出ていけ」
「大声出さないでって言ったでしょう。そういう態度を取るなら、絶対に出ていかないわよ。逆にあなたを追い出してあげるわ。覚悟しなさい」
「ふざけるな」
「あの、ルバイラ様、腹話術の練習ですか」
カイハがとんでもない勘違いをしている。
「違う」
「違うわよ」
「やっぱり、腹話術じゃないですか」
「カイハ、一人にしてくれ」
「分かりました」
カイハを部屋から追い出した。
「頼むから出て行ってくれ」
「本当に分からないのよ。それより、此処は地球じゃないの」
「チキュウって何だ」
「私が暮らしていた世界の名前よ」
「この世界はテラだ」
「テラ。やっぱり、地球じゃないんだ」
「とにかく、この体は俺のだ。出ていけないなら、大人しくしていろ」
「何よ、偉そうにしないでよ」
(脇腹を擽ってやる)
「ハハハハハ、やめろ」
「やめさせてみたら、自分の体なんでしょう」
「出来るなら、さっさとやめさせている」
(私の方が体の主導権が強いんだ)
「どうやら、私が方が体の主導権が強いようね」
「頼むから、やめてくれ」
「分かった」
私は擽るのをやめた。
「ハァハァハァ、畜生」
ルバイラが悔しがっている。
「そうだ思い出した。さっきの銀色の女の子の事を教えてよ。私の知り合いの子の声にそっくりなのよ」
「あいつは敵だ」
「敵って、どういう事」
「言葉通りだ。あいつは俺が必ず殺す」
(殺すって、ずいぶん物騒ね)
「それで名前は何って言うの」
「確か、マコトとかいう名前だ」
(マコト。やっぱり、真琴なの)
麻香緒が性転換する話です。




