真琴、麻香緒と再会する。
真琴と麻香緒が再会する話です。
「失敗したようだな。確約通り、従属してもらう」
「お待ち下さい。もう一度、汚名返上の機会を与えて下さい」
「往生際が悪いぞ。従属の刻印を刻ませてもらう。お前の新しい名前はハチオンナだ」
昆虫女王を従属させた。
「ハチオンナ、昆虫王国の全ての兵にルーン王国への進軍を命令する」
「かしこまりました」
「王樹の女でも昆虫王国の全ての兵の進軍は防げまい」
(王樹の女!昆虫王国!意味の分からない知識が流れ込んでくる。私、どうしたんだろう。誰か、教えて)
ルバイラの心の奥底で麻香緒の意識が覚醒を始めた。
「昆虫人の進軍だと」
昆虫人の進軍の報告が王宮に伝えられた。
「直ちに騎士団を派遣しろ。国民への避難を呼びかけろ。それから、緊急会議を開く」
国王陛下が次々と対応策を命令した。
「宰相、マコトに緊急依頼をしろ」
「昆虫人の進軍を防いでくれ。絶対に嫌よ。私は虫が大嫌いなの」
宰相が嫌な依頼をしてきた。断固拒否させてもらうわよ。
「我が儘を言うな」
宰相が激昂して、大声で怒鳴った。
(虫を相手に戦いたくないけど、拒否は出来そうもないか)
「分かったわよ。依頼を引き受けるわ。報酬は弾んでもらうわよ」
「うわ~、虫があんなにいる。見たくないから、さっさと退治しよう」
〈水素攻撃魔法ハイパーハイドロジェンボンバー〉
ハイドロジェンボンバーの強化魔法ハイパーハイドロジェンボンバーで昆虫人達を瞬時に退治した。
「おのれ。またしても、邪魔をしてくれたな」
怒りの声が聞こえてきた。聞き覚えのある声だ。
声のした方向を見ると、ルバイラが怒りの表情で睨み付けていた。
「ルバイラ、遂に見つけたわよ。大人しく投降しなさい」
「黙れ。今度こそ殺してやる」
(あれ、あの子、姿は違うけど、声は真琴にそっくり。声を掛けてみようかな)
「あなた、名前はなんて言うの」
突然、ルバイラが女の声で話し掛けてきた。
(気持ち悪いわね。女の声なんかしないでよ。あれ、今の声は麻香緒にそっくり)
(何だ。今の声は。俺の声ではない)
私とルバイラはお互いの顔を見つめ合った。
「ルバイラ様、お引き下さい」
別の声が聞こえてきた。
(今の声の事もあるし、この場は引き上げるか)
「分かった。引き上げる」
〈転移魔法テレポート〉
ルバイラ達は転移魔法で引き上げた。
(しまった。逃げられた)
私がぼんやりとしている間に逃げられてしまった。ド畜生。
次回は麻香緒とルバイラの体の主導権争いの話です。




