真琴、極秘依頼の旅に出る。(1)
真琴が極秘依頼の旅に行く話です。
「カオスドラゴンによって大神殿が壊滅させられただと」
国王陛下の驚愕の叫び声が王宮内に響き渡った。
西方にある大神殿がカオスドラゴンに壊滅させられたとの凶報が届いたのだ。
「直ぐに会議を行う。各騎士団長と冒険者ギルドのグランドマスターを召集しろ」
国王陛下の命令で緊急会議が行われた。
「それで、カオスドラゴンの行方は分かっておるのか」
「カオスドラゴンの行方は現在のところ不明です」
「伝承によれば、カオスドラゴンを使役出来るのは暗黒神、破壊神、冥界神の三大邪神のみ。かつて、神龍と世界樹に封印された、三大邪神のどれかが復活したと推測されます」
「一大事ではないか。神龍も世界樹も数百年間、存在が確認されていない」
「世界の終わりだ」
会議場が騒然となる。
「皆のもの、落ち着け」
国王陛下が叱責した。
「グランドマスター、冒険者を総動員して、カオスドラゴンの行方を探してくれ。あと、学者達に神龍と世界樹の伝承を調べさせろ」
国王陛下の命令の元、カオスドラゴンの対応が行われた。
「宰相、マコトに連絡してくれ。極秘裏に謁見室に来てほしいと」
「分かりました」
宰相の指示で私は深夜に謁見室に転移した。
「陛下、何か、御用ですか」
私は国王陛下に呼び出しの理由を聞いた。
「お前に聞きたい事がある。世界樹の居場所を知らないか」
国王陛下が世界樹の居場所を尋ねてきた。
「世界樹ですか。知りません」
私は正直に答えた。
「そうか」
国王陛下が落胆した。
「それでは、神龍の事は知らないか」
再度、尋ねてきた。
「神龍って、バハムートの事ですか。それなら、ダンジョンの中で会いました」
私は十二階層での事を話した。
「神龍に会っただと。本当か」
国王陛下が確認してきた。
「はい。でも、秘密なので誰にも話さないで下さい」
私は秘密にするように頼んだ。
「神龍に会う事は出来るか」
国王陛下が神龍に会えるか尋ねてきた。
「出来ません」
私は即答した。
「そうか」
再度、国王陛下は落胆した。
「神龍と世界樹を探してくれ。頼む」
国王陛下が懇願してきた。
「何か手がかりはありますか」
「手がかりは無い」
「無理です」
「そこを頼む」
ギャグのような問答が続いた。
「分かりました。一応、極秘依頼として受けます。期間は一年。成功しなくても文句を言わないで下さい」
私は確約を要求した。
「分かっておる。成否は問わん」
国王陛下が確約を受け入れてくれた。
「国王陛下の極秘依頼により、一年間、一人で旅に出ます」
私は極秘依頼の内容は隠して、旅に出る事だけを皆に話した。
皆は反対したが、ゴリ押しして納得させた。
「極秘依頼ですから、今度は連れて行きませんよ」
私は極秘依頼だから、同行はさせないと釘を指した。
まず、妖精の国のコスモスさんに話しを聞きに行く事にした。
次回も極秘依頼の旅に行く話です。




