乙女の牙&エルフの爪、魔人の国に行く。(2)
今回も魔人の国での話です。
(此処が魔王都。憧れの魔王様が居る都)
私達は魔王都に到着した。
「今日は宿でゆっくり休んで、明日に備えます」
「今日は魔王に謁見する方法を調べます」
皆に今日の予定を告げた。
「まずは、図書館で魔人のしきたりについて調べます」
私達は図書館に向かった。
「各自、別れて調べて下さい」
私達は別れて調べる事にした。
「お主、三つ目のドライアドなのか」
突然、白髪の魔人に声を掛けられた。
「はい。そうです」
私は正直に答えた。
「今すぐ、私と一緒に魔王宮に来てくれ」
白髪の魔人は私の手を掴み、有無を言わさず、歩き始めた。
「待って下さい。いきなり、何ですか。大体、あなたは誰ですか」
私は抗議した。
「私は魔王宮に勤める、宰相のノモレキだ。お主を魔王陛下に会わせる。大人しく付いてこい」
いきなり、ビンゴを引き当てた。
「待って下さい。私には仲間が居るんです。仲間も一緒なら、付いていきます」
私は仲間の事を宰相に告げた。
「仕方ない。それじゃ、仲間を呼びに行くぞ」
宰相は手を離してくれなかった。
私達は宰相と一緒に魔王宮に向かった。
「宰相、その者達は何者だ」
魔王陛下が宰相に尋ねた。
「陛下、お喜び下さい。遂に、伝承の三つ目のドライアドが現れました。この者です」
宰相が魔王様に私の事を告げた。
「三つ目のドライアドだと」
魔王様は私を見つめた。
(遂に、憧れの魔王様と出逢えた。容姿も声も素敵。しかも、私を見つめている)
「初めまして。魔王陛下。マコトと申します」
私は魔王様に挨拶した。
「確かに、三つ目のドライアドだ。しかし、偽物の可能性もある。鑑定させてもらう」
魔王様は鑑定魔法を私に掛けた。
「第三形態のドライアドだと。ドライアドに形態があるとは、初耳だ。しかし、伝承のドライアドとは限らん」
魔王様は納得していないようだ。
「秘宝の首輪を装着させれば、分かります」
宰相が提案をした。
(秘宝の首輪。嫌な予感がする)
「分かった。秘宝の首輪を持ってくる。しばらく、待て」
魔王様が秘宝を取りに行き、十分程で戻って来た。
「余が首輪を装着してやる。動くではないぞ」
「待って下さい。その首輪って、装着したら外れなくなるのでしょう」
私は魔王様を止めた。
「何故、それを知っている」
魔王様は疑惑の眼差しで私を見つめた。
(魔王様、疑惑の眼差しで見ないで下さい)
「この腕輪がそうだからです」
私は秘宝の腕輪を魔王様に見せた。
「それは、三種の秘宝の一つ、世界樹の腕輪。どこで手に入れた」
魔王様が驚きの声を上げた。
「妖精の国の森を管理しているドライアドから授かりました」
私は正直に答えた。
「コスモスから授かっただと。やっぱり、あいつが所有していたのか」
魔王様が納得したようだ。
「魔王陛下はコスモス様とお知り合いですか」
私は嫉妬した。
「あいつは、余の数少ない友人だ」
魔王様が答えてくれた。
(何だ。ただの友人か)
「首輪を装着するぞ」
再度、首輪を装着しようとする。
「待って下さい。首輪は外れなくなるんですよね。いいんですか」
私は確認した。
「構わん。むしろ、装着してもらわんと困る。伝承では、神に選ばれたドライアドに首輪を授けよ。欲に溺れて授けなければ災厄が起こるとなっている」
魔王様が緑色の首輪を私に装着した。
首輪が白色に変わった。
「首輪が白くなった。伝承通りだ」
魔王様が驚愕した。
「偽物と疑って、済まなかった。許してくれ」
魔王様が頭を下げて、謝罪した。
(魔王様、私なんかに頭を下げないで下さい)
「魔王陛下、私は別に気にしていません。頭を上げて下さい」
私は気にしていない事を魔王様に告げた。
「それよりも、先程。三種の秘宝って言っていましたが、秘宝は三つあるのですか」
私は魔王様に尋ねた。
「そうだ。世界樹の腕輪、魔王の首輪、神龍の指輪の三つがある」
魔王様が三種の秘宝の事を教えてくれた。
「神龍の指輪って事は、竜人の国にあるのですか」
私は神龍の指輪のある場所を尋ねた。
「違う。神龍の指輪のある場所は不明だ」
竜人の国ではないらしい。
「それでは、そなた達の旅の無事を祈っておるぞ」
「達者でな」
魔王様と宰相が別れの言葉を言った。
(これで、お別れなんですね。でも、転移すれば、いつでも会えるわ)
「魔王様。宰相様。大変、お世話になりました」
私は悲しみを堪えて、別れの挨拶をした。
「マコトさん、探しましたよ。魔人の国に来ているとは思いませんでした」
突然、サクラさんと再会した。
「グランドマスターから伝言を依頼され、探していました。直ぐにルーン王国に戻って下さい。国外追放は取り消されたそうです」
私達とサクラさんはルーン王国の王都に転移した。
「お前達の国外追放は取り消された。お前にはSランクの実力がある。国外追放にしておくのは世界規模の損失だと説得した。大神殿は渋々了承した。マコト、お前はSランクに、セイラ、ミオ、ラムはAランクに昇格だ。そして、Sランクの実力がある事を証明しなければならない。明日からダンジョン探索を再開してもらう」
グランドマスターが追放取り消しの理由を教えてくれた。
「皆のスキルを補強します」
明日からの探索に備えてスキルの補強をする事にした。
《スキル創造発動。重力創造》
《スキル贈与発動。重力贈与》
マリアさんに重力を贈与した。
「重力は相手の重力負荷を二倍にするスキルです。相手の運動速度を半分にします」
《スキル創造発動。体内探知攻撃魔法創造》
《スキル贈与発動。体内探知攻撃魔法贈与》
ラムさんに体内探知攻撃魔法を贈与した。
「体内探知攻撃魔法を使用出来るスキルです」
《スキル創造発動。加速創造》
《スキル贈与発動。加速贈与》
セイラさんに加速を贈与した。
《スキル創造発動。加速創造》
《スキル贈与発動。加速贈与》
ミオさんに加速を贈与した。
「加速は運動速度を二倍にするスキルです。ただし、体力の消耗が激しいので、連続使用は避けて下さい」
次回はダンジョンを探索する話です。




