真琴、猛毒草に進化する。
真琴が猛毒草に進化する話です。
【ライフ経験値が一定量に達しました。上級種に進化します。進化によりスキル結界を習得しました。毒耐性体になりました】
朝。目覚めたら、体の色が紫色になっていた。
「今度は何に進化したのよ」
私は大声で叫んだ。
「真琴さん、猛毒草よ」
マリアさんが冷たい目で見つめている。
「猛毒草って何?」
「体内に猛毒を持っている草よ。絶対に増殖はしないで」
口調も冷たい。
(そういえば、結界というスキルを習得した気がする)
《スキル結界発動》
私の周囲に光の幕が出現した。
(すごいわ。虫が寄ってこなくなった)
「今度は猛毒草なの」
「危険ね」
「解剖したいから、増殖して」
セイラさん達が遊びに来た。
「ラムさん、いい加減にして。絶対に解剖させないわよ」
「いいから、増殖して」
ラムさんが私を掴もうと手を伸ばす。
《スキル結界発動》
光の幕が私を包む。
「あれ、掴めない」
ラムさんが残念そうな顔をする。
「ラムさん、私は猛毒草なのよ。触れたら、大変な事になるわよ」
私は厳重注意をした。
「新しいスキルなの」
「光の壁。綺麗ね」
「残念」
(本当にラムさんは危険人物だわ)
夜。私は結界を使った。
(これで、もうネズミに噛られないわ。虫避けになるし。一石二鳥ね)
次回も進化する話の予定です。