真琴、サクラに出会う。
真琴がサクラに出会う話です。
「あなたがゴリ押しのマコトさん。初めまして。エントのサクラです。ソロで冒険者をしています」
サクラさんが容認出来ない言葉が含まれている挨拶をしてきた。
(この人が噂のソロ冒険者ね。エントって種族なのかな。悪いけど解析させてもらうわ)
《スキル神眼発動》
【種族=エント。植物系の魔物。精霊。知能がとても高い。多種多様な魔法を使える。水だけで生育が可能。森の守護者となる事が多い】
(ドライアドと同じような内容。スキルと耐性は無い。似て非なるものってわけ)
「初めまして。ドライアドのマコトです。サクラさん、ゴリ押しって呼ぶのはやめて下さい」
私も抗議を含めた挨拶を返した。
「失礼しました。他の冒険者の人達がゴリ押しのマコトって呼んでいるので。本当にごめんなさい」
サクラさんが申し訳なさそうな表情で謝罪した。
「もういいです。それより、私に何か用ですか」
私は不機嫌な口調で尋ねた。
「別に用というわけではありません。ドライアドの冒険者が居ると聞いたもので、話しをしたいと思っただけです。迷惑でしたか」
サクラさんが穏やかな口調で答えた。
「別に迷惑ではありません。私も噂のソロ冒険者と話してみたいと思っていました。此処では落ち着いて話せないようですね。私の暮らしている屋敷まで移動しませんか」
私はサクラさんを屋敷に誘った。そして、周囲の冒険者達を睨み付けた。
冒険者達は目を逸らした。
「よろしいのですか。お邪魔ではありませんか」
サクラさんが遠慮している。
「構わないわ。ただし、変人が居ます」
私はホウマさんの事を正直に話した。
「変人ですか。いいですよ。私の友人にも、変人が居ますから」
サクラさんが平然と友人を変人と言った。
(この人もいい性格をしてるわ)
私達は屋敷に移動した。
「その可愛い子は誰?」
ホウマさんが、早速、変人ぶりを発揮した。
「ホウマさん、ソロ冒険者のサクラさんです。エントっていう種族だそうです」
「初めまして。エントのサクラです。マコトさんから招待を受けました。お邪魔ではありませんか」
サクラさんが遠慮がちな口調で挨拶した。
「お邪魔だなんて、とんでもない。マコト、よくやったわ。こんな素敵な子を連れて来るなんて」
ホウマさんがサクラさんを熱い眼差しで見ている。
「ホウマさん、ドン引きされるわよ」
私は忠告した。
「マコト、うるさいわよ。サクラさん、居間に案内するわ」
ホウマさんがサクラさんの手を握り、居間まで案内した。
(ホウマさんの病気が出た。嫌われても、知らないわよ)
「好きな場所に座ってね」
そう言うわりに、手を離さなかった。
「いらっしゃいませ。お客様、お茶をどうぞ」
ミラーさんがお茶を運んできた。
「サクラさん、ゴメンナサイ。此処も落ち着いて話せないみたい。話しは次の機会にしましょう」
私は謝罪と提案をした。
「分かりました。次の機会を楽しみにしています」
サクラさんは快諾した。
「夜も更けたので、私は帰ります」
サクラさんが帰宅しようとした。
「駄目よ。今夜は泊まっていきなさい」
ホウマさんが強引に引き止める。
「すみません。今夜は帰ります」
サクラさんは素早く帰宅した。
次回は獣人の国を救う話です。




