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薬草に転生しました。世界樹に進化します。  作者: 神無月蓮晃
第一章【真琴の転生と進化】
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乙女の牙、獣人の国に行く。(3)

乙女の牙が獣人の国に行く話です。

「皆様、ルマニアの王都に到着しました。王宮に向かいます」

私達はルマニアの王都に到着した。


「此処がルマニア王宮ですか。ルーン王宮より質素ですが、安らぐ感じがします」

私は素直な感想を述べた。


「ルーン王国の方々、ようこそルマニア王宮にお越しくださいました。私は宰相のベアードです。我らの王がお待ちです。中へどうぞ」

宰相が出迎えてくれた。

「ベアード宰相、その前に襲撃者をお引き渡し致します。マコト、頼みます」

アレサ王女が私に指示をした。

《スキル格納空間発動。襲撃者を排出》

私は襲撃者を格納空間から排出した。

「昨夜、私達を襲撃しようとしたので、この者達を捕縛しました」

アレサ王女が昨夜の襲撃の事を説明した。

「国賓の皆様を襲撃するとは許せん。極刑にしてくれる。衛兵、この者達を地下牢に投獄しておけ」

宰相が憎しみの眼差しで、襲撃者を睨み付けた。


「ルーン王国の方々、ルマニア王宮にお越しくだされた。我がルマニアの王ベンガルである」

ベンガル王が威厳のある声で挨拶をした。

「ベンガル陛下、初めてお目にかかります。ルーン王国第一王女アレサです」

アレサ王女が優雅な挨拶を返した。

「長旅でお疲れであろう。歓迎の宴まで、ゆっくり休まれよ」

ベンガル王が労いの言葉を掛けた。

「お心遣い、感謝致します。御言葉に甘えさせていただきます」

アレサ王女が感謝の言葉を返した。


「そろそろ、宴の時間よ。皆、ドレスに着替えなさい」

アレサ王女が私達にドレスに着替えるように指示を出した。

「アレサ王女様、私達は護衛です。着替える必要は無いと思います」

マリアさんが着替えを拒否しようとした。

(マリアさん、頑張れ)

私は心の中で応援した。

「駄目よ。ドレス姿でないと、宴の会場に入れないわよ。早く、着替えなさい。命令よ」

私達は拒否出来ず、ドレスに着替えさせられた。


「皆の者。今夜はルーン王国の方々の歓迎の宴である。お互いの交流を深める為、積極的に打ち解けて欲しい。乾杯」

ベンガル王が乾杯の音頭を取った。

「「「「「乾杯」」」」」


「アレサ王女、先程から気になっていたのだが、その女性はドライアドなのか」

ベンガル王がアレサ王女に私の事を尋ねた。

「はい。その通りです。彼女はドライアドです。マコト、ベンガル陛下に御挨拶なさい」

アレサ王女が私に挨拶するよう指示をした。

「初めまして。ベンガル陛下。ドライアドのマコトです」

私は緊張しながら挨拶をした。

「それにしても、三つ目のドライアドとは珍しい。失礼だが、貴女は特異種なのか」

ベンガル王が直球で質問してきた。

「私は第三形態のドライアドです」

私は正直に答えた。

「第三形態?ドライアドには形態があるのか、初めて聞いた」

ベンガル王が驚いた。

「他のドライアドの事は分かりません。多分、私だけが特別なのだと思います。はっきりした事が分からなくて、申し訳ありません」

私は曖昧な言葉で答えた。

「我の方こそ不躾な質問をしてすまなかった。許してくれ」

ベンガル王が頭を下げて謝罪してきた。

会場中の視線がベンガル王と私に集中した。

「ベンガル陛下、お辞めください。どうか、頭を上げて下さい」

私は必死でベンガル王を止めた。

「ベンガル陛下、マコト、その話は打ち切りにしましょう。交流に差し障りがあります」

アレサ王女が仲裁に入ってくれた。

(アレサ王女、ありがとうございます)

私は心の底から感謝した。


それ以降は問題も無く、宴は終了した。


「アレサ王女様、先程は申し訳ありません。交流に水を指すところでした」

私はアレサ王女に謝罪した。

「もういいわ。結果的に上手くいったから。先程の騒動の仲裁でベンガル陛下に貸しをつくったわ」

アレサ王女は大変ご機嫌なようだった。

「そうなんですか。政治はよく分かりません」

私は政治は難しいと思った。


ルマニア王宮の一室。

「陛下、アレサ王女の見極めはどうでした。同盟を結ぶべきか。敵対すべきか。どうなされますか」

宰相がベンガル王に尋ねた。

「アレサ王女より、あのドライアドの方だ。あれは危険だ。下手をすれば、ルマニアが滅びるかもしれない。慎重に見極めなければならない」

ベンガル王が苦悩に満ちた表情で答えた。

次回も乙女の牙が獣人の国に行く話です。

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