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薬草に転生しました。世界樹に進化します。  作者: 神無月蓮晃
第一章【真琴の転生と進化】
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真琴、スクーグスローに出会う

真琴がスクーグスローに出会う話です。

「マコト、スクーグスローの噂を聞いた事があるかしら。あなたと同じように女性の姿をした植物系の魔物よ。森の中で人間の男性を誘惑するらしいわ。求婚する場合もあるそうよ。女性も誘惑するならいいのに」

ホウマさんが植物系の魔物の噂話をしてきた。

「私は男性を誘惑しないわよ。勿論、女性もよ。同じ植物系の魔物なら一度会ってみたいわ」


「マコト、ノゾミ達の薬草採取に同行してくれる。近くで魔物が出るらしいのよ。あの子達だけでは不安よ」

マリアさんにノゾミ達の同行を頼まれた。

「いいわよ」

私は引き受けた。


「この森にだけ生える薬草の採取の依頼なんですけど、たまに魔物が出現するそうです」

「それじゃ、森の中に入るわよ。皆、油断しないようにしなさい」

私は用心するように注意をした。

「「「はい」」」

ノゾミ達が元気に返事をした。本当に素直な子達ね。


「待て。これ以上、森の奥に入るな」

突然、男性が立ちふさがった。

「私達は薬草を採取してるだけよ。邪魔しないでくれる」

私達は男性を無視して奥に進む。

「これ以上、進ませないぞ。ぐゎぁぁ」

男性が殴りかかってきたので殴り返した。

「しつこいわよ。いい加減にしないと怒るわよ」

私は男性の首を締め上げて叱責した。

「待って下さい」

女性が樹木の影から飛び出してきた。

「馬鹿。出てくるんじゃない」

男性が女性を叱責した。

「お願いです。主人を許して下さい。主人は私を守ろうとしただけなんです」

女性が涙を流して懇願してきた。私は男性を放した。

「あなた、人間じゃないわね。正直に白状しなさい」

私が問い詰めると、女性が私を見つめた。

「はい。私は人間ではありません。スクーグスローです。あなたはドライアドですね」

女性は、あっさりと白状した。

「スクーグスロー!スクーグスローって人間の男性を誘惑するという噂の魔物よね」

私は男性を見た。

「その男性を誘惑したのね」

再度、私は問い詰めた。

「ネキテは誘惑なんかしていない。俺達は夫婦だ」

男性が叫び声を上げた。

「夫婦」

私は二人を交互に見た。二人共、恥ずかしそうに顔を伏せていた。

「何か、事情がありそうね。話してくれない。場合によっては、力になるわ」

私は二人に事情を話すように促した。

「私達は半年前に出会いました。最初は確かに誘惑しました。でも、一緒に暮らしている内に、本当に愛し合うようになりました。そして、結婚しました。私達は幸せに暮らしていました。しかし、私の噂を聞きつけた魔物商人が森にやって来て、私を拉致しようとしたのです。一度は追い返しましたが、またやって来るのは明白です。それで、これ以上噂が広がらないように人を追い返していたのです」

二人は事情を話してくれた。

「あなた達、森を出て、別の安全な場所で暮らす気持ちはある。私も見ての通り魔物よ。でも、王都で暮らしているわ。あなた達さえ良かったら、家主に頼んであげるわ」

私は二人に提案をした。

「迷惑じゃないですか」

女性が聞いてきた。

「問題無いわ。家主も優しい人よ。後は、あなた達の勇気次第ね。どうするの」

私は二人に決断を促した。

「少し、考えさせて下さい」

二人は決断出来無いようだ。

「分かった。明日のこの時間にまた来るわ。それまでに決めておいて。私はマコト。二人の名前を教えてくれる」

「失礼しました。名乗っていませんでした。私はネキテ。主人はシュテイです」

女性が名前を教えてくれた。

「ネキテさんとシュテイさんね。それじゃ、明日」

私達は二人と別れて、薬草採取を続けた。


ホウマさんに二人の事を話して、許可をもらった。貸し一つと言われた。


翌日。私は約束の時間に森に転移した。

「気持ちは決まった」

私は二人に決断を迫った。

「はい。お世話になる事にしました。よろしくお願いします」

二人は私の提案を受け入れた。

「引っ越しの準備は出来ている」

私は二人に尋ねた。

「出来ています。どうやって移動するのですか」

ネキテさんが質問してきた。

「転移よ。二人共、一瞬で王都に移動するわ。二人共、荷物を持って私に掴まって」

私は二人に説明した。

「転移?」

二人は呆然としていた。二人は転移を知らないようだ。

「早く、掴まって」

私は二人に急ぐよう促した。二人は恐る恐る私に掴まった。

《スキル転移発動》

私達は屋敷に転移した。

「「森が消えた」」

二人は驚き、勘違いしている。

「森が消えたんじゃないわ。私達が一瞬で森から王都に移動したのよ」

再度、私は転移の事を説明した。


「皆、今日から仲間になる。ネキテさんとシュテイさんよ」

私は二人を皆に紹介した。

「ネキテです」

「シュテイです」

二人か皆に挨拶した。

「皆も、挨拶して」

私は皆に挨拶するよう促した。

「家主のホウマです」

「マリアです」

「セイラです」

「ミオです」

「ラムです」

「ノゾミです」

「カナエです」

「タマエです」

皆が二人に挨拶した。

「ホウマさん以外は現役の冒険者よ」

二人に皆の事を説明した。

「マコト、私は今でも現役の冒険者よ」

ホウマさんからツッコまれた。


この夜は二人の歓迎会で盛り上がった。


相談の結果。ネキテさんは家事を、シュテイさんは雑務を担当する事になった。


深夜。マコトの部屋に侵入する者がいた。

ネキテだ。

ネキテは眠っているマコトの首筋に爪を突き立てた。

「これで、お前は私の意のままよ」

ネキテは邪悪な笑みを浮かべた。

「そうかしら」

突然、背後から声を掛けられた。

振り返ると、マコトが平然と立っていた。

「マコト!それじゃ、こいつは」

ネキテは立っているマコトと眠っているマコトを交互に見た。

「それは、私の分身よ」

マコトが氷のような冷たい声で、言った。

「いつから、気付いていたのよ」

ネキテが尋ねた。

「最初からよ。考えてみれば直ぐに分かるわ。あれほど、スクーグスローの事が噂になっているのに、冒険者ギルドが動かないのは不自然よ。どこからか圧力がかかったと思うのは、当然でしょう」

マコトは蔑むような視線でネキテを見た。

「畜生。死ね」

ネキテがマコトに襲いかかった。

「遅いわよ」

しかし、マコトのカウンターパンチをまともに受けて、気絶した。


「此処はどこ」

ネキテは薄暗い部屋で、シュテイと共に拘束されていた。

「地下の拷問室」

「違う。地下の尋問室よ」

「やっとお目覚め。待ちくたびれたわ」

声のした方向を見ると、マコト、ホウマ、ラムの三人が居る。

「さて、尋問の時間よ」

ホウマが冷たい声で、宣言した。

「そう、拷問の時間」

ラムがホウマ以上に冷たい声で、恐ろしい宣言をした。

「拷問じゃないわ。尋問よ」

ホウマが訂正した。

「黒幕は誰?見当はついているけど、答えなさい」

マコトが尋問した。

「誰が、答えるもんか」

ネキテが拒否した。

「反抗するなら、仕方ないわ。ラム、ネキテの右目を刺しなさい」

ホウマがラムに命令する。

「分かった。両目を刺せばいいのね」

ラムが右目にナイフを突き刺した。

「ぎゃぁぁぁ」

尋問室にネキテの絶叫が響き渡る。

更に、左目にナイフを突き刺した。

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ」

再度、絶叫が響き渡る。

「ラムさん、スキル再生を贈与するね。好きなだけ拷問出来るわよ」

《スキル創造発動。再生創造》

《スキル贈与発動。再生贈与》

マコトはラムに再生を贈与した。

「マコト、ありがとう」

ラムは喜んだ。

《スキル再生発動》

ラムは再生を発動した。

ネキテの両目が再生した。

「素直に答えなさい」

マコトが尋問を再開した。

「ふん」

ネキテは拒否を続ける。

「ラム、右手の指を全て切り落としなさい」

ホウマは命令を続ける。

ラムは両手の指を全て切り落とした。

尋問は続けられた。


「答えるから、やめてよ。神官長のレイメイだよ」

遂にネキテは自白した。

「答えたんだから、やめてくれるよね」

ネキテは懇願した。

「駄目よ。あなたなんかの自白では、レイメイを罪に問う事は出来ないわ。何より、私の可愛いマコトに危害を加えようとした事が許せないわ。あなたは一生、この屋敷で尋問と実験され続けるのよ。隣のクズ男と共にね」

ホウマが氷よりも冷たく言い放った。

「解剖。楽しみ」

ラムがホウマよりも恐ろしい事を言った。

真琴が王家簒奪を暴く話です。

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