乙女の牙、ダンジョンを探索する。(1)
乙女の牙がダンジョンを探索する話です。
2021.03.18 修正しました。
「乙女の牙、そろそろ、ダンジョンの探索をしてくれ」
グランドマスターが泣きついてきた、
「マスター、ダンジョン探索は期限が無い筈ですよ」
マリアさんがマスターに抗議した。
「実は、冒険者達からダンジョンを解放して欲しいって苦情が出てきたのよ。彼らにも生活がかかっているのよ」
ドロシーさんが事情を説明してくれた。
「分かりました。今から、ダンジョンを探索します」
「此処がダンジョンの入り口ね。皆、入るわよ。覚悟はいい」
マリアさんが皆に確認した。
「私達で、探索出来るかしら」
セイラさんは不安そうだ。
「大丈夫よ。マコトのおかげで、強くなっているのよ」
ミオさんは自信満々だ。
「ダメな時は、マコトに責任を取ってもらうわ。解剖のね」
ラムさんは本当にブレないわね。
「無駄口はそこまでよ。セイラとミオが前衛。マコトが中衛。私とラムが後衛。いいわね」
マリアさんが指示を出した。私達は隊列を組んで、ダンジョン内に入った。
第一階層。洞窟タイプ
「マコト、探知をお願い」
《スキル探知発動》
私は探知を発動した。
【二十五の反応】
「二十五匹の魔物がいます」
「二十五匹ね。種族は分かる」
「そこまでは、分かりません」
「仕方ないわ。一気に殲滅するわよ。セイラ、ミオ、お願い」
「任せて」
「分かった」
《《スキル身体強化発動》》
セイラさんとミオさんが魔物に突撃した。
「全部ゴブリンね」
「マリアさん、階層の情報を報告するんですよね。階層の情報を記録するスキルを創造します。ギルドでは魔物を買い取ってくれるんですよね。魔物格納のスキルも創造します」
《スキル創造発動。階層記録創造》
《スキル階層記録発動》
第一階層の情報を記録した。
《スキル創造発動。格納空間創造》
《スキル格納空間発動。魔物収納》
ゴブリンを収納した。
第二階層。草原タイプ
《スキル探知発動》
【五十三の反応】
「五十三匹の魔物がいます」
「五十三匹ね。ラム、お願い」
「分かった」
《スキル魔法強化発動》
ラムさんが火炎系の魔法で攻撃した。
「全部スライム」
《スキル階層記録発動》
第二階層の情報を記録した。
《スキル格納空間発動。魔物収納》
スライムを収納した。
第三階層。森林タイプ
《スキル探知発動》
【三十七の反応】
「三十七匹の魔物がいます」
「三十七匹。どれが魔物か分からないわ」
「私に任せて下さい。探知攻撃魔法を使います」
〈探知攻撃魔法サーチビーム〉
私は探知攻撃魔法で魔物達を全滅させた。
「「「「すごい」」」」
「今の魔法は何?」
マリアさんが質問してきた。
「探知と攻撃魔法を連動したものです」
「どうやって、連動するの」
ラムさんも質問してきた。
「まず、敵の位置を探知します。次に全ての敵の位置を記憶します。その次に全ての敵に攻撃するイメージを思い描きます。最後に魔法で攻撃します。簡単でしょう」
「「「「簡単じゃない」」」」
「そうですか。それじゃ、連動した状態のスキルを創造します。それをラムさんに贈与します。それなら、全ての敵の位置を記憶する事と魔法で敵を攻撃するイメージを思い描くだけです」
「それが、難しいのよ」
《スキル創造発動。探知攻撃魔法創造》
《スキル贈与発動。探知攻撃魔法贈与》
「これで、探知攻撃魔法が使えます」
《スキル探知攻撃魔法発動》
《スキル探知攻撃魔法発動》
《スキル探知攻撃魔法発動》
ラムさんは魔力切れ寸前まで練習をした。
「ラムさん、今日は帰りましょう。転移しますよ」
「待って。魔物の確認が残っているわ」
「全部コダマよ」
《スキル階層記録発動》
第三階層の情報を記録した。
《スキル格納空間発動。魔物収納》
コダマを収納した。
「次の探索の為、第四階層の入り口まで行くわよ」
《スキル転移発動》
私達は第四階層の入り口からダンジョンの入り口に転移した。
「報告書です。確認して下さい」
第一階層。洞窟タイプ。
ゴブリンのみ。
ゴブリン、二十五匹を討伐。
第二階層。草原タイプ。
スライムのみ。
スライム、五十三匹を討伐
第三階層。森林タイプ。
コダマのみ。
コダマ、三十七匹を討伐。
コダマと普通の樹木の判別が困難。
「討伐した魔物はどうした」
「格納空間に収納して持ってきました。討伐の確認と買い取りをお願いします。此処で取り出していいですか」
「待て。解体場に移動する」
《スキル格納空間発動。魔物排出》
「ゴブリンが二十五匹。スライムが五十三匹。コダマが三十七匹。これで全部です。討伐の確認と買い取りをお願いします」
私達は解体場に移動して、格納空間から魔物を排出した。
「ご苦労だった」
「ご苦労様。明日もお願いします」
「「「「「失礼します」」」」」
次回も乙女の牙がダンジョンを探索する話です。




