真琴、神殿を罵倒する。
真琴が神殿を罵倒する話です。
「マコト、留学生の件、助かった。ありがとう」
ショウサイが屋敷を訪れて、礼を言ってきた。
「旅のエルフの正体とか、でたらめを言った理由とか、まだ謎が解明されていないわ。油断は出来ないわよ」
私はショウサイに釘を指した。
「分かっている。それと、留学生達がこの屋敷に住みたいと希望している。何とかならないか」
「それは、ホウマさんが決める事よ。私に言われても、どうしようもないわ」
「私に傲慢のホウマを説得出来るわけないだろう」
「あなた、それでも宰相なの。情けないわね」
「自転車とかいう乗り物の事で頼みがある。あれを王宮に納めてくれないか」
「話を変えたわね。それも、レカタさんが決める事よ。自分で頼みなさい」
「ダンジョンの探索は」
「リーダーのマリアさんが決める事よ」
「もういい。王宮に戻る」
(勝った)
「冗談よ。留学生と自転車の事は頼んでおくから、拗ねないでよ」
「本当に頼んでくれよ。それじゃな」
ショウサイは王宮に戻った。
「ホウマさん、留学生が屋敷に住みたいと希望しているんだけど、許可してくれない」
私はホウマさんに留学生の事を頼んだ。
「いいわよ」
ホウマさんはあっさりと許可してくれた。
「レカタさん、宰相様に自転車を王宮に納品して欲しいと依頼されたんだけど、お願い出来る」
私はレカタさんに自転車の事を頼んだ。
「構わんよ」
レカタさんもあっさりと引き受けてくれた。
「神官長のレイメイだ」
神殿からの使者が屋敷を訪れた。しかも、例の神官長レイメイだ。
「貴様がサキュバストレントから進化したと噂のドライアドか」
レイメイが横柄な態度で私に話しかける。
「はい。そうですが」
「何故、神殿の出頭命令に応じない。私と共に神殿に来い」
レイメイが私に命令する。
「お断りよ。大体、用事のある方が出向くのが礼儀じゃない。それなのに、出頭しろ。ふざけないでよ。神殿って、礼儀知らずの馬鹿な神官しかいないわけ」
私は神殿を思いっきり罵倒した。
「貴様、神殿を侮辱したな。神罰が下るぞ」
レイメイが顔を真っ赤にして怒り出した。
「侮辱じゃないわよ。本当の事を言っただけよ。私は神様を非難したわけじゃない。あなたみたいな、腐りきっている神官を非難したのよ。勘違いしないで欲しいわ」
私は罵倒を続けた。
「貴様、もう許さん。神殿を敵にしたらどうなるか、思い知らせてやる」
レイメイは怒りながら、退出した。
「ミコト、玄関に塩を撒いておきなさい」
「留学生と自転車の事を頼んでおいたわ。二人共、了解してくれたわよ」
私はショウサイに留学生と自転車の事を伝えた。
「助かった。感謝する」
ショウサイが安堵の表情をした。
「それから、神殿が喧嘩を売ってきたから、買ったわよ」
神殿の事も伝えた。
「お前、ホウマに似てきたな」
イヤミを言われた。
次回はエルフ留学生が冒険者になる話です。




