表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薬草に転生しました。世界樹に進化します。  作者: 神無月蓮晃
第一章【真琴の転生と進化】
26/129

真琴、エルフの留学候補者を説得する。

真琴が、留学候補者達を説得する話です。

「マコト、王宮から使いが来たわ。大至急、王宮に来るようにですって」

ホウマさんが伝えてくれた。

「王宮に!嫌な予感がするわ。拒否してもいい」

「いいわけないでしょう。早く、行きなさい」

ホウマさんに叱責された。

(大至急よね。ショウサイの執務室に転移しよう)

《スキル転移発動》

私はショウサイの執務室に転移した。

「うわぁ!」

ショウサイが驚いて、叫び声を上げた。

「宰相様、私です。マコトです」

「何だ。マコトか。驚かすな。お前、どこから入って来た」

「入って来たのではなく、転移しました」

「転移!お前、何でもありだな。それから、変な口調はやめろ。気味が悪い」

「王宮内ですので、この口調にしました。宰相様にも威厳が必要だと思いまして。ところで、要件は何ですか」

「エルフの国からの留学生の事だ。実は留学候補者全員が留学を拒否しているらしい」

「留学を拒否。理由は何ですか」

「人間の国に来るのが、嫌なそうだ」

「我が儘ですね」

「それでお前に説得して欲しいと思ってな」

「私が説得したって駄目でしょう」

「エルフ王はお前なら説得出来ると言っている。頼む、エルフの国に行ってくれ」

「分かりました。それじゃ、行って来ます」

≪スキル転移発動≫

私はエルフの宮殿に転移した。


「うわぁぁぁ!」

エルフの王が、先程のショウサイのような、叫び声を上げた。

「久しぶりね。エルフ王。私よ、ドライアドのマコトよ」

「ドライアド様?一体どこから入られたのですか」

「転移したのよ」

「転移ですか。さすがはドライアド様です」

「それより、我が儘な留学候補者達はどこに居るのよ」

「ご案内いたします」

私はエルフの王の案内で留学候補者の三人の少女と会った。

「「「ドライアド様!」」」

留学候補者達が驚いて、ハモった。

「あなた達が留学を拒否している我が儘エルフね。人間の国に来るのが嫌なんですって聞いたわよ。具体的な理由を教えてくれない」

「人間の国は空気も水も土も汚れているそうじゃないですか。環境汚染とか言うんですよね。そんな国に行きたくありません」

(環境汚染って地球の事よね)

「ちょっと待って、誰から聞いたのよ。そんな話」

「旅のエルフです」

(旅のエルフ。地球の事をエルフが知っているわけがないわ。怪しいわね、そのエルフ。もしかして、転生者)

「あなた達、その話はでたらめよ。ドライアドの私が保証するわ。疑うなら、今すぐ人間の国に転移するから一緒に来なさい。これは命令よ」

「ドライアド様がそこまで言われるなら、一緒に転移します」

「私に強く掴まりなさい」

留学候補者達が私に掴まった。

≪スキル転移発動≫

ホウマさんの屋敷の庭に転移した。

「此処が人間の国よ。空気が汚れているかしら」

「確かに空気は汚れていません」

「水と土は分かりません」

「水と土は汚れているかもしれない」

「それじゃ、王都を散策するわ。自分で確認しなさい」

私達は王都を散策する事にした。

「甘い匂いがする」

「美味しそうな匂い」

「食欲をそそる匂い」

「お菓子の匂いよ。あの店で食べられるわよ。入ってみる」

「「「はい」」」

私達は喫茶店に入った。店員が水とメニューを持ってくる。

「この薄い本は何ですか」

「メニューよ。此処で食べられるお菓子や飲み物の名前と代金が書かれているのよ。その中から食べたい品を選んで、店員に注文する。注文した品を店員が持ってくる。それを食べる。最後に代金を支払う。あなた達は何を注文していいか、分からないだろうから、私が選ぶわね。店員さん、マロンケーキセットを四つ、飲み物は紅茶をお願いします」

「マロンケーキセットを四つ、飲み物は紅茶でよろしいですね」

「それでいいわ」

「かしこまりました。少々、お待ち下さい」

「この水は飲んでも平気ですか」

「平気よ。飲んでみなさい」

私が水を飲んで、異常が無い事を確認したら、彼女達も水を飲んだ。

「「「美味しい」」」

「これで水が汚れていない事は確認したわね」

「確かに水は汚れていません」

「土は分かりません」

「土は汚れているかもしれない」

「あなた達、結構頑固ね」

「お待たせしました」

店員がケーキセットを運んできた。

「以上で、ご注文の品はお揃いですか」

「はい」

「それでは、失礼します」

「あなた達、食べていいわよ」

彼女達は恐る恐る、ケーキを口に入れた。

「「「美味しい」」」

彼女達は一心不乱にケーキを食べる。

「ケーキを食べたら、次は農地を散策するわよ」

私達はケーキを食べ終え、代金を支払った。そして、農地に向かった。

「此処が農地よ。農作物を生産する場所よ。土が汚れているか確認しなさい」

「「「汚れていない」」」

「これで旅のエルフの話がでたらめだと証明されたわね。あなた達、人の話を信用するのは悪い事じゃないけど、実際に自分で確かめる事も大事よ」

「「「分かりました。私達、留学します」」」

「それじゃ、エルフの国に戻るわよ」

≪スキル転移発動≫

私達はエルフの国に戻った。

「留学の準備をしてきなさい。また人間の国に転移するから」

「「「よろしくお願いします」」」

「こちらこそ、よろしく。あなた達の名前を教えてくれない」

「私はノゾミです」

「私はカナエです」

「私はタマエです」

(ノゾミ、カナエ、タマエ。望み叶えたまえ。とても古いけど、欽どこ?)

留学の問題は解決した。しかし、旅のエルフの正体は。何故、地球の事を知っているのか。でたらめを言った理由は。何一つ解明されていない。謎だらけの事件だった。

次回は真琴が神殿を罵倒する話です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ