真琴、国王と意気投合する。
真琴が国王と意気投合する話です。
「マコト、知り合いを連れて来た」
ショウサイが遊びにやって来た。
「いらっしゃい、ショウサイ。待っていたわ。こちらの人が知り合いね。初めまして。マコトです」
「本当に会話するんだな。初めまして。メイクンだ」
「メイクン。素敵な名前ね。故郷で優秀なお殿様って意味の言葉よ」
「お殿様?どういう意味だ」
「この国だと王様って意味よ。つまり優秀な王様って事ね」
「マコト、知っているのか」
「知っている?何の事」
「何でもない。気にするな」
「変なショウサイ」
「マコト、宰相が来たの。今、行くわ」
ホウマさんが出迎えに来た。
「陛下」
ホウマさんが大声で叫んだ。
「陛下って、国王の事よね」
私はメイクンさんを見つめた。
「つまり、メイクンさんって国王なの」
「バレてしまったか。改めて、挨拶しよう。ルーン王国の国王メイクンだ」
「し、失礼しました。国王様。マコトと申します」
「私の時と態度が違うな」
「当たり前じゃない。たかが宰相のあなたと国王様を同じにするわけないじゃない」
「それはそうなんだが。なんとなく納得出来ない」
「マコト、余の事も宰相と同じ態度で接してくれ」
「後で不敬罪とか言いませんか」
「言わん。だから安心しろ」
「他の人達が言う事はありませんか」
「余がそんな事は言わさん。誓ってもいい」
「分かりました。それでは遠慮なく。メイクン、会えて嬉しいわ。これから、よろしく」
「お前、本当に遠慮が無いな」
「うるさいわね。それより、何でメイクンを連れて来たのよ」
「お前の事を陛下に話したら、興味を持たれてな。連れて行けと我が儘を言われてしまったんだ」
「あなたが悪いんじゃない」
「すまん」
「本当に二人共、意気投合しているな」
「メイクン、からかわないで」
「マコト、いつまで陛下を玄関先に立たせておくつもり。早く居間にご案内しなさい」
ホウマさんに叱責されてしまった。
「マリアさん達は」
「部屋に閉じ籠っているわ。恐れ多いって」
「皆、意外と小心者なのね」
「あなたが異常なのよ。少しは自重しなさい」
「メイクン、ゴメン。後で注意しておくわ。挨拶に来ないなんて、不敬罪だって」
「やめなさい」
「気にするな。余はマコトに会いに来たのだ」
「嬉しいわ。メイクンは忙しいだろうけど、時間があったら、いつでも遊びに来てね」
「やめろ。そんな事を言ったら、陛下は毎日でも来るぞ」
「大袈裟ね。毎日なんて来れるわけないじゃない。メイクンは国王様なのよ」
「お前は陛下の事をよく分かってない。陛下はものすごく我が儘なんだ」
「ショウサイ、不敬よ」
「構わん。余が我が儘なのは自覚している」
「マコト、陛下ともすっかり意気投合したわね」
ホウマさんが疲れた表情で呟いた。
「二人共に、また来てね」
「必ず、来るとも。約束する」
「ああ、またな」
「バイバイ、メイクン、ショウサイ」
「「バイバイ、マコト」」
次回は真琴がドライアドに進化する話です。




