真琴、王宮に引き渡し要求される。
真琴が王宮から引き渡しを要求される話です。
「ドロシーさんがギルド本部に転属したそうよ。あなた達、本格的に王都で冒険者活動しなさい」
ホウマさんがとんでもない提案をしてきた。
「お断りします」
マリアさんが拒否した。
「いいから、聞きなさい。これはあなた達の為に提案してるのよ。近いうちに王宮や神殿から何らかの接触があるわ。王都に居れば、素早い対応が出来るわ。私も助けやすいし。それに、全員が家族と不仲でしょう」
「私は不仲じゃありません」
「私も違います」
「私も違う」
セイラさん達は否定する。
「マコト、どう思う」
ホウマさんが私に振ってくる。
「何で、私に聞くんですか」
私はホウマさんに抗議した。
「あなた、気付いているわよね。セイラ達の秘密に」
セイラさん達が視線を私に向ける。
「何の事ですか」
私は惚けた。
「惚けるのは、やめなさい」
(全てお見通しか)
「分かりました。私の負けです。セイラさん達、地球からの転生者ですよね」
「「「何の事」」」
セイラさん達がハモりながら否定した。
「セイラさん達も、惚けるのは、やめましょう。三人共、たまに地球の言葉を使いますよね。私も転生者ですから、誤魔化せません。ホウマさんもですよ」
「やっぱり、バレていたのね」
ホウマさんはあっさり認めた。
「あなたも転生者なの」
「信じられない」
「全然、気付かなかった」
「本当に気付かなかったの。私も結構、使った筈よ」
「多少、デメリットはあるけど。メリットの方が大きいわよ」
ホウマさんがもうひと押しする。
「私は皆がいいなら、反対はしないわ」
「私も」
「右に同じ」
「私は嫌です」
マリアさんが拒否を続けた。
「家族の事。それなら、問題無いわ。あなたの家族は辺境で一年間の強制労働になったわ」
ホウマさんが爆発発言をした。
「何故、知っているんですか」
「あの時の警備官が教えてくれたわ」
「分かりました。私も反対しません」
マリアさんが渋々折れた。
「決まりね。それじゃ、あなた達に使い魔を造ってあげる。どんなのがいい」
「私は治癒魔法が使える小さな女の子がいい」
「私は治癒魔法が使える小さな男の子がいい」
「私は治癒魔法が使える黒猫がいい」
「私は攻撃魔法が使える妖精がいいです」
「私は要りません」
「マリア、遠慮はやめなさい」
「本当に要りません」
「私が決めるわ。マコトと同じ攻撃魔法が使える妖精にするけどいいわね」
「分かりました。それでいいです」
「マスター、来客です」
「来客。誰かしら」
「ミイヤ様です」
「ミイヤ!あの女が何の用なの」
「王宮からの使者らしいです」
「「「「「王宮」」」」」
「早速、手を打ってきたわね。此処に通して」
「かしこまりました」
「ホウマさん、お久しぶり」
「用件は何なの」
「相変わらず、せっかちですね」
「余計なお世話よ」
「勿論、そこの魔物の事です。それを王宮に引き渡して下さい。出来る限りの報酬は出すそうです」
「お断りよ」
「理由をお聞きしてもいいですか」
「マコトの事をそれ呼ばわりする連中に大事なマコトは渡せないわ」
「そんな理由で王宮の要求を拒否するのですか」
「私にとっては、そんな理由ではないの」
「後悔しますよ」
「交渉の次は脅迫。王宮の使者も地に落ちたものね」
「失礼します」
使者の女は退出した。
「ホウマさん、いいんですか。使者の女性、怒っていましたよ」
「構わないわ。あんな女。ミラー、玄関に塩を撒いておきなさい」
真琴が神殿と対立するきっかけの話です。




