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薬草に転生しました。世界樹に進化します。  作者: 神無月蓮晃
第四章【新大陸】
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ヤゴチエ、獣人族の王に勧誘される。

ヤゴチエが獣人族の国王に勧誘される話です。

「待ちな。此処から先は俺達の縄張りだ。通りたかったら通行料を払いな。代金は有り金全部と女達全員だ」

獣人族の国に入った途端に盗賊に絡まれた。

「やっぱり、出てきた」

「お約束通りの展開ね」

「ラノベじゃあるまいし」

「鬱陶しい」

「解剖されたいの」

「半殺しにされたいのかな」

「いい年して恥ずかしくないの」

「親の顔が見たい」

「忠告しておく。この女達を怒らせない方がいいぞ」

私達は盗賊達に忠告した。

「おい。聞いたかよ」

「女の癖に粋がりやがって」

「俺達を舐めてんのか」

「お仕置きが必要みたいだな」

「たっぷりと可愛がってやるぜ」

私達の殺気に盗賊達は気付いていないようだ。

(本当に鬱陶しい)

《スキル万能(麻痺)発動》

「「「「「体が動かない」」」」」

「さてと解剖するわよ」

ラムが解剖用のメスを懐から取り出して、盗賊達の顔に突き付けた。

「半殺しの時間だ」

麻香緒が指をボキボキと鳴らして、近付いていく。

「「「「「ヒィィ」」」」」

「馬鹿な奴らだ。人が親切で忠告してやったのに」

ラムに全身を切り刻まれた。

麻香緒に四肢の骨を砕かれた。

最後に大木に吊るされた。


「此処は我々獣人族の王城のある集落だ。余所者は直ちに立ち去れ」

いきなり退去を言い渡された。

(強行突破するべきか。退去するべきか。どうしようかな)

「俺に任せてくれ」

ヤゴチエが前に出ようとする。

「「「「「「「「却下」」」」」」」」

全員が却下した。

「何でだよ」

ヤゴチエが却下の理由を聞いてきた。

「貴方、鳥人族での事を忘れたの」

鳥人族での失敗を指摘した。

「分かったよ」

ヤゴチエは渋々引き下がった。

「私達は旅の冒険者です。爬虫類族の族長からの伝言をお伝えに来ただけです。それが済めば、この集落を通り抜けるだけです。何とか通してもらえませんか。お願いします」

私は丁寧に頼み込んだ。

「駄目だ。どうしても通りたかったら、お前達の力を見せろ」

獣人が奇妙な事を言った。

「力を見せろとは。どういう意味ですか」

私は聞き返した。

「我々の王とお前達の代表が闘い、お前達が勝利すれば通してやる」

決闘を挑まれた。

(獣人らしいわね)

「分かりました。その条件を呑みます」

私は条件を呑んだ。


「お前達が挑戦者か。ずいぶん貧弱だな」

大きな熊獣人が現れた。

(さすがは獣人族の王ね。デカイわ)

「俺は獣化魔法が使える。任せてくれ」

「「「「「「「「却下」」」」」」」」

「今度は失敗しない。信じてくれ」

ヤゴチエが懇願した。

「皆、どうする」

「意気込みは認めるけど」

「意気込みだけでは勝てないわよ」

「闘うところを見てない」

「負けたら解剖する」

「実力が分からない」

「本当に勝てる」

「絶対に勝てる」

全員がツッコミを入れた。

「絶対に勝つ」

ヤゴチエが勝利宣言した。

「分かった。任せるからには絶対に勝ちなさい」

ヤゴチエに任せる事にした。

「獣化魔法ビーストチェンジ」

ヤゴチエが虎に変化した。

「本当の虎に変身した」

「伝説の神獣人様なのか」

「信じられない」

「実在していたのか」

(伝説の神獣人様。またなの。いい加減にしてよ)

私達はヤゴチエを睨み付けた。

「神獣人様、是非、我々の王になって下さい」

獣人族の王がヤゴチエに嘆願してきた。

「断る」

「何故ですか」

「俺が神獣人ではないからだ。そもそも神獣人って何者なんだ。逆に教えてくれ」

「我々獣人族の伝説です。本当の獣に変身出来る人物は神の使いであると」

「神なら本人がそこに居るぞ。一番小さい幼女は世界樹という神の一種族だ。俺は彼女に仕えている。そういう意味では神の使いだ。だが俺は神獣人ではない。キメラと呼ばれている複数の種族が融合した生物だ。その証拠を見せてやる」

〈鳥化魔法バードチェンジ〉

隼に変化した。

〈龍化魔法ドラゴンチェンジ〉

龍に変化した。

〈人化魔法ヒューマンチェンジ〉

人間に変化した。

〈獣化魔法ビーストチェンジ〉

虎に変化した。

「これで分かったか。俺は神獣人ではない」

「いいえ。貴方は神獣人様に間違いありません。お願いします。王になって下さい」

「俺にはこの少女達をとある場所に送り届ける使命がある。それが終われば考えてもいいが」

(私達を口実に使ったわね。それに私の正体をばらしたわね。覚えていなさいよ)

「とある場所とは何処ですか」

「それは神界の機密事項だ。教える事は出来ない。我々は急いでいる。この集落を通り抜けさせてくれ」

「分かりました。お通り下さい」

「闘いはしなくて良いのか」

「神獣人様と闘いなんて不敬な真似は出来ません」

「そうか。遠慮なく通り抜けさせてもらう」

〈人化魔法ヒューマンチェンジ〉

人間の姿に戻った。

「それから爬虫類族の族長からの伝言がある。爬虫類族が獣人族と交流を深めたいらしい。口添えを頼まれた。交流を深めてもらうのは無理か」

「神獣人様のお言葉なら我々は喜んで従います」

「宜しく頼む。それでは去らばだ」

私達は足早に集落を通り抜けた。


「一応、上手くいったわ。ヤゴチエ、ご苦労様。でも私達を口実にしたわね。私の正体もばらしたわね。お仕置きが必要みたいね」

次回は魔族の国の話です。

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