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薬草に転生しました。世界樹に進化します。  作者: 神無月蓮晃
第四章【新大陸】
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真琴、昆虫族の王子に求婚される。

真琴が昆虫族の王子に求婚される話です。

「此処から昆虫族の国なのよね。皆、スルーしない」

私はスルーする事を提案した。

「駄目よ。貴女、虫が怖いだけでしょう」

「臆病者」

「弱虫」

「意気地無し」

「大人の癖に子供みたい」

「いい年して情けない」

「いい加減に諦めなさい」

「駄目だ。爬虫類族の族長に伝言を頼まれただろう」

全員に反対された。


「それ以上、王城に近付くな」

(虫が出た。しかも蜘蛛だよ。ワーストスリーの蜘蛛だよ)

「私達は旅の冒険者です。爬虫類族の族長に頼まれた伝言をお伝えする為に来ました。女王様にお目通りをお願いします」

真っ青になっている私に代わって、マリアが謁見のお願いをした。

「暫く其処で待て」

衛兵が上官の指示を仰ぐ為に王城の奥に向かった。


暫くして衛兵が戻って来た。

「謁見室まで案内する」

謁見室まで案内された。

ようやく落ち着いてきた。


「私が昆虫族の女王イラフタバよ。お前達が爬虫類族の族長に伝言を頼まれた者達ね。人族のようだけど。何故、人族のお前達が伝言を頼まれたの」

(蝶が女王なんて珍しいわね。蟻か蜂だと思っていたのに)

「女王陛下、初めまして。私はマコトと申します。私達は旅人です。爬虫類族の国に立ち寄った時、爬虫類族と鳥人族が戦争中でした。その戦争を停戦させるお手伝いをさせて頂きました。その縁で伝言を頼まれました」

「それで伝言の内容とは何です」

「爬虫類族は昆虫族との交流を望んでいます」

「交流ですか。難しいわね」

「分かりました。爬虫類族の族長にはそう伝えます」

「ずいぶんあっさりと諦めるわね」

「私達は伝言を頼まれただけです。交渉に来たわけではありません」

「確かにそうね。伝言はそれだけなの」

「はい」

「母上、その者達が爬虫類族の使者なのですか」

「アリイラフタバ、謁見室では女王陛下と呼びなさい」

(母上って呼ぶ事は王子なのかな。それとも王女)

「申し訳ありません。女王陛下」

王子が心のこもっていない謝罪をした。

「王子としての自覚が足りませんよ」

(王子か)

何故か王子が私を見つめている。

「美しい。そなた、私の妃となれ」

王子がとんでもない爆弾発言をした。

(これって求婚よね。冗談じゃない。虫と結婚なんて絶対に嫌よ)

「アリイラフタバ、馬鹿な冗談を言うのはお止めなさい」

女王が王子を叱責した。

「冗談ではありません」

王子が反論した。

「勿論、承諾するよな」

王子が迫って来た。

(近付かないでよ。気持ち悪い)

「殿下、お待ち下さい。彼女は俺の婚約者です」

今度はヤゴチエが爆弾発言をした。

(助けてくれるのは有難いけど、婚約者って何。貴方、ロリコンだったの)

「決闘だ。勝った方がこの女と結婚出来る」

王子が叫び声を上げた。

「お断りします。彼女は物ではありません」

「軟弱者。それでも男か。決闘は私の勝ちだな」

「いいえ、アリイラフタバ、お前の負けです」

女王陛下が王子の負けを宣言した。

「母上、何故、私の負けなのです」

「その者の言う通りです。人は物ではありません。心が有るのです。お前は愛情でも、優しさでも、負けています」

「母上、そんな」

「二人共、アリイラフタバが迷惑を掛けました。私からも謝罪します。交流の件、前向きに検討してみます」

「「ありがとうございます」」

「二人共、息がぴったりなのね。とてもお似合いよ。お幸せに」

(違います。こんなロリコンなんか婚約者じゃありません)

(違う。こんな幼女なんか冗談じゃない)

王子がヤゴチエを憎悪の視線で睨んでいた。


私達は王城を退出して獣人族の国に向かった。

(これで虫を見なくて済むわ)

私は安堵した。

それは甘い考えだった。


「その男と幼女は置いていってもらおう」

私達は複数の昆虫族に取り囲まれてしまった。

(また虫が湧いて出た)

《スキル万能(多重探知麻痺)発動》

虫なんか見たくないので一気に麻痺させた。

(あの虫王子の差し金だろうけど、虫なんかこのまま放置しておこう)

本来は尋問するのだが放置する事にした。

ヤゴチエが獣人族の王に勧誘される話です。

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