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薬草に転生しました。世界樹に進化します。  作者: 神無月蓮晃
第三章【神聖ダーク帝国】
111/129

幽霊船との遭遇。

真琴が夢の世界を救う話です。

「霧が随分深くなったわね。あれが出て来るかもしれない」

「あれって何ですか」

「お約束の幽霊船よ」

「やめて下さい」

ヨシノが抗議してきた。

「もしかして怖いの」

「違います」

珍しくヨシノが怖がっている。


「変な船が接近して来るわよ」

「まるで沈没船みたい」

「本物の幽霊船かもね」

「面白そう」

不気味な船が接近して来る。

《スキル万能(探知)発動》

「人の気配はしないわね」

「ヨシノ、一緒に調査しよう」

ソメイが調査を提案した。

「嫌よ。調査なんて絶対にしないからね」

ヨシノが猛烈に拒否した。

「取り敢えず、私が調査して来る」

《スキル万能(高速飛翔)発動》

私は船に乗り込んだ。

甲板には何の異常も無かった。

船内に移動した。

船内にも異常は無かった。


(体が動かない)

体が麻痺したように動けなくなった。


「船が急に反転したわよ」

「凄い速度で離れていく」

「船が消えていく」

船が霧の中に消えてしまった。


(申し訳ありません)

突然、念話が入った。

どうやら女性らしい。

(貴女は誰なの。名乗りなさい)

(私はレム。夢の精霊です)

(その夢の精霊が何の用なの)

(世界樹の貴女にお願いがあります。私達を助けて下さい)

(随分、図々しいのね。人の体の自由を奪っておいて)

(強引だったのは認めます。それだけ切羽詰まっているのです)

(取り敢えず、体を自由にしてくれない)

(分かりました)

体が自由になった。

(それでお願い事の内容を説明してくれる)

(お願いを引き受けてくれるのですか)

(慌てないでよ。内容次第よ)

(実は一匹のばくが異常進化してしまい、自ら食糧の悪夢を造り出したのです。このままでは夢の世界の秩序が保てません。どうか獏を退治して下さい)

レムが事情を説明してくれた。

(内容は理解したけど。自分達で解決して欲しいわね)

(私達では獏を退治できないのです)

(分かったわ。引き受けるわよ。獏の居る場所に案内してくれる)

(はい)

私達は夢の世界に転移した。


(あれが獏です)

巨大な獏が悪夢を喰らっていた。

(弱点を教えてくれる)

(弱点は有りません)

(弱点は無しか)

《スキル万能(大邪眼)発動》

巨大魔物討伐用のスキル大邪眼を発動させた。

獏は簡単に絶命した。


(ありがとうございます。これで夢の世界は救われました。お礼に夢見の靴を差し上げます。この靴を装着すれば夢の世界と現世を転移出来ます)

(またお願いごとをするつもりじゃないでしょうね)

(違います。純粋にお礼のつもりです)

レムは慌てて否定した。

(視線を合わせようとしないという事は図星みたいね)

(本当です。信じて下さい)

(分かったわよ)

靴を受け取り、装着した。


私は現世に戻った。

皆から心配をしたと、怒られ、泣かれ、説教された。

次回は鉱石人と接触する話です。

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