神聖ダーク帝国の樹立。
ミラーがダークエルフの国家を樹立する話です。
「ベアーキメラ、イーグルキメラに竜人帝国を、タイガーキメラ、ホークキメラにルマ二アを、ウルフキメラ、ファルコンキメラに妖精の国を、スネークキメラ、クロウキメラにエルフの国を、アントキメラ、スパイダーキメラ、ドラゴンフライキメラ、バタフライキメラ、ホーネットキメラ、マンティスキメラ、コックローチキメラにルーン王国を襲撃させろ」
「何だ。あんな大きな熊の魔物は見たことが無いぞ」
「鷲の魔物も居る」
「逃げろ」
ベアーキメラとイーグルキメラが竜人帝国を襲撃した。
「熊の魔物と鷲の魔物の襲撃だと。直ちに軍を討伐に向かわせろ」
「大型の虎の魔物と鷹の魔物だ」
「あんな魔物が存在したのか」
「信じられない」
タイガーキメラとホークキメラがルマ二アを襲撃した。
「虎の魔物と鷹の魔物がルマ二アを襲撃してくるというのか。兵を出撃させろ」
「ヤゴチエ団長、虎の魔物が襲って来ました」
「退治しろ」
ヤゴチエが団長をしている自警団がタイガーキメラと戦っている。
(このキメラはクラークの仕業か。あのマッドサイエンティストめ。覚えてやがれ)
「大きな狼の魔物と隼の魔物よ」
「コスモス様とロゼ女王に知らせないと」
「急ぐわよ」
ウルフキメラとファルコンキメラが妖精の国を襲撃した。
「大きな狼の魔物と隼の魔物の襲撃ですって。トレント達に討伐させます」
「お母さん、大きな魔物だよ」
「退治しても良いよね」
「二人共、慎重に戦いなさい」
サクラと双子もウルフキメラと戦っていた。
「見ろ。蛇の魔物と鴉の魔物だ」
「あんな大群なんて。皆、殺される」
「この世の終わりだ」
スネークキメラとクロウキメラがエルフの国を襲撃した。
「蛇の魔物と鴉の魔物が攻めて来ただと。衛兵を向かわせろ」
「蟻の魔物よ」
「蜘蛛の魔物が迫って来る」
「巨大な蜻蛉が飛んで来る」
「蝶の魔物もよ」
「蜂だって居る」
「蟷螂までも居る」
「嫌だ。あれってコックローチじゃないの」
「多種の昆虫の魔物の襲撃だと。直ちに騎士団を派遣しろ」
蟻、蜘蛛、蜻蛉、蝶、蜂、蟷螂、コックローチのキメラがルーン王国を進撃した。
「虫の魔物の大群。しかもコックローチ(ゴキブリ)まで襲撃して来るなんて冗談じゃない。私は絶対に行かないわよ」
私は討伐の依頼を断固として拒否した。
「泣き言はいいから。早く行くわよ」
しかし、マリア達に強制的に討伐に参加させられた。
「嫌だ。虫が、コックローチが、黒い悪魔があんなにいる。気持ち悪い」
私は真っ青になり、震えていた。
「虫を見るのが嫌なら、さっさと魔法で討伐しなさい」
マリアに激しく叱責された。
〈多重探知攻撃魔法マルチプルサーチファイヤー〉
最初にコックローチを討伐した。
本当は凍結魔法の方が効くのだが、死骸を見たくないので燃焼魔法を使用した。
そして、蟻、蜘蛛、蜂、蟷螂、蜻蛉、蝶の順に次々と討伐していった。
「蛇と鴉か。虫じゃなくて良かった」
「狼と隼か」
「虎と鷹か」
「熊と鷲か」
次にエルフの国、妖精の国、ルマ二ア、竜人帝国の救援に向かった。
ルーン王国の被害は最小限で済んだ。
しかし、エルフの国、妖精の国、ルマ二ア、竜人帝国の被害は甚大だった。
新たな勧告が伝えられた。
その内容はダークエルフの国家の存在を認める事。その証として元昆虫王国の国土を譲渡する事。同盟を結ぶ事。以上の三件の要求を承諾した国には新たな攻撃をしない事を確約するというものだった。
「私はこの要求を承諾する事にしました」
「我も同意見だ」
「余も承諾しようと思う」
妖精の国、ルマニア、竜人帝国が要求を承諾する意向であり、連合軍を脱退する事になった。
連合軍はルーン王国、エルフの国、魔人の国の三国だけになってしまった。
「諸君。妖精の国、ルマニア、竜人帝国がダークエルフの国家の存在を認め、ルマニア、竜人帝国が国土を譲渡した。遂にダークエルフの国家が樹立されたのだ。国名を神聖ダーク帝国とする」
ミラーが神聖ダーク帝国の樹立を宣言した。
「ヤゴチエ、急にどうしたの。その子供達は誰なの。もしかして、貴方の子供」
「ふざけるな。俺は独身だ。この子達は農園で働いている子供だ。ルマニアが組織に降伏したので避難して来た。俺は裏切り者だからな。どんな報復をされるか分からん。悪いが暫く匿ってくれ」
ヤゴチエが事情を説明してくれた。
「分かった。家主に頼んであげる」
「勿論、良いわよ。匿う代償に敷地内にある家庭菜園を手伝ってもらうけど」
ホウマは快諾してくれた。
その夜。私とヤゴチエの関係を執拗に質問された。
次回はミラーが空中神殿を手に入れる話です。




