真琴、王都に向かう。(3)
真琴達が王都に向かう話の続きです。
「皆さん、明日の昼には王都に到着するわよ。それと今夜は野宿ですよ」
ドロシーさんが皆に野宿を伝えた。
「「「「「えぇ~!野宿」」」」」
全員がハモった。
「反論は受け付けません」
「この辺がいいわね。皆さん、ここで野宿をします」
私達は野宿の準備を始めた。
深夜。私は誰かが近づいてくる気配を感じて、目を覚ました。
「マリアさん、誰かが近づいてくるわ。皆を起こして」
私は隣で眠っているマリアさんに伝えた。
「旅人じゃないの」
「違うわ。足音をさせずに近づいてくるもの」
「分かったわ。皆、起きて。不審者が近づいてくるわ」
マリアさんが全員を起こした。
《スキル探知発動》
【十二の反応】
「全部で十二人もいます」
相手の人数を伝えた。
「一人で四人がノルマね」
セイラさんがノルマを伝えた。
(あれ、セイラさんが地球の言葉を知っている)
「セイラさん、ノルマって言葉を知っているの」
「それが、何なの。今は不審者に意識を集中しなさい」
セイラさんは動揺している。
(怪しい。セイラさんが地球の言葉を知っているなんて)
「行くわよ」
「分かった」
「オッケ~」
(あれ、ラムさんも地球の言葉を知っている)
三人が不審者に向かう。
「「ぎゃぁぁぁ」」
不審者全員を捕縛した。予想通り、盗賊だった。
「あなた達のアジトはどこ」
ミオさんがアジトの場所を白状させている。
(やっぱり、ミオさんは地球の言葉を知っている)
盗賊達は簡単にアジトの場所を白状した。
私達はアジトの金品を全て押収した。
盗賊達は縛り上げて、その場に放置した。
王都の警備官に知らせて、後始末させる事にした。
昼前。私達は王都に到着した。
まずは警備官に盗賊の事を知らせ、押収品を渡した。
次に昼食をして、宿を予約した。
最後に冒険者ギルド本部に向かった。
「お前達が偽りの報告をした不届き者か」
監察官が、いきなり言いがかりをつけてきた。
「偽りではありません」
ドロシーさんが反論した。
「なら、証拠を見せろ」
「分かりました。マリアさん、頼むわ」
「マコト、監察官に挨拶しなさい」
私は監察官の前に進んだ。
「初めまして、監察官。トレントのマコトです」
私は初対面の挨拶をした。
「トレントがしゃべった」
監察官は驚愕し、目を見開いた。
「監察官、お分かりいただけましたか」
ドロシーさんが勝ち誇った態度を取った。
「信じられん。何か仕掛けがあるのだろう」
監察官は信用しなかった。
「では、ご自分で確かめて下さい」
「私の名前はタウガイだ。私の名前を復唱してみろ」
「私の名前はタウガイだ」
「此処は王都の冒険者ギルド本部だ。復唱してみろ」
「此処は王都の冒険者ギルド本部だ」
「本当のようだな。疑って悪かった。許してくれ」
監察官が謝罪してくれた。
「構いません。信じてもらえて嬉しいです」
「監察官、特別保護指定生物を認定して貰えますね」
ドロシーさんが認定を要求した。
「分かった。認定しよう。手続きに一週間程かかる。それまで、王都に滞在してくれ。その間、観光でもすればいいだろう」
次回はラムの師匠に会う直前までの話です。




