◆ 裏話・設定
こちらはネタバレを含む裏話や設定です。
お気をつけください
ここまで読んで頂き、誠にありがとうございます。
拙作はそもそも、私が高校時代に書いていたお話です。しかし当時は、知識量や技量不足を感じて、書くことを断念致しました。
そこから何年も経過してしまいましたが、こうして形になり、皆様の目に見ていただけた事を大変嬉しく思います。
この場をお借りして、読んで頂いた皆様に深く感謝致します。
ありがとうございました!
りと
以下、過去の設定を含む個別設定についてです。
○カラム
元々は彼が主人公のお話でした。もっと正確に言うと、フィリア視点で進むカラムが主人公のお話、という形でした。
性格は偉そう、ひねくれてる、素っ気ない。その割に目についたものが良くも悪くも気になる。書いていて、セリフの言い回しにかなり悩む奴。
当初は森の管理人、木こりみたいな立ち位置だったのですが、書き直した今作では気がついたら王様になってました。出世したな。
カラムの二面性は森の王と元国民。
カラムの外見年齢は十代後半から二十代で、植物と共生している関係で非常にゆっくりと年を取ります。一度死んでるから時を止めるかも迷いましたが……森の王として“生きている”ので、彼もいずれは年を取ります。
カラムは森、及び植物に働きかける力を持つ。森の王として成長を促す力。成長を加速して枯れさせたのもそれ。指を鳴らすと花の香りがするのはオプション。
⚫エガリエル・バスティーユ
バスティーユ家三男。元々身体が弱く、七年前に死んでいる。勉強が嫌い。
エガリエルは今作になってから出来た子になります。元々彼は国の出身ではありましたが、病弱だったり死んでたりってなってなかった。
兄妹も居ないし、孤児で、先代の木こりの役割を継いで森に住んでいた……のでしたが、いつの間にか、頭の良い家系の坊っちゃんになってました。出世したな(二回目)
○ルノ・アレスベルト
最年少の騎士団長、世話焼き、お節介、いつ寝てるのか不明、王命は大事、滅茶苦茶腕が立つ。多分、当初から一番キャラクター設定変わってないです。
飄々としてて、周りもよく見てて、世話焼きで……と、かなりの完璧星人で、私は一番人間味ないなと感じてます(笑)
こんな、何でも出来る奴がいてたまるか。
ルノの二面性は騎士団長と王の犬。一人の統率者、指揮官として動く一方で、国王の憂いを晴らすためなら、手段を選ばない妄信的な部分があります。
ルノがキーグに連れられて、宰相の元で一通りの話を全て聞いたとき、カラムがいると国が森に襲われるのではと危惧しました。同時に、国王自ら言った「彼を守って欲しい」という言葉に従うには、どちらが正しいのか迷ってました。
○フィリア=ローロリア(フェリシアンナ)
元々はカラムとダブル主人公みたいな立ち位置でした。
過去の設定では戦争孤児で、姉が一人。病に倒れた姉の薬になる植物を得るために、悪い大人に騙されて、踏み入れてはいけない森に入っていった……みたいなお話でした。
多分、この子の姉の病がエガリエルに行ったんだと思います。
今作になって一番立場が変わりました。
二面性は人懐こいフィリアと戦士のフェリシアンナの多重人格。
フィリアは明るい性格で、人脈を作るのを得意としてる。対して、フェリシアンナは自分を受け入れてくれたルノと、同じような立場のレスラト以外に信用を置いていない戦士です。
暗殺者というより、私の中ではゲリラ兵のイメージです(何が違うのか)
○セラン
今作の本編では、あまり元気一杯の彼を書いてあげられなかったのが少々心残りです。
セランの二面性は厄災ゆえの破壊衝動と、人になりたい気持ち。
元来は食欲くらいしかない動物に近い存在ですが、カラムが心を育てた為に、人でありたいという気持ちから、行動に大きく矛盾が出る形になりました。
初期設定は人の姿ではなくて、もふもふの森に住む動物の姿で、肩乗りピカチ――――ペットみたいな感じでした。
○レスラト
結構出番あったのに、あんまり掘り下げてあげられなかった気の毒なやつ(単純にキャラクターが多すぎただけですが)
彼の原型は、人食いの森に住む森の王信仰の戦闘部族があった頃の名残です。
人食いの森には、いくつも森の王信仰の部族がありました。森のどこかにあるという、森の王の樹と森そのものを守るための部族。
王国とも対立していて、自分達の部族以外の人間は、見つけたら刈り取って森の王に供物として祭壇に捧げる。そんな人達。
今作のレスラトは、地方の部族と国出身のハーフで、国にない肌の色をしている為に、周りに敬遠されていた過去があります。
国出身の親に連れられて王国に来たものの、彼だけが鼻摘みもの。しかし部族の方にも行こうにも受け入れて貰えず、王国からは部族との争いをしない約束代わりに引き受けられた。
王国に引き受けられたと言ってもいる場所が有るわけなく、不貞腐れていたところをルノに拾われた。騎士団に入ると武芸の才に秀でていて、頭角を示した。
という過去でした。その為、国の都合で使われる事や傍目と違うから除け者にする事に対して、非常に不愉快に思っていて、それ故にカラムに同情的な部分がありました。
書く機会持てなかったので、こちらで供養。
○国王 ギルフォビオ・ゼスガルグ
この人はわりと昔から居たけど、以前はもう少し傲慢な王様の予定でした。部族が住んでいようが、あの資源溢れる森は我が国のもの、みたいな。
二面性は国王と父性。国の頂点として国の利益を追及しないといけない立場である一方で、失った旧友の子供たちの事がずっと気になっていた心配性。
故人のバスティーユ家当主とはとても親しく、学生の頃から旧知の仲。その関係で、バスティーユ家の離散に大層心を痛めていた。
○宰相 シグムント
今作から増えた人。ちょっとした脇役だった筈なのに、思いの外陰謀部分で前に出てきた。
シグムントの二面性は策略家と苦労人。
国のため、国王の為にあれこれ動いているのだけれど、必ずしもそれがいい出来事だけで終わっている訳ではない。
バスティーユ家の離散のきっかけを作った人。
医療面の発展を進めようとした反面、バスティーユ家の生み出す利益が、国王の権威を脅かす可能性が大いにあったために潰す事にした。
特に、歴史あるこの国の古くからの驚異である森を御す力は、前線を軍が率いるよりも効果的だとなってしまった時を恐れた。戦将軍としての功績を持つギルフォビオには、戦わず御する力をバスティーユ家が持つようになると、ギルフォビオに不利な力だと判断した。
その為、国民の心をバスティーユ家から離すために、バスティーユ家は非人道的実験を行うおぞましい一家だとし、離散させた。
いつだって大きな利益を追及する傾向にあるので、敵が非常に多い。でも別に本当は、誰かを貶めたい訳ではない。バスティーユ家当主と長兄は苦悶の末、仕方がなかった。
○キーグ
快楽の暗殺者。自分が楽しいと思えるかどうかが、仕事選びの基準。
適当な反面、注意深く周りは見ている。
二面性はまさに適当と慎重。一番世渡り上手は彼。
頭はいいのに迂闊なメイニーの事を大層気に入った(面白くて)
本当はキーグとメイニーの掛け合いももっと掘り下げてあげたかったですが、機会が無かったので断念しました。
どこかで書きたいです。
○メイニー・バスティーユ
バスティーユ家末っ子の長女。家が離散した当時は十歳。
生計を立てるために城の下女として働けているのは、国王の計らいであることは知らない。
地方の本家は城の管理になっていて、城下にある屋敷だけは唯一彼女の管理下。
普段は平民として市勢に紛れて熱心に働き、噂を聞き、情報収集に勤しんでいる。一方で、わずかに残された帰る場所を守り、どうにか兄バニエルと接触出来ないものか奮闘している。
下女として働いている時は、噂が大好きな仕事熱心な平民として働く。女主人として振る舞うときは、五才ほど大人びて見える。
二面性は貴族と平民。
多分、一番彼女が若くして苦労している気がします。
○バニエル・バスティーユ
バスティーユ家次男。高い学力に鋭い観察力、理論を考える事も新しいものを知ることも、興味しかない。
二面性は関心と無関心。好き嫌いの振り幅が一番極端。関心がないものには非常に冷淡。
長兄カストロフの事をとても慕っていたが、頑なに自分にも実験の手伝いをさせてくれなかった事を少し恨んでいる。でも同時に、そうしなければいけなかったと理解もしている。
カストロフ以上に頭が回る人は居ないと確信してる。
責任感とか使命感とかそういうものは持ち合わせていなく、新しい知識に触れられる打算だけで城の禁書庫牢にいる。やろうと思えば牢も簡単に破れる。
今作一番の自由人。
○ウィリアム(ウィル)
騎士団四番隊の若い青年。まだまだ未熟と言われることが多いです。
二面性は成長と背伸び。将来性は一番あります。
そこまで特筆することがないと言えばない。ごめんウィル。君の成長物語という手も考えたけど、ウィリアム目線だと大筋から見える部分が少なくて断念。
○エリオ
騎士団四番隊隊長。数少ない女性隊長。
男所帯の騎士団の中でも優秀な火弓の名手。
裏設定でいいところのご令嬢で適齢期。周りからよく結婚を仄めかされているが、当人は隊長まで上り詰めた地位を捨てたくない。
二面性は女性と男性。男だったらと思う事もある反面、女だからこそ成し得た事もあると実感してる。
実力があれば登用するルノには感謝している。
○ティミトリィ(ティム)
騎士団四番隊の古株。皆の兄貴分の立ち位置で、危なっかしいウィリアムにもよく目をかけている。
二面性は筋肉と繊細さ。筋肉と繊細(笑)
ガタイがよくて脳筋と見せかけての、気配り上手。
ありがとうございました!




