THE TUMARANAI テキトーな物語を楽しみたい人へ テンポ悪くて中身も0だ編
「マナ」
私に話しかけてきたのは友達の葵。
彼女は腰まで伸びた美しいつやの黒髪をもち、セーラー服を着ている。
そして髪は少しはねてしまっている。
そして制服のボタンは5つあり、その5つすべてがきちんとかけられている。
そして葵は長いまつげと、大きな瞳を持ち
きめ細やかな肌をしている。
そして葵はどこか幼さの残る顔つきをしている。
さらに、大人らしさも感じさせる顔つきだった。
葵の靴は右が黒のベースに金の稲妻模様が入ったもので、
左はウグイス色のベースに黄緑の稲妻模様が入っていた。
そしてさらにひざ上まである白のソックスをはいて
首には赤くて強くそうなかっこいい蛇の模様が入ったマフラーを巻いていた。
「なに?」
そういって聞き返すと葵はこう言った。
「最近どお」
最近どお?という言葉、なるほど。
大した話ではないようだ。私はちゃっちゃと答えることにする。
速く答えよう、だらだら会話を続けていてもとくにいいことはない。
だから口を動かして声を出して相手に思いを伝えて会話することにする。
私は口を動かす
ここ最近の調子を言うだけ。ここ最近の。
ここ最近と言われても
アレだ、うん。
ウン、あれだ。
アレだな,うん。
アレだな、うん。
うん、あれだ。
あれだ、あれあれ。
私は口を開けるよう脳から指示を出し口を動かし声を出させるため口を動かした。
そして声に出した。声に出したのだ。
ちょうどいいくらいの声の高さで。
音量はちょうどいいくらいでこう言った。
「普通だよ」