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23.我ら(ある意味病気な)魔導士団!!

ブックマークありがとうございます~

5月に更新するつもりが、6月・・・

今月はなるべく更新する予定です。


今回は同性愛的な表現があります。

読まなくってもこの物語に支障がないはずですので

それでも「読んでやるよぉおお~来なよカモン」という方がいらっしゃれば是非読んでいただければ幸いです。

そう俺は項垂れていた。

なぜ?なぜ?魔導士団に所属になったのか。

変わり者(変態)の巣窟と言われている・・・魔導士団に・・・


初めまして

俺の名前はデニス・ブルンスマイヤー 

竜人子爵ブルンスマイヤー家の三男でギムナジウムを卒業した18歳だ。


本来ならここにいるはずがないのだが、なぜかここにいる。


魔導士団が纏う黒いローブを着せられて


なぜかここにいる


おかしい?俺の予定では騎士団所属になっていて今頃竜人や獣人の女の子たち囲まれて


『きゃぁああデニス様素敵ぃ~』

『青い騎士服がとってもお似合いですわ~』

『そのたくましい腕で私をお守りください』

『いいえ、こんな女よりも私の方がか弱いですわ』

『私よ』

『いいえ私よ』

『わたし、私よ!!』


『あははははっ皆、俺が守ってあげるよ(白い歯をキランと光らせる)』


『はぁあああ~なんて頼りがいのある』

『身も心も捧げますわ~』

『私もなにされてもいいわ~』


『あはははははっ・・・あはははははっ・・・あははははははっ・・・・』




「デニス・・・デニス・・・デニス!!」


「はっ!!」

「なにヨダレ垂らして寝てるんだよぉ~今から団長の大事な話が始まるよ」


項垂れながらいつの間にか眠っていたようだ。

昨日は余りにもショックで眠れなかったせいだ。


なぜだ?なぜだ!!


騎士団に憧れて幼い頃から剣の修行や身体の鍛錬も欠かさずしていた。

ギムナジウムの体育の成績だってよかった。


なのになぜだ?なぜなんだ?


俺を小突いて起こした隣の男、ヘルムート・キップをチラ見する。


こいつが魔導士団なのは納得できる。

竜人男爵の次男で勉強ができるだけの・・・いや・・・俺達の中じゃ飛びぬけて魔力量が多いので将来は魔導士団と言われてた男だ。


俺も魔力量が多いといえば多いが、魔導士団に入るほどの量じゃないはずだ。


上段で小難しい話をしている団長を見る。


その横には副団長、隊長2名が並んでいる。


魔導士団 団長 ハーラルト・パスカル・マリアン・ヘルフェリヒ 45歳


竜人伯爵の次男で、この変人奇人集団をまとめ上げるこの魔導士団の良心だ。


獣人からみたら竜人の第二形態はトカゲみたいにしか見えないが、同じ竜人からみれば団長はいぶし銀の渋いイケオヤジだ。

団長にしか着れない濃紫色のローブ姿はカッコいい。


その隣の副団長 アルノルト・リヒャルト・ツァイアー 35歳


竜人公爵の長男だが家督を弟に譲り魔導士団で古代魔法の研究一筋の変わり者だ。

なぜ変わり者かというと、貴族の長男は次世代を作るため必ず女性と結婚できるからだ。


昔みたいに一妻多夫のころはそんなことはなかったが、今は一夫一妻なので女性の人口が少ないこの世界、あぶれる独身男性が多いのだ。


そうならないためにも、男は女性に振り向いてもらうため多大なる努力を強いられるのだ。

生まれたときから大事に大事に育てられた女性は、自分の願いが叶うのが当たり前で、我儘・・・いやいや自己主張が強い。


そんな女相手にするのも嫌だわといって、性格の緩やかな同性と付き合う男もいるが、やはり本能なのか自身の遺伝子を残したいのかどうなのかわからないが、結婚するために努力を惜しまない男性は多数いる。


しかし貴族の長男ならそんな努力は皆無で、黙っていても結婚できる権利を自ら放棄した副団長は変わり者といっていいだろう。


研究一筋で研究室にこもりきりなので、竜人からみればやせ細った青白い顔の男に見える。獣人にはわからないと思うが・・・・・・

副団長のローブの色は深緑色だ。



そして濃紺のローブを着てる二人の隊長


一人は竜人子爵で四男のスヴェン・ゲラルト・ベックマン

もうひとりは獣人で伯爵のレイヴット・クニークルス


獣人のレイヴット・クニークルスは魔法を無詠唱で発動させる天才だが、性格に難がありというか、俺様レイヴット様と我が道をゆく美貌の魔法使いだ。


隣のヘルムートは軽く頬を染めながら「レイヴット様尊い・・・」と囁いてる。


今でこそ一目見て男性とわかる風貌になったが、成人前は中性的で男性までも惑わせたという。


数多くの女性と浮名を流すうらやま・・・いや爛れた生活をおくってる自堕落な人だ。

女性にもてないこの魔導士団の中で異質といえるだろう。


ふとスヴェン隊長と目が合う。


え・・・

今、俺ウィンクされた?


背中から嫌な汗が出てくる。


スヴェン・ゲラルト・ベックマン 27歳


好みの男性は騎士団にいる筋骨隆々な人と言って憚らない方だ。


周りを見ると竜人と少数の獣人達。

彼らは副団長みたいに細くって青白い顔をしてる。


隣にいるヘルムートは細くはないが筋肉がついてない中肉中背の体型だ。


スヴェン隊長の好みの体型といえば、団長かレイヴット隊長か俺しかいねーじゃねーか!!

思わず自身の括約筋がキュッとなる。


「いいなぁ~デニス。レイヴット隊長の部隊になるみたいだよ~」


そうヘルムートに言われて我に返る。

今日は新人の俺たち含めて魔導士団の配置換えで、辞令が下るのだ。


レイヴット隊長の名前を聞いて少しほっとした自分がいる。


それにしても見事に分かれたな。

レイヴット隊長のところは攻撃魔法が特化した奴ばかり集められてるし、スヴェン隊長のところは錬金術が得意な奴と防御や癒しの魔法が得意な奴らばかりだ。


ちなみに俺の耳には黄色の石が付いている。

雷の属性で攻撃魔法が得意だ。


ヘルムートは白い石、光の属性で治癒魔法が得意だ。


今回の配置換えは、南方の獅子の獣人が治める国の動きが不穏だからだ。


あそこは一夫多妻なんだよな~ うらやま・・・いやいや


そう思っていると、団長とレイヴット隊長、スヴェン隊長の三人が俺に近づいてきた。


「デニス・ブルンスマイヤー」


低い声が俺の名を告げる。


「はい」


直立不動で、握った右手を心臓に持っていく。左手は後ろに回す。


これは魔導士団や騎士団の正式な礼だ。


「いや楽にしていい」

「はい、ありがとうございます」


「今回の魔導士団配属には不満があると思うが、見てわかる通り皆魔法に関しては優秀な奴らばかりだが、なにせ個性的な奴ばかりでな・・・まとめるような奴がいない・・・」

「はぁ・・・」

「この隊長ふたりも優秀だが、この団をひとつにまとめるのは難しい」


団長がそういうと、スヴェン隊長はうんうんと頷き、レイヴット隊長は我関せずと明後日の方向を向いている。というか何かブツブツ言ってる・・・何をいっているんだ?この人。


「だから有望な君にだな このカオス・・・いや個性的な奴らをまとまられる力があると思って騎士団の団長に拝み込んできてもらった次第だ。」


なんと・・・やっぱり俺・・・騎士団にいけたんじゃ・・・


「君には将来この魔導士団をまとめる団長になって欲しいと俺は考えている」

「えっ?えええええ~団長!!」

「そう・・・だから(がんばって耐えて)期待してるぞっ!!」

「はい」


そうか・・・俺・・・期待されてるのか・・・なんか頑張っちゃおうかな?


「うんうん期待してるーーー(棒読み)団長話は終わりましたよね?次は僕の話を聞いて下さい」


レイヴット隊長・・・今どうでもいいような感じで言いましたよね?


「団長には娘さんがいましたよね?あーそういえばスヴェン隊長は妹がいましたよね」


2人の顔が険しく変わる。


「おまえに娘はやらん」

「いくらレイヴット隊長の頼みでも妹は紹介できないよ」


レイヴット隊長は黙ってても女性が寄ってくるのに、自身から狩りに行くのか!だから羨ましいことができるのか?


「それに妹はまだ15歳だから・・・」

「うむ、娘も今年で10歳だ。お前にはやらんというか、どいつにもこいつにも嫁になんかやらん!!」

「いや・・・ちょっと参考に聞きたいだけだったんですけど・・・そのぐらいの女の子ってどんなものを贈れば喜ばれますかね?」


え・・・レイヴット隊長って・・・まさか まさかの?ろり?こん?


女性に贈り物をって・・・団長もスヴェン隊長も目を見張る。

気を取り戻したスヴェン隊長が訊ねる。


「レイヴット隊長・・・贈り物をしたい女の子っていくつぐらいなのかな?」

「正確な年齢はわかりませんが、12~14歳ぐらいでしょうかね?ドレスや宝石には興味がないようで・・・」


俺・・・このままこの場にいていいのかな?

席を外すに外れられない!!


「俺の娘は・・・人形なんか喜ぶが・・・あとぬりえ?」

「なるほど・・・人形か~ぬりえもいいかも」

「それじゃ子供すぎますよ。妹は花とか本が喜ぶかな」

「本か~でも字は読めないと思う」


字が読めない・・・貴族の子女ではない・・・教育機関が充実しているこの国の識字率は80%ぐらいだ。

字が読めないのは貧困層の教育を受けない人たちが当てはまる。


18年前からみればかなり治安が良くなり、孤児も減ったといわれているが、貧困層では女の子が生まれれば高く売れると人身売買が横行している。


騎士団などが取り締まってはいるが、なかなか問題は解決できてないようだが、まさか騎士団所属のアルフォンス様やエリック様が居ながら人を買ったのかと?そう顔に出ていたのかレイヴット隊長は


「いや、この国の住人じゃないから読めないんだよ。」

「じゃあ絵本とかは?絵が綺麗な絵本なら字が読めなくっても楽しめると思うよ」

「なるほどね~いいこと聞いた。じゃあさっそく買いにいかなくっちゃな~団長!会議は終わりましたよね」

「ああ・・・」

「じゃあ僕は買い物があるので帰ります。デニス後の事は頼んだ。詳しいことは団長に聞いてくれ」


レイヴット隊長はそういうと、指を鳴らし移転魔法を使った。


「あいつ・・・移転魔法使いやがって・・・」

「たかが・・・買い物に・・・移転魔法・・・」


移転魔法は物質が瞬間に移動するため多大なる魔力量を必要とするので、使えるのは王族の血族(王族は並外れて魔力量が豊富なため)だけといわれているが、稀代の天才には関係ないのか

それよりも後の事は俺に頼むって言ってなかったか?あの人!

団長をみると苦笑いしながら


「レイヴット隊長があれだから・・・頼むわデニス」

「俺も色々な意味で期待してるよデニス」


スヴェン隊長はそういいながら俺の尻を軽く撫でて去っていった。


俺・・・色々とデッドエンドじゃん・・・




騎士団から人身御供として魔導士団に移動されたデニス・ブルンスマイヤーは後ろ(お尻)を守護しながら25年後、立派な魔導士団長になったのは・・・また別な話



補足

一妻多夫制の影響か女性の貞操観念は緩いです。

一人の男性に絞ってすぐ結婚というよりも、色々な男性とお付き合い(お試し)をして結婚するということがこの世界の常識となっています。

また男性同士の結婚も認められています。

しかし同性婚に関してはここ最近認められたものであり、男性にしか適応されません。

女性で同性が好きな方は辛い世界になっています。

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― 新着の感想 ―
[良い点] これは面白い(๑╹ω╹๑)更新再開待ってます。
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