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淡い雪の海  作者: うちる
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1.母親と僕



冬の冷たい雪と海の中で、僕の母親は自殺した。



母親は、不倫の末に結婚して僕を生んで三年後に2人は離婚した。



離婚した理由は、母親の父親に対する不信感だ。



不倫して結ばれて幸せなはずなのに、母親は父親に対して信頼する事が出来なかった。




離婚した母親は、僕を引き取って懸命に働くかと思えば自殺未遂をするようになった。



父親はそんな母親を最初の頃は心配するように家へ訪ねては来ていたが、やがてそれが全て自分を呼び出す狂言だと知ると訪ねる事が無くなった。




それから、母親は父親を諦めて新しい男を手当たり次第に漁り始めるようになった。



その間、僕は小さなマンションで一人取り残されるようになった。



小さい頃は、母親が見当たらなくて泣き喚いていたが、次第にそれが当たり前になり諦めがついた。




"母親は僕を愛してはいない。"



そう、思うようになれば家で大人しく過ごす事も辛いとは思わなかった。



唯一、辛かったのは何日も帰って来ず食べ物が底をついた時だった。



何も食べず何日か過ごすと、ある日、母親が突然帰って来て食事に連れて行かれて買い物をしてまた男のところへ戻るを繰り返していた。

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