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平凡少年佐藤君の人生傍観的記録  作者: 御神
一章 高校一年、一学期
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番外編 佐藤君の休日〜2本目の定義とは?〜

番外編です。


ちょっと忙しくて本編書けなかったので、短い番外編です。


ある日の日曜日の事だ。

学校は休み、休日ということもあり外出する人が多い。そんな中、僕は”休日”という言葉の通り、自室で惰眠だみんむさぼっていた訳だが、今現在僕は、平日では見られないだろう、子供の駆け回る騒がしい近所のスーパーに来ている。昼時ひるどきだということもあり、昼食を買い求める客が多い。


「……はぁ………」



ことの始まりは30分前の事だ。


僕は自室でゴロゴロしながら本を読んでいた。そこに僕の休日をおびやかす、この家で一番権力を持つ者が足を踏み入れた。


「アンタひまでしょ。ちょっとそこのスーパーで水汲んできて。ついでにお醤油しょうゆが安いから買ってきてちょうだい」


そう言うと、僕の返事も聞かないうちに水のボトルを置いて部屋から出て行く母。僕が暇だと決めつけ、重いものを買いに行かせようとする母。

……まぁ実際暇なのだから反論はんろんのしようがないのだが。

僕は2リットルの水のボトル2本をトートバックに入れ、財布をポケットに押し込み、渋々家を出た。


そんな母のめいにより普段ならば来ない、休日のスーパーにいる訳だ。

僕はトートバックを肩にかけ、早々に醤油を買い、スーパーの無料水を汲むべく機械に向かう。幸い人はらず、とどこおりなく終わりそうだ。2本目の水を汲んでいる時、機械に貼ってあった紙が目に入った。


【後ろに他のお客様がならんでいる場合、お一人様2本まででお願い致します。】


僕の後ろには誰も並んでいなかったが、くだらない疑問が出てきた。


僕は今回、2本分の水を汲んでいる。後ろに人も並んでいないし、並んでいたとしても、2本なら問題はない。

だが、仮に僕が4本持ってきていたとしよう。1本汲み終わって、2本目を汲んでいる。その時に僕の後ろに人が並んだ場合の”2本”とはどうなるのだろうか?

僕は2本目を汲んでいるが、後ろに並んだ人には1本目だ。

つまり、僕の2本と後ろの人の2本の定義はどうなるのか?という疑問だ。後ろに人が並んでから2本汲んでもいいのか、もしくは2本汲んだら並び直すべきなのか。”お一人様2本まで”という事は、仮に僕が母と来ていて、ここに母と一緒にいたら4本汲んでもいいのか。

”並んでいる場合”と書いてあるが、汲んでる途中で”並んだ場合”はどこからが1本目になるのか、という疑問を水を汲んでいる間暇なので考えていた訳だが、重い荷物を抱えながら家に帰り、母に何気なく話してみたら、


「あはははっ!確かにそうだけど、それ屁理屈へりくつ


ツボにはまったのか爆笑された。

僕にも屁理屈だとは分かっているが、疑問に思ってしまったものはしょうがないだろう。


後日、宝来班のメンバーにも聞いてみたら、ここでも爆笑された。

いつまでも笑いの止まらない宝来に腹が立ったので、無言で頭をはたいてやった。


……僕がおかしいのか?誰か答えを教えてくれ。

毎回短いですが、今回は更に……

次こそは本編書きますので!


オリエンテーション編書いてる時に思いついた話なので、頑張ります!


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