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しるし2(詩集)

クール来る

作者: さゆみ



あの雷が梅雨明けの合図だった

気温が上昇しているのも知らぬ

窓の内側

優しさの開け方なんて分からない

閉じたカーテン

飲みかけのマンゴージュース

夏が来たのに


じわじわと侵食してくる積乱雲

記憶が押し潰されてやみのなか

窓の外側

泳いでる景色たちウスバカヤロウ

聞こえない足音

水槽のアロワナを睨んでる

夏が来たのに


クールに決めてるの

夏だからってウチは熱くはなれないの

クーラーに塗れてるの

ソトがそうするから

逆らったらクビだから

ひとりハナビあげてやる


クールに決めてるの

夏だからってウチは熱くはなれないの

ドールに冷笑注いでる

ハトみたいにお辞儀して

恋煩いなんてしないから

ひとりカキ氷でクール来る







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