表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Elevator_Girl  作者: 深町珠
9/66

春の午後




その子は、こんどははっきりと僕らを見た。


僕等も演奏を終えて、彼女の方へと歩みを進めた。




のどかな春の午後、だけれども。

心は踊っている....。








scene #3 cut #2



僕は、何か話しかけようそとしたけれど

言葉が見つからず、ただ、その子のことを見ていた。





「駅前で、見てくれてたでしょう?お姉さん」シュウが、ストラトを横抱えにして。

こういう時、彼がいると便利だ。気さく、と言うか、気楽と言うか

まるで気にしないで誰とでも話しができて、打ち解ける事ができる。

隣に居る僕も、おかげで助かる。


僕は、ピアニカを抱えたまま、まだ、黙っていた。





「....Azymuthをライブしてた....。」と、その子は言う。

それは、睡蓮の蕾みが花開くような声だった。




シュウは、驚いたように「そう!fly over the holizon。良く知ってますね。」




「クロス・オーヴァー・イレブンでしょう?」

にこやかに微笑みながら。



風が、さっと渡る。

僕の火照った頬を爽やかに癒す。


彼女は、左手で流れる髪を抑えて。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ