ゴミ拾い
書き方が安定して…いや、きてねぇなぁ(・∀・)
厨二病で遊んだその日の放課後、部活もない純は体育館周りをうろうろしていた。というのも
「お、あったあった。」
純は授業中に見つけた空き缶を探しに来たのだ。
「恥辱を味わったが貴様に罪はない。俺があるべきところにもどしてくれよう…。」
まだ、ちょっと拭いきれていない名残を独り言で残しながら空き缶を拾ってると…
「何してんだ?純。」
「キャァァァーー!!」
「うお、びっくりした!」
「どうした、純。」
純が驚いて振り返ればいつもの2人が空のゴミ袋を持って立っていた。
なんだよ。宗悟、龍二お前らかよ。
『やったね恥辱第二弾!』かと思ったわ。思わず乙女な悲鳴をあげてしまった…。
良かった。どうやら俺の病の言の葉はこいつらには聞こえてなかったらしい。たぶん。聞こえていても同士だ。全く問題ない。いやぁ、良かったよかっ…。
「おや?友達かい?」
oh…。神よ…。貴方はなんて試練を持ち込まれるのですか…。
そこには龍二と宗悟の背中によって隠れていた女子生徒がいた。
彼女は純が今までの人生で見てきた女性の中で1番可愛いのではないかという美少女。平均より少し小さめな身長。肩にかかる程度の髪に大きめの目。どこからどう見ても美少女である。
これが噂の生徒会の美少女さんかや?妾の今日は一体全体どうしたんじゃ?(美少女の衝撃+『やったね恥辱第二弾!』の可能性による大混乱)
「はい。友人の青野純です。純、こちらは生徒会の2年生、石川 萌さんだ。」
「あ、ハジメマシテ。アジュ、じゃなかった純です!」
「…アジュ?」
「純です!!」
「う、うん。石川です…。」
龍二君、紹介ありがとう。おかげでちょっと落ち着いたぜ。
あっぶねぇ…。混乱のあまり混乱してしまったぜ…。
「純くんはここでどうしたんだい?」
「あ、ああ。ちょっとゴミ拾いをしに。」
「おや?それは殊勝な心がけだね。」
「あ、アハハハ。それほどでも…」
いや、たしかに遊んだからには捨てるくらいしとくかとか思ってましたが、どっちかってーと、空き缶で厨二病ごっこした罪滅ぼしに掃除しに来たって感じの方が強くてですね…。って言えるのか?
言えない!絶対言えない!!ここはあいまいな笑みで流そう。
「では、目的が一緒なのだし、手伝ってくれ。」
「はい!………ん?」
「助かるよ。」
人が混乱してる間になんか言質を取られました。
と、言う訳で掃除を手伝う事になった。なんでや。いや、いいけども。
純の学校の体育館は学校の敷地をぐるりと四角く囲む壁の左隅にある。つまり2方向が壁に近く細めのスペースが存在する。そこにお菓子のゴミやらペットボトルやらがちらほらと。
「てか、生徒会ってゴミ拾いまでするんですか?」
「学校内の雑用係という意味で色々やるね。今回は目安箱に体育館周りがゴミ臭いという意見があってね。それの解決に来たんだよ。」
「ほへー。」
さすが生徒会。めんどくさそうだ。入らんくてよかった。…入ってないのに何故か掃除してるけど。
なんでや。
「あれ?でも、3人だけなんですか?皆でやればもっと早く終わるのでは?」
「……そこまで拾いスペースではないし、3人で十分だと声をかけなかったんだよ。」
「そうでしたか。」
なんか間があった気がするが、気の所為だろう。
そこまで気にもならんし、ちゃっちゃか終わらせてしまおう。
そこから4人は会話もそこそこにゴミ拾いを続けた。
石川さんの言う通りそこまでゴミは多くなく、30分ほどで終わりが見えてきた。
…のだが、最後にラスボスが待っているのがお約束である。
それは一見黒ずんだだけのゴミ袋。だが、臭い。圧倒的に臭い。距離を置いてるのに臭い。生ゴミが発酵した感じのニオイ…。口が縛ってあるのに香るこのニオイ…絶対近づきたくない。
よし、帰ろう。
「……じゃあ、終わりが見えてきたので、後は本職にお任せして帰りますね。」
「待ちたまえよ。純くん。もう終わりが見えてきたなら一緒に終わった達成感を味わおう。ほら、せっかくだからトリのアレを片付ける役は譲ってあげよう。」
いえ、結構です。アレに近づきたくありません!
純は逃げよう踵を返そうとしたが石川が肩を掴む方が早かった。
『にげられない!』
なんか懐かしいゲーム画面が思い浮かんだなぁ…。家に帰ったら探してみるかぁ。だから、帰らせて。お願い。肩をつかまないで!
ってか、力強!?普通に体格で勝ってんのに逃げられないってどないなってんの?
痛い痛い。地味に指が食い込んでるから!
龍二や宗悟に助けてほしいが下手に絡まれたくないのか無表情で黙ってやがる。このアホども!
2人にアレを片付けてほしいが今まで拾ったゴミをまとめて持っていて、手が開いていない。ここでヘタに擦れつければ不自然すぎて糾弾され、アレを片付けさせられる。ならば石川さんに押し付けるしかあるまい!
「いえいえ、滅相もない。私なんぞただのボランティアなんで。生徒会の手柄はとれません!」
「大丈夫だ。名声という名の手柄はしっかりともらっておく。だから、君はアレをとりたまえ!」
「いやですよ、臭いですもん!こんなになるくらいならもっとメンバー連れてくればよかったでしょう!そしたら誰かに押し付けられたのに!」
もはや取り繕う気もなく本音を言いだした2人。
「それだと私が個人的に解決したと言えないだろう。生徒会長選挙のために少しでも個人的な名声を集めておく必要があるんだ!」
「あんた、さては性格悪いなぁ!?」
薔薇にはトゲがあるとはよく言ったものである。顔は美少女でも内面は中々いい性格をしてるなこの人!
「というか、個人的って言っても龍二も宗悟もいるじゃないですか。これだと生徒会でやったと言えるのでは?」
「二人とも1年だし選挙には参加しない。それに2人の口はいくらでもふさげる。」
お前ら一体なんの弱みにぎられてんだ!?てか、無表情で黙ってたのはこうなるって分かってたなコイツら!?
「俺のことはどうするですか!?」
「…先ほどの香ばしいセリフをバラされたくなければ言うことを聞きなさい。」
聞かれてたぁ!!!?やったね恥辱第二弾!こなくそ!!
ちゃっかり俺も弱み握りしめられてんじゃねぇか!
「俺が石川さんの性格をバラせば…」
「私の言葉と君の言葉、どちらが正しいと皆は思うだろうね。」
にっこり笑顔がとっても美少女。けど、その大きな瞳が今は恐怖しか感じさせてこない。この人こわいんだけどぉ!?
「わかったらアレを片付けなさい。」
「………………イエス、マム。」
それはすんごくクチャかった。今日は厄日だ…。




