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あほとアホと阿呆  作者: ホウ


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8/8

やばい、書き方が…書き方が…(´;ω;`)


カコンッ カコンッ バシーンッ


現在、体育館で卓球の授業中である。っといってもいつものあほ3人は壁に座り込んで卓球台が空くのを待っている体でサボり中だった。


「中学時代を思い出すな。」

「龍二は中学卓球部か?」

「うん。」

「へー、ほな、仲間やなー。」

「なんで純はいきなり関西弁?って、お前ら二人ともかよ。卓球部は幽霊部員とか多いイメージだが、お前らは?」

「俺はレギュラーだった。」

「ほな、仲間やないなー。」

「お前それやりたかっただけだろ。」


当たり前だろう。なにせ暇だ。

それなら卓球やれよって?バカ言っちゃいけない。俺は卓球はほぼほぼできないのである。


たしかに中学時代は卓球部だったが、卓球はあまりやらなかった。中学というものは部活に強制参加だが、俺はぶっちゃけ強制が嫌いだ。


なんで早く帰らせてくれないのか。帰宅部を許可しろよ。なんで学校でも定時で帰れないんだよ?ブラックか?ブラックスクールなのか?


と、中学時代のクソガキは思い、考えた。

「どうやったらサボれるのかと。」


で、サボっても許されそうな卓球部に入り、卓球台が空いてないを言い訳に廊下で本を読んで過ごしていた。


顧問でさえ、


「君は卓球台じゃなくて読書部だね。」


という嫌味なのかよくわからないお言葉をいただいた。だが、怒られはしなかった。マジ神。


まー、そんな訳で卓球もやりたくないのである。


と、そんな感じで暇を持て余していると、ふと、下窓に目がいった。


体育館の下窓はボールがあたって割れたりしないように格子が入っているが。そこまで細かい目ではないので視認性は悪くない。


窓の向こうでは空き缶が風で押されて地面を転がっていた。


「ポイ捨てするなよなぁ。」


そんなつぶやきをしながら…少し間が差した。


「…止まれ」ボソッ


コロコロッ ピタッ


!?


ま、マズイ。偶然だ、ただの偶然だ!分かってる!

けど、ちょっとワクワクしちゃう!だって男の子だもん!男子というのは厨二心を忘れることなどできない!


「…動け」ボソッ


…コロコロッ


!!!?


やばい、随分前に封印した扉が開いてしまう!と、ワクワクが高まってくると同時に、


…黒歴史まで出てきた…。


そう、スーパーでオカンとはぐれて、オカンを探そうとスーパーの床に手をつくカッコイイポーズ取りながら「探知!」とかやってた黒歴史が!


痛い痛い!羞恥心で心が痛い!なんなら一生忘れていたかった!!


そうだ!もう俺は高校生なのである。ちょっとイキった思い出がイキを吹き返してイキイキしちゃっただけだ。心が死に死にしちゃうからもうやめよう。


そう思い、純は窓から体育館の方に向き直るつもりだったが、宗悟がニヤニヤとしているのに気がついてしまった。


「楽しそうだね、純君?w」


……アアアアアアアアアアア!!!!聞かれてたぁ!!


「…死にたい。」

「いいんじゃない?w楽しそうだったよw」

「うるせぇ、宗悟!お前を殺して俺も死ぬ!」

「俺を殺しても龍二もいるんだよなぁw」

「龍二も一緒に…?何してんだ龍二?」


純が宗悟の首を締め上げているて、何も言わない龍二が気になり振り返ると、窓を見つめる阿呆がいた。


「風よ…。」ボソッ


コロコロコロコロッ!


「「!!??」」


アアアアアアアアアアア!!!(共感性羞恥)


龍二やめなさい!なんでやっちゃうんだよ!


「どうだ!俺の方が能力が高いぞ!」


能力とか言うな!恥ずかしいから!恥ずかしくて顔から火が出るわ!!


「りゅ、龍二くん?」

「宗悟も力を見せてみろ。」

「え?お、俺もやれと?」

「おん。」


龍二が強い!?なんだコイツ最強か?お前に羞恥心というものはないのか!?

どうする、宗悟。お前がやるかやらないかで最悪対立構造が生まれるぞ!できればやれ!そして同じアホになれ。


「じゃ、じゃあ…。動け。」ボソッ


やっちゃうのかよ。お前は安全圏にいたのに…。


………。


しかも、動いてねぇし。どうすんだよ。なんでか宗悟真っ赤だぞ。分かってたことだろうに。けどナイス。


「そんなのでは風に伝わらないぞ。もっとちゃんと詠唱するんだ。」


ここでまさかの追い打ちですか!?龍二さん!パねぇ…。俺もそこまではしないぞ。けどいいぞもっとやれ。


「…風よ…。我が願いに応じ、奇跡を起こし給え。」ボソッ


やったアアアアア!!?やっちゃうんですか宗悟さん?!ヤケなの?そんな耳まで真っ赤で顔を覆うくらいならやらなきゃいいのに!?


コロコロコロコロッ、カンッ! クルクル


な、なんだと!?回った!?いや、偶然だ!偶然石に当たって回転しだしただけなんだ!分かってる分かってるけど…。


「「すげー!」」

「え?」

「回ったぞ!宗悟!」

「え、うそ。マジ?」

「素晴らしいな。やはり詠唱は必要だな。」

「おー!よし、じゃあもういっか…」


「そこの厨二病どもー。卓球しろー。」


アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!(宗悟・純)


盛り上がっていたあほ達は担任で体育の担当でもある香本先生の言葉で一気に現実に引き戻された。


そして襲い掛かる羞恥心に宗悟も純もしばらく這いつくばって身悶えていたが、龍二だけは何食わぬ顔で立ち上がって卓球を始めた。


やっぱ龍二強い。


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